ジジです。
きょうから9月。
まだまだ、日ざしはつよい。
でも、秋が、
かんじられます。
そとをみれば、
それがよく、わかります。
すこしずつ、
秋らしくなってきた。
ユウキヨシハルのおとうさん、
いそがしかった。
でも、朝から、
空をみにいきました。
「空でわかる」
なんて、いいながら。
青い空です。
白い雲。
雲で、秋はわかる。
これは、秋の雲。
ほらね。
なんというか、
さわやか。
いちにち、
リラックスして、
もう帰りの時間。
まだまだ、ゲンキな雲も。
ひろがっている。
いろいろな秋の空。
工場の秋の空。
海の秋の空。
貨物船がとおる。
秋の空を、
たのしむ。
青空に指で字をかく秋の暮
〈小林一茶〉
田園の秋の空。
暮れてゆく。
雲がひろがる。
秋です。
日が暮れるのが、
ずいぶん、はやくなった。
それこそ、秋です。
街の秋の空。
おとうさん、
かえってきました。
秋の夕暮れには、
これです。
ねえ、おとうさん?
「ご・ち・そ・う・さ・ま」
「あ・り・が・と・う」
おなか、いっぱい。
これも、秋です。
ボクは、秋が、
だいすきです。
おやすみなさい。
おとうさんも、
どうぞ、ゆっくり、
やすんでください。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉