結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年08月31日(土曜日)

「間違っていてもいいから答えをだせ」とユースキン製薬での講演

8月31日。
今日で、暑い暑い8月が終わり。

明日から、9月。

そう思っていたら、
この夏一番暑いころに戻った。

今日は遅れに遅れた月刊『商人舎』9月号を、
最後の追い込みで、責了した。

いい出来栄えとなりました。
自信作です。

特集タイトルは、
ニッポン総合スーパー『復活!?』

総合スーパー、GMSだけでなく、
すべての業種業態にとって、
勉強になる、役に立つ。

そんな特集です。

「総合スーパー」という業態を特集して、
「業態発想」から脱せよ、と訴える。

皮肉な特集ですが、
それが他の業態にも
共通していること。

コンビニだって、
コンビニの「業態」の強みに胡坐をかいていると、
やがて今のGMSのようになる。

これは確かだ。

だからセブン-イレブンもローソンも、
ファミリーマートも、
新しいフォーマットに変わる。

セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さん。
イトーヨーカ堂の店長会議で、
口を酸っぱくして言う。
「GMSのかたちをお客様がいま
必要とするものに変えていけ」

これは「GMSという業態」を、
自分の「顧客」が望む「フォーマット」に、
変えていきなさい
、ということ。

私の持論そのもの。

そう解釈して、
特集の原稿を書いた。
「ニッポン総合スーパー『復権のシナリオ』」

イオンリテールは、
私の戦略論をよく理解してくれている。
イトーヨーカ堂も結果として、
その方向を志向している。

そして両者が異なった政策となる。

これがポジショニング競争だ。

だから総合スーパーは「復活」する!?

最後の「!?」が微妙だが、
それは私が保険をかけたということ。

さて、『ほぼ日』の糸井重里。

「毎年、9月1日が近づくと
社内が静かになります。
「『ほぼ日手帳』の発売日があるからです」

この緊張感、
㈱商人舎の校了の日と同じ。
「チームとして動いているという実感が、
いちばん身体で感じられるのが、
こういう時期です」

糸井の述懐。
「ひとりで、フリーランスで仕事しているときには、
なかなか、この感じは味わえませんでした。
同僚とか、先輩とか、後輩とか、
じぶん以外の人たちが、
それぞれに懸命に働いているおかげで、
この日を迎えられるというよろこびは、
チームで仕事をすることで得られる、
ひとつの『ごほうび』のように思えます」

そうなんだよなぁ。
雑誌の編集部も、
毎回、最後に「ごほうび」をもらう。

ほぼ日の若いスタッフの言葉。
「かつては、たくさんの仕事をしていると思ってたけど、
そのほとんどは悩んでいる時間だった」

しかし仕事がわかってきたら、
「悩んでいないで、
解決する道を探すようになった」

まさに、「雨が降ったら傘をさせ」 

若い人ばかりでなく、
経験豊かな人たちにもあてはまる。

「むつかしいねぇ。きびしいねぇ。うーむ」
スタートラインに立ってさえいないのに、
「『困難のムード』にだけ浸っていることがあります」

極意は、
「まちがっててもいいから、
答えを出そうとすること」

その通り。

「忙しい人のほうが結果を出す」

その理由は、
「まちがっててもいいから、
答えを出そうとすること」

同感、実感。

糸井重里に座布団三枚。

さて今日は1日中、
横浜商人舎オフィスで責了仕事をした後、
夕方、川崎へ。

ユースキン製薬㈱の営業本部研修。

テーマは、
「マーケティングしよう!」

90分の予定のところ、
110分ほどまで、
語らせていただいた。

コミュニケーションは、
聞き手がつくる。

みんなよく聞いてくれて、
話し手は気持ちよく語った。

ありがとうございます。

その後、幹部のみなさんと、
懇親会。

ところは鋼友荘。
20130901000534.jpg
現在はJFEと名前を変えている日本鋼管の関連施設。

「鉄は国家なり」といわれた基幹産業の施設は、
福岡県の旧八幡製鉄の料亭と、
同じ趣をもっていた。

ユースキン製薬社長の野渡和義さんは、
私の中学高校の器械体操部の先輩。
20130901000542.jpg

その野渡さんの会社の営業本部の皆さんに、
力を吹き込むように講義した後のビール。
そして鋼友荘の懐石料理。

美味かった。

最後に懇親会に参加した幹部と写真。
20130901000557.jpg
この盛り上がり。

昨日のコーネル・ジャパン実行の3期生と、
通じるところあり。

撃沈者はいなかったけれど。

それでも、
今週も頑張った。

みなさん、ありがとう。
暑い暑い8月を、
無事、乗り切ることができました。

乗り切ることができた満足感。
それが私に与えられた「ごほうび」です。

ふたたび、ありがとう。

9月は、もっと頑張ろう。

〈結城義晴〉

 

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