8月31日。
今日で、暑い暑い8月が終わり。
明日から、9月。
そう思っていたら、
この夏一番暑いころに戻った。
今日は遅れに遅れた月刊『商人舎』9月号を、
最後の追い込みで、責了した。
いい出来栄えとなりました。
自信作です。
特集タイトルは、
ニッポン総合スーパー『復活!?』
総合スーパー、GMSだけでなく、
すべての業種業態にとって、
勉強になる、役に立つ。
そんな特集です。
「総合スーパー」という業態を特集して、
「業態発想」から脱せよ、と訴える。
皮肉な特集ですが、
それが他の業態にも
共通していること。
コンビニだって、
コンビニの「業態」の強みに胡坐をかいていると、
やがて今のGMSのようになる。
これは確かだ。
だからセブン-イレブンもローソンも、
ファミリーマートも、
新しいフォーマットに変わる。
セブン&アイ・ホールディングス会長の鈴木敏文さん。
イトーヨーカ堂の店長会議で、
口を酸っぱくして言う。
「GMSのかたちをお客様がいま
必要とするものに変えていけ」
これは「GMSという業態」を、
自分の「顧客」が望む「フォーマット」に、
変えていきなさい、ということ。
私の持論そのもの。
そう解釈して、
特集の原稿を書いた。
「ニッポン総合スーパー『復権のシナリオ』」
イオンリテールは、
私の戦略論をよく理解してくれている。
イトーヨーカ堂も結果として、
その方向を志向している。
そして両者が異なった政策となる。
これがポジショニング競争だ。
だから総合スーパーは「復活」する!?
最後の「!?」が微妙だが、
それは私が保険をかけたということ。
さて、『ほぼ日』の糸井重里。
「毎年、9月1日が近づくと
社内が静かになります。
「『ほぼ日手帳』の発売日があるからです」
この緊張感、
㈱商人舎の校了の日と同じ。
「チームとして動いているという実感が、
いちばん身体で感じられるのが、
こういう時期です」
糸井の述懐。
「ひとりで、フリーランスで仕事しているときには、
なかなか、この感じは味わえませんでした。
同僚とか、先輩とか、後輩とか、
じぶん以外の人たちが、
それぞれに懸命に働いているおかげで、
この日を迎えられるというよろこびは、
チームで仕事をすることで得られる、
ひとつの『ごほうび』のように思えます」
そうなんだよなぁ。
雑誌の編集部も、
毎回、最後に「ごほうび」をもらう。
ほぼ日の若いスタッフの言葉。
「かつては、たくさんの仕事をしていると思ってたけど、
そのほとんどは悩んでいる時間だった」
しかし仕事がわかってきたら、
「悩んでいないで、
解決する道を探すようになった」
まさに、「雨が降ったら傘をさせ」
若い人ばかりでなく、
経験豊かな人たちにもあてはまる。
「むつかしいねぇ。きびしいねぇ。うーむ」
スタートラインに立ってさえいないのに、
「『困難のムード』にだけ浸っていることがあります」
極意は、
「まちがっててもいいから、
答えを出そうとすること」
その通り。
「忙しい人のほうが結果を出す」
その理由は、
「まちがっててもいいから、
答えを出そうとすること」
同感、実感。
糸井重里に座布団三枚。
さて今日は1日中、
横浜商人舎オフィスで責了仕事をした後、
夕方、川崎へ。
ユースキン製薬㈱の営業本部研修。
テーマは、
「マーケティングしよう!」
90分の予定のところ、
110分ほどまで、
語らせていただいた。
コミュニケーションは、
聞き手がつくる。
みんなよく聞いてくれて、
話し手は気持ちよく語った。
ありがとうございます。
その後、幹部のみなさんと、
懇親会。
ところは鋼友荘。
現在はJFEと名前を変えている日本鋼管の関連施設。
「鉄は国家なり」といわれた基幹産業の施設は、
福岡県の旧八幡製鉄の料亭と、
同じ趣をもっていた。
ユースキン製薬社長の野渡和義さんは、
私の中学高校の器械体操部の先輩。
その野渡さんの会社の営業本部の皆さんに、
力を吹き込むように講義した後のビール。
そして鋼友荘の懐石料理。
美味かった。
最後に懇親会に参加した幹部と写真。
この盛り上がり。
昨日のコーネル・ジャパン実行の3期生と、
通じるところあり。
撃沈者はいなかったけれど。
それでも、
今週も頑張った。
みなさん、ありがとう。
暑い暑い8月を、
無事、乗り切ることができました。
乗り切ることができた満足感。
それが私に与えられた「ごほうび」です。
ふたたび、ありがとう。
9月は、もっと頑張ろう。
〈結城義晴〉