来週月曜日は9月2日。
二百十日の次の日。
商人舎magazineトップページが、
第3回目のリニューアルをする。
ご期待いただきたい。
不思議なもので、
最初のオープンは4月10日だったはずだが、
そのときのトップページのイメージは、
忘れてしまった。
人間は、今しかない。
プライベートなことで恐縮だが、
今、住んでいるマンションも、
2年前に、リフォームした。
あの東日本大震災の時だった。
そして、今住んでいる空間が気に入って、
快適に過ごしているが、
以前の家のなかの様子は、
すっかり忘れてしまった。
かすかに覚えているだけ。
商人舎magazineも、
そうなるに違いない。
しかし少しでも、
読みやすく、しかも現代的に、
変わっていかねばならない。
変わることを面倒くさく感じては、
絶対にいけない。
ということで、
月曜日に第3回目のリニューアル。
ちょうど結城義晴の61回目の誕生日。
いくつになっても、
変わり続けます。
九州男児の心意気をご覧にいれよう。
ラインホールド・ニーバーの〈祈り〉。
変わるものを変えられる勇気と、
変わらぬものを受け入れる心の静けさと、
それらを見分ける英知をお与えください。
さて、高取しづかさん。
NPO法人JAMネットワーク代表。
「子どもと親等のコミュニケーションスキル育成」
これを使命にして活動しているが、
そのブログ。
「わかっちゃいるけどほめられない!」
「以前、アメリカにいたとき、
先生や親たちが子どもたちにかける
『ほめ言葉』のシャワーを
目の当たりにしました」
ほめ言葉のシャワー。
それは、ほめ言葉の多さではない。
子どもたちを肯定的にとらえ、
子どもたちの意欲を引き出そうとしていた。
相手を肯定的にとらえ、
その意欲を引き出す。
そのために「ほめ言葉のシャワー」
宝島社から単行本が出ている。
『わかっちゃいるけどほめられない!
脳を育てるほめる表現力』
富山県の小学校で、
全校をあげてほめる指導をしたら、
全生徒の国語や算数の平均点が
大幅にアップした。
この本は、子育てばかりではなく、
ビジネスにも使える。
5月5日こどもの日、
毎日新聞の社説で紹介された。
「わかっちゃいるけど、
ほめられない!」
さて、日経新聞『大機小機』。
はっきり言ってこのところ、
あまり面白くなかった。
しかし今日のテーマは、
「規制改革、『押す』より『引っ張る』」
コラムニスト一礫氏が書く。
快打。
規制改革会議は、
遅々として進んでいない。
私は、アベノミクス第3の矢に
掲げられているにも関わらず、
規制は強化されていると思う。
なぜか。
コラムは、その根因を探る。
「日本は、7世紀の律令制導入以来、
規制の仕組みを築き上げてきた」
「明治維新や敗戦という大きな節目も全く関係なく、
むしろ節目を迎えるごとに
複雑の度合いを深めてきた」
これを「岩盤規制」と呼ぶ。
「加えて、医療も農業も、
業界を競争にさらせば消費者に弊害が及ぶ
という論理が立ちはだかる」
「競争を排除して
非効率を温存する気風が根強い」
その上、
「規制を批判する民間も実は、
規制を歓迎する文化が染みついている」
「自分に関わる領域については規制緩和を叫ぶが、
そうでない領域は規制があることに安心感さえ抱く」
ではどうするか。
「国民が支持する
新しい良質な商品やサービスの出現を
待つしかない」
つまり民間企業のイノベーションが求められるということ。
そこで提案。
「押しても壊れなかったベルリンの壁が、
自由の風によってあっけなく崩れていったように、
『PUSH』でなく『PULL』の力が
岩盤規制を崩しやすい」
その例をヤマト運輸に求める。
「約40年前に宅急便をスタートさせた時、
運輸業の様々な規制が行く手をはばんだ」
有名なエピソード。
「『重いものを代わりに運ぶ』サービスの新しい考えが、
消費者の支持を得た」
『規制を変えざるを得ない状況を企業がつくった。
『PULL』の力が規制を緩めた」
ここで経済学者シュンペーター。
「イノベーションは既存要素の新しい組み合わせ」
これに対して、神戸大学の三品和広教授。
「リ・インベンションは、新しい概念の創造である」
「インベンション」とは「発明」のこと。
「リ・インベンション」は「再発明」といったこと。
スウェーデンのホヴディング社の例。
女性が自転車に乗る際にかぶるヘルメットを、
おしゃれなスカーフの形に変えた。
「見えない化」の例。
「事故の際には、スカーフの中から
ヘルメットが飛び出して頭部をカバーする」
概念のブレークスルー。
この例がそれにふさわしいかどうかはわからないし、
三品教授の論述にも賛成しかねるところはあるが、
コラムニストのまとめ。
「企業が創り
消費者が支持する新商品の
『引っ張る』エネルギーが、
規制を緩和し壊していく」
私は思う。
「引く力」が誘引して、
「押す力」を生み出す。
さて、今日は夕方から、
東京・新橋。
コーネル大学RMPジャパン第3期生の同窓会。
副学長の私は、
「実行の第3期生」と名づけた。
その実行のコンセプトを発揮して、
それぞれの仕事でも成果を出し、
同時に同窓会も開催してくれた。
飲んで、食べて、議論して・・・。
時には、じゃれて。
楽しんだ。
そして一枚目の集合写真。
二枚目は、コーネル大学の頭文字「C」を右手でつくった。
真ん中のひとりが、崩れていくが・・・・・。
そして元気に三枚目。
最後に、ひとり、撃沈。沈みながらも左手で「C」をつくっている。
コーネル大学RMPジャパン三期生。
Cornell Innovation Associationをつくった。
略してCIA。
今後とも、活動を活発にして、
「実行の3期生」の心意気をご覧に入れる。
ピーター・ドラッカーも励ましている。
Practice comes first!
〈結城義晴〉