Everybody! Good Monday!
[2013Vol33]
2013年の夏も、
そろそろ終わり。
その2013年第33週。
8月第4週。
ああ、夏も終わり。
猛暑日だの真夏日だの、
厳しい、辛い、大変だ、と騒いでいたのに、
終りとなると感傷的になる。
いい加減なもんだが、
それも人間だもの。
さてお盆や夏休みが終わったら、
お知らせふたつ。
まず商人舎USA視察研修会。
もう第14回目になる。
秋はスペシャルコース。
ダラスからワシントンDC、ニューヨーク。
10月22日~10月29日。
ダラス・フォートワース地区の、
ウォルマート、クローガー、HEBなどの激戦。
HEB元副社長メリッサ・フレミングさんの講義、
その後、東海岸でウェグマンズ、
ホールフーズ、
さらにトレーダー・ジョー、
そしてスチュー・レイナードとイータリー。
結城義晴と商人舎が主張している内容を、
現場・現物・現実に当たりつつ解説。
「目から鱗」間違いない。
一度、ご一緒した人も、
再度ご参加ください。
結城義晴の理論は、
どんどん深化している。
今年はクローガーを特に、
注目していきたいと思っている。
それからプライベートブランドに関しても、
フレミングさんと組んで、
深く解説したいと考えている。
先週土曜日17日の日経新聞。
「イオン、高級PB5割増」の記事。
時期は2014年春。
高付加価値の「トップバリュ セレクト」の品目数を、
現在の200品目強から300品目に拡大する。
これは「クォリティブランド」と分類されるPB。
日経新聞の表記は「高付加価値ブランド」
石川県能登半島で手で収穫した天然の岩もずく、
生乳100%のヨーグルト、
国産豚肉の赤身にこだわった豚まん(3個入り298円)
国産の生の鶏肉を原料にしたペットフードなどなど。
犬用ペットフードは、1㎏798円。
エコノミーブランドの3倍の価格だが、
NBの高級品より2割以上安い。
エコノミーブランドは、
ナショナルブランド(NB)より1~3割安い。
日経新聞では「標準PB」と呼ぶ。
イオンの名称は単に「トップバリュ」。
昨年10月の日経新聞一面トップで、
「格安PB」を増やすと報じられたが、
これは「コンペティティブブランド」。
包装などを簡素にしてNB3~5割安くする。
「トップバリュ ベストプライス」。
イオンPB売上高は2012年度6816億円。
前年比約3割増。
現在進行中の2013年度は1兆円の計画。
だからコンペティティブブランドも、
クォリティブランドも、拡充する。
通常のエコノミーブランドの「トップバリュ」も、
もちろん力を入れて開発・リニューアルするが、
要は体系のなかでPBを増やしていこうというのが、
イオンの基本政策。
記事には、最後に、
こう書かれている。
「英テスコの場合、
格安、標準、高付加価値と3つの層に分けて、
PBのラインアップ」
しかしテスコもイオンも、
厳密に言えばもう一つ、
「ライフスタイルブランド」をもつ。
高級・高額、低級・低額ではなく、
ライフスタイルを絞り込んだPB。
環境や安全、コンビニエンスや即食、
さらにフェア・トレードなど、
コンセプチュアルなPB。
トップバリュの共感宣言、グリーンアイ、
ヘルシーアイ、レディミールなど。
4つの体系で、
品揃えを強化して、
独自のポジショニングを築こうというのが、
イオンの基本戦略である。
それに対して、
セブン&アイ・ホールディングスは、
単品志向だ。
それがセブン&アイのポジショニング。
もちろん商品開発とは本来、
単品志向でなければいけない。
その意味でセブン&アイの開発は、
セブン-イレブン御チーム・マーチャンダイジングの時代から、
王道を行っている。
同じ日の日経新聞、
「流通2強、
高付加価値で顧客満足競う」。
イオンとセブンが、
「価値重視のPB開発」競争を展開し始めた。
2012年度のPB売上高。
イオンは6816億円
セブンは約5000億円。
イオンは2013年度に1兆円、
セブンは2015年度に1兆円。
そのための政策の一つが、
付加価値型のPB企画。
セブンは現在の約20品目を、
2015年度までに300品目に拡充予定。
そのためにメーカーにも、独自技術を提供してもらう。
代表例がセブンプレミアムゴールドの「金の麺」。
製造委託先は東洋水産。
大ヒット商品「マルちゃん正麺」にも使われていない、
コシを強くする製麺技術を供与した。
こうした取組みは今後ますます増える。
アメリカやヨーロッパでは、
さらにこの上を行くPB開発が行われている。
今年の商人舎USA研修会は、
PBの「現場・現物・現実」研究も中心課題となる。
さてさて、もう一つのお知らせは
第4回ミドルマネジメント研修会。
こちらは9月24日(火)~26日(木)の2泊3日。
会場はニューウェルシティ湯河原。
完全缶詰合宿。
上田惇生先生の講演がハイライトだが、
結城義晴も目いっぱい講義するし、
鈴木哲男先生、高野保男先生、白部和孝先生も、
満を持してご登壇くださる。
店長、バイヤー、中堅幹部、将来の幹部候補生。
自分で考え、自分で行動し、
会社や店を甦らせる人財を養成する。
第1回、第2回からすると、
内容もずっと改善、改革され、
教育効果はさらに上がった。
上田先生もこのミドルマネジメント研修会には、
「這ってでも出る」とおっしゃるほど。
是非のご参加をお願いしたい。
そしてドラッカーの真髄を、
学び取っておいていただきたい。
さて、全国高校野球選手権大会。
いわゆる「夏の甲子園」。
今日がベスト8の激突、準々決勝。
一日休んで、明後日が準決勝、
木曜日が決勝。
実は今日が一番おもしろい日。
自分の県代表が姿を消し、
残った県を除けば、
一億総評論家化。
それはそれで、
夏の風物詩。
今週は盆休み、夏休みのあと。
消費減退、節約・倹約志向。
北海道や北東北、長野は、
今週から授業が始まる。
関東では来週が多い。
関西以西は再来週からか。
公立の小中学校は、
市町村の教育委員会が定めている。
だから夏休み期間はまちまち。
ちなみに立教大学は今年、
9月21日土曜日から授業開始。
大学や大学院はスタートが遅い。
あと2週間で9月。
秋の気配を感じさせられる。
熊蝉に明け蜩(ひぐらし)に暮るる駅
〈朝日俳壇 奈良市・上田秋霜〉
そんなひなびた小さな駅もある。
蜩の風になるまで鳴きにけり
〈朝日俳壇 横須賀市・佐藤博一〉
カナカナという声が風になって消えていく。
そしてこの時の食べもの。
堅物と云はれやうとも冷奴
〈同 青梅市・青柳富也〉
同感です。
おはようと
いただきますとごちそうさまと
おやすみを
積み上げて行く
〈日経歌壇 奈良市・杉田菜穂〉
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
今週の私のスケジュールは、
総合スーパーの取材。
土曜日と日曜日は秋田出張。
来週、再来週は講演が目白押し。
そして9月上旬にアメリカ出張。
急に忙しくなる。
今週来週の節約志向。
それが顧客とともに、
小売りサービス業が、
英気を養うためにある。
その後、忙しくなる。
それまで、ぼちぼちと。
では、みなさん、
Good Monday!
〈結城義晴〉
[追伸]
今日の商人舎magazine。
Weekly商人舎の月曜朝一。
「8月4週の販促企画はこれだ」
お忘れなく。