結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年10月15日(火曜日)

メルカド―ナとZARAのごとく日本国内小売業はユニクロと競え

12日ぶりの横浜商人舎オフィス。
20131015195644.jpg

月刊『商人舎』2013年10月号に、
初対面。
20131015195707.jpg
わが子のように愛しい。

今月の特集は、
小売業M&A異変!!

商人の本籍地に誇りを持て!
日本小売業M&Aの全構図
イオン、セブン& アイ、そしてアークスの3軸を中心に

アークス社長 横山清、
存分に語る
「Mind & Agreement」のセンチペイド経営
【図解】アークス History & Data

新生アクシアルリテイリング原和彦社長、
謙虚に答える
「TQMとチェーンストアのご利益経営」

[結城義晴の提言]
正しい「M&A」間違いの「合併・買収」
商業現代化の中の「経営統合」に条件と注文をつける

【誌上座談会】
「M&Aの幸せと不幸せ」
中小小売業の企業買収、その誤解と課題を明かす

「イオン労連新妻健治会長が見続けてきた
M&Aの課題と本質」

「米国のM&Aに学べ/
KrogerとSafewayの合併戦略」

ご愛読お願いしたい。
申込みはこちら。

夕方には、
マイクロストラテジー・ジャパン㈱の、
幹部のみなさんが来社。
20131015195717.jpg
奥がプレジデントの印藤公洋さん、
左はアカウントエグゼクティブの小泉潤一さん、
右はセールスディレクターの北村守さん。

iPadやiPhoneを活用し、
店頭オペレーションを活性化させる。
これから主流になりそうな情報システム。
興味深い。

来週からの商人舎USA研修会で、
特別サービスしてもらう。

さて、台風26号が上陸しそうだ。
関東に近づく台風としては、
「10年に一度の勢力」。

東日本上陸の台風では、
2004年10月の台風22号が最大級。

今回の26号はそれ以来の規模。

都内の公立幼稚園と小中学校、
合計で約1480校が明日16日、
臨時休校や始業時間繰り下げをする。

事故が起こらねばいいが。

こんな時の店舗は、
近隣客の安全や不便に、
十二分に配慮すること。

今こそ、
小売りサービス業の出番だ。

さて、昨日の日経新聞の社説。
「ユニクロの脱・低価格に学ぶ」

おい、おい、
社説でとり上げるか?

正直、そんな気分。

しかし小売業がとり上げられるのは、
自分のことのようにうれしい。

ファーストリテイリングの売上高が、
衣料品企業として初めて年間1兆円を超えた。
世界ランキング4位に浮上。

1位 ZARA
2位 H&M
3位 GAP

そして、
4位 UNIQLO
5位 LIMITED
ユニクロが持たれているのは、
「デフレの勝ち組」という印象。

しかし2004年、
「低価格をやめます」宣言。

そのことを記事は強調。

開発してきたのは、
「手ごろな価格で
機能などに特徴のある商品」
つまり両立。

「広告や商品のデザインも工夫し、
洗練されたイメージを打ち出した」

さらに東レとは素材から共同開発。
「機能性下着」の新市場を創造。

それを海外で展開。

今年8月末決算時の海外店舗数は、
446店で、全体の34%。

「癖の少ないデザイン」
これは流行の色やデザインを、
短サイクルで回す欧米ファッションチェーンとは、
直接競合をしない。

衣料品小売業は必ずしも成長分野ではない。
その業界から生まれた世界企業。

この意義は大きい。

さらに衣料品業界に残る返品の古い慣行。
ユニクロはそれを真っ向から否定し、
自社でマーチャンダイジングを完結させる。
「生産管理まで自社で手がけ
責任を持って売り切る緊張感を持ち込んだ」

「とりあえずやってみるという姿勢」
「そのぶん撤退の判断も早い」

記事は現在の日本企業の
後ろ向きな姿勢を批判する。
「いま日本の産業界には
個々の企業の挑戦よりも、
政府の成長戦略に頼りたいという空気が
見え隠れする」

「横並び主義で失敗を恐れ、慣行を重んじ、
国内市場に閉じこもりたい気分もまだ残る。
デザインやブランド戦略の重要性も
経営層まで浸透したとは言い難い」

社説は、
ユニクロのイノベーションを並べ、
その後で、結ぶ。
「参考にすべき点は学び、
市場戦略や海外進出に
生かしていきたい」

私も日経社説に同感。

かつて柳井正さんは、
私に語った。
「スーパーマーケットの若い経営者たちに、
結城さんから言っておいてください」

「5000店のチェーンストアに挑戦せよ」

スペインのメルカドーナは、
年商184億7200万ユーロ。
2兆4014億円。
伸び率4.44%。
20131011190936.jpg
店舗数は1471。
すべて国内に出店する。
平均売場面積1304㎡。

同じスペインのインディテックス(Inditex, S.A.)。
ブランドはZARA。
年商191億5700万ドル。

メルカド―ナとZARAは競っている。

だから私も励まそう。
日本の小売りサービス業よ、
ユニクロと競おう。
柳井正と争おう。
20131015210447.jpg

すべての日本のリテーラーは、
ユニクロをライバルにしよう。

メルカド―ナのように、
国内産業として、
海外進出の世界企業と争おう。

台風26号を待ち受けながら、
夢は風に乗って広がった。

〈結城義晴〉

★ 追伸
今日の商人舎magazine
Weekly商人舎は
「常磐勝美の2週間ウェザーMD予報[10月3週・4週]」。
そしてDaily商人舎は「ファミマ 今日で国内1万店達成!」。
おもしろいです。ますます充実しています。
毎日訪れて、読んでください。

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.