結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年08月20日(火曜日)

アベノミクス・消費増税「7合目・胸突き八丁」と「雨が降ったら傘をさす」

日中は暑い。
しかし、朝夕は、
本当に秋らしくなった。

昨日午前中に、
紀文食品の山本真砂美さん来社。
執行役員営業推進室副室長。
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そして商人舎MagazineのMonthly連載筆者。
「商売の暮らし歳時記」を毎月、
丁寧に書き続けてくれている。

ありがたい。

今日の商人舎Magazine。
Weekly連載は、
「常盤勝美の2週間ウェザーMD予報」
天候異変の時には必読。

Daily商人舎は、
「スーパー769社調査 中小の減収赤字鮮明」
帝国データバンクの衝撃的なリサーチだ。


月刊『商人舎』。

購読者がどんどん増えています。

⇒お申し込みはこちら。

さて、その山本さんの依頼で、
9月4日(水曜日)と5日(木曜日)、
「紀文お正月フォーラム2013」で、
連続講演する。

山本さんも登壇してレクチャーする。

場所は、東京・東銀座時事通信ホール。
おいでください。

さらに昨日は午後、
日中商会㈱社長の吉居憲治さん(中央)が、
リテイルマネジメントオフィス代表の高木和成さんと、
ご一緒に来社。
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髙木さんは商業経営問題研究会代表世話人。

日中商会のひたちなか工場開設記念行事が、
9月3日に開催される。

その基調講演をお引き受けした。

日中商会はカットたこの商社。
その新工場を見学したあとで、
講演会が開催される。

四條隆彦さんの庖丁儀式と、
結城義晴の講演。

これも吉居さんが、
呼びかけをしている。

ご参加ください。

9月に入る前の8月31日から、
毎日、講演講義の連続。

そして9月6日から12日まで、
ニューヨークとラスベガスに出張。
三井物産主催のトップセミナー。

商人舎主催USA研修会は、
10月22日~29日。
Specialコースで、
ダラス・ワシントンDC・ニューヨーク。

私は9月に入っても、
体調に気を付けつつ、
頑張ります。

さて、消費税とアベノミクス。
新聞各紙の巻頭言がとり上げる。
私たち自身の生活にも、
小売りサービス業の営業にも
大きな影響を与える。

朝日新聞『天声人語』。
「来春に消費税を上げても、
赤字を減らす第一歩にすぎない」。

野田毅自民党税調会長の『文芸春秋』9月号発言。
「いまある制度を前提にしていけば、
消費税はあっという間に25%までいきますよ」

コラムはイソップ物語を引く。
「日本人は自らをアリのように思っていたのに、
気がつけば国全体でキリギリス化していた」。

「刹那(せつな)的でない長い目が必要な時だ」

日経新聞の『春秋』。

甘利明(あまりあきら)経済再生担当相の月例経済報告。
「デフレ脱却は富士登山で言えば7合目(まで進んだ)」

コラムは「アベノミクスはある意味胸突き八丁」。

7合目か胸突き八丁か。

「確かに物価は動き出したが、
本番はこれからだ」

そして「消費増税の処理、成長戦略の策定
……いくつも難所が控えている」

これが私たちの生活にも、
私たちの仕事にも強く影響を与える。

7合目で胸突き八丁。
そのとおり。

これに対して、
『ほぼ日刊イトイ新聞』の糸井重里。
巻頭言の「今日のダーリン」

「雨が降ったら傘をさすんです」
この言葉に、糸井、やたらと感動。

「たしか松下幸之助さんの講演録かなんかで知りました。
そうかぁ、すっごいなぁと思いました」

雨が降ったら・・・・・・。

・・・・異常気象についてしゃべり出すのでもなく、
天気予報の当たり外れを語りだすのでもなく、
「まったくあいにくの雨で」と文句言うのでもなく、
いつごろ止むんだろうと話し合うのでもなく、
雨を研究しはじめたり雨の本を書くのでもなく、
「傘をさして、どこへでも出かける」んですよね。

・・・・つい、人って、雨にとらわれちゃうんですよね。
雨そのものを見たり考えたりしちゃうんです。
でも、雨だろうが、風だろうが、雪だろうが、
やらなきゃならないことがあるなら、
やりたいことがあるなら、
それをしなきゃならないし、するべきでしょう。
だったら、「傘をさすんです」よね。

・・・・傘がない?
買うなり、借りるなり、つくるなりしろよと。
ちょっとくらいなら相合い傘で、行こうかね、と。

・・・・ついでに言えば、動き回る用事がないのなら、
室内で静かにしてたら、
もともと雨なんか気にならないだろうし。

「雨が降ったら傘をさすんです」と言いたいこと、
あちこち、ずいぶんたくさんあります。

私も今、それを言いたい。

「この問題が根本的に解決するまでは、
ほんとうの解決にはならない」
そんなことはいくらでもある。

しかし「雨が降ったら傘をさす」

腹が減ったら飯を食う。
これと同じ。

「大問題が解決しないと
すべては虚しい」わけじゃない。
どんな場所、どんな時代でも、
「やらなきゃならないこと」
「やりたいこと」
それをやる。

雨が降ったら傘をさす。

糸井重里、やたらに感動。
「ぼく自身、とにかく
このことばには衝撃を受けました」

アベノミクス、
消費増税。
「雨が降ったら傘をさす」

競合出現、
客数減少。
「雨が降ったら傘をさす」

傘は・・・・・
買うなり、
借りるなり、
つくるなりしろよ。

自分で考えろよ。
そのくらい。

小売業サービス業は、
「雨が降ったら傘をさす」
その裁量がいくらでも利く仕事。

いや、仕事というものは、
どんな裁量も利くもんだ。

学校のお勉強ではないんだよ。

それが面白いんだよ。
遣り甲斐があるんだよ。

人間の人生も、
いくらでも裁量を働かせることができる。

これも学校のお勉強ではないんだよ。

〈結城義晴〉

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