今朝は、博多のホテルから始まった。
博多駅から特急かもめ15号に乗車。
この列車、いい。
個室もある。
ほぼ1時間の旅程で、
肥前鹿島へ。
ここで、商業界九州沖縄ゼミナール。
会場は佐賀県鹿島市の市民会館。
左が運営委員長の冨田久好さん、
ファッションバッグ大阪屋社長。
右は事務局長の有森敏明さん、
鹿島SC共同組合。
ご苦労様でした。
立派なゼミでした。
九州沖縄、さらに関西、関東から、
500人ほどの受講者が集まった。
ゼミ全体のテーマは、
「人の心の美しさを
商いの道に生かして
グローカル時代を勝ち抜こう!」
商業界ゼミナールは、
「本ゼミ」と通称される年に一度の大集会が、
2月に開催される。
2月ゼミナールとも呼ばれる。
それ以外に、
全国各地の商業界同友会主催の、
地方ゼミが開かれる。
今回は九州沖縄ゼミナール。
だから主催は九州沖縄連合同友会、
主管が佐賀同友会。
㈱商業界は後援。
昨日から4つの講座が行われ、
今日も4つの講座。
私は第7講座で、
テーマは「21世紀の商業界精神」
まあ、ズバリ、
このゼミナールの根本問題。
それを終りの方で総活的に語る。
商業界精神の基本は、
どんな時にも変わらない。
しかし21世紀には、
その中から変容してくるものがある。
いや、変えなければならないことがある。
とりわけ強調すべきテーマは、
変わってこなければならない。
商業界精神を説く方が、
マンネリズムに陥ってはならない。
参加者は熱心に聴いてくれた。
ご清聴を感謝したい。
はじめに、「店は客のためにある」。
そして『商売十訓』。
これらが驚くほど、
ピーター・ドラッカーの思想と合致している。
しかし「店は客のためにある」と言いつつも、
それだけでは店は客のために、
存在し続けることができない。
「正きによりて滅ぶる店あらば、
滅びてもよし。
断じて滅びず」〈新保民八〉
新保はまず、
正しくあれ、と諭す。
そして正しくあるならば、
滅びてもよし、と言い切る。
現実を顧みると、
正しくないものは
即座に、滅びる。
しかし、正しさを唱えるものが
滅びてしまうことも、ままある。
なぜか。
なぜ、正しくあることを目指しているのに
滅びるのか。
それは、
イノベーションがないからである。
語り口は、いつになく、
終始、ゆっくりとしていたが、
中身は辛辣だった。
20世紀と21世紀の違い、
マーケティングの差異を明らかにしつつ、
イノベーションが不可欠であることを語った。
商業界精神にこそ、
イノベーションが求められている。
そのために、
「自ら、変われ!」
変われるか、変われないか。
そこにかかっている。
㈱商業界社長を辞した結城義晴の、
本籍地はやはり商業界にある。
だれよりも商業界精神を、
極める決意もある。
語り終わって、
私は満足していた。
私の後の最終第8講座は、
ご存知、櫻井よしこさん。
国家基本問題研究所代表理事。
いかめしい肩書を持つ辛口のジャーナリスト。
失礼を承知で、
舞台袖からシャッターを切った。
背筋がシャキッと伸びていた。
櫻井さんのテーマは、
「新しい日本の未来を拓くために」
舞台裏の講師控室で、
途中まで聞いてから、
私は会場を後にした。
最後の最後に、
山口健次郎さんと固い握手。
商業界佐賀同友会会長。
㈱サロンモード社長。
ニチイ出身の硬骨漢。
山口さんが佐賀同友会を発足させるとき、
㈱商業界社長だった私は、
この地を訪れて、
側面から支援した。
今回も素晴らしいゼミナールだった。
ほんとうにおめでとう、
ほんとうにご苦労様。
そして再び、特急かもめ。
今度は白い車体。
佐賀の田圃は美しかった。
語り終えて、
私は心から、
満足だった。
〈結城義晴〉