アメリカ・メジャーリーグ。
一足先に、華々しく、
ワールドシリーズが開幕。
日本シリーズは今週の土曜日から。
ボストン・レッドソックスと、
セントルイス・カージナルス。
私のいるダラスは、
テキサス・レンジャーズの地元。
ダルビッシュ有が活躍したが、
ワールドシリーズには出られなかった。
ボストンには上原浩治と田澤純一がいて、
日本人は総レッドソックス贔屓。
そのボストンが8対1で、
まずは快勝。
昨夜、集合の時に、
ホテルのロビーのテレビで、
ちょっと見た。
アメリカ中が、
ワールドシリーズに沸いている。
田澤も力強いファストボールで、
打者1人だけだが、
見逃し三振に切って取った。
私は2週間、こちらにいるが、
ワールドシリーズは現地で楽しめる。
昨年も、サンフランシスコにいるときに、
ジャイアンツが優勝を決めた。
多分、今年は、
私がニューヨークにいるときに、
ボストンが優勝を決定づけるに違いない。
そう信じている。
さて日経新聞に、
アメリカのダイソーの記事。
大創産業は現在、
アメリカに28店舗展開中。
ロサンゼルスに12店、
サンフランシスコに11店、
シアトルに5店。
2005年にアメリカに進出した。
100%出資の子会社を設立して、
すべて直営で店舗運営している。
私はいつも、
サンフランシスコ地区のアラメダの店に行く。
店を見る限り、絶好調。
そのピンク・ダイソーを
来年の2014年中に
約30億円の投資で
ロサンゼルス中心に
40店程度出店して
70店まで増やす。
アメリカでは店舗フォーマットが好調ならば、
ショッピングセンターのディベロッパーが、
つぎつぎに出店要請してくる。
だからあっという間に、
100店くらいのチェーンストアはできあがる。
ダイソーはA級の評価を受けている。
日本で100円ショップ。
アメリカでは1ドル50セント・ストア。
それがDAISO JAPAN。
きっかり1ドル50ばかりの商品で、
それは日本で100円で売られているもの。
つまりダイソーの100円の商品は、
アメリカでは150円の価値をもつ。
現在は米国向け専用商品は5%以下。
数年で5割程度まで広げるらしい。
広げる必要があるかどうか。
メードイン・ジャパンを売り物にした方が、
賢いのではないかと、私は思う。
アメリカではダラーストアが、
一大勢力を誇っている。
ダラー・ゼネラル、
ファミリー・ダラー、
ダラー・ツリー、
99セント・オンリーワンストア。
ここにダイソー・ジャパンが切り込む。
矢野博丈さんの満面の笑顔が浮かぶが、
きっと成功するに違いない。
期待を込めて。
さてダラス2日目。
われわれ商人舎のダラスの定宿は、
シェラトンダラスノースバイザガレリア。
そのホテルの会議室で、
朝8時から第2回セミナー。
第1部はメリッサ・フレミングさん。
元HEB上級副社長。
現在は、
HEBの商品戦略等のコンサルティングで、
活躍する。
通訳は浅野秀二さん。
いつも現地コーディネーターを、
お願いしている。
フレミングさんは毎年、
このスペシャルコースで講義してくれる。
ウォルマート、クローガー、HEBなど、
有力チェーンストアの最新の競争状況を解説。
さらにモバイル端末を使ったマーケティング手法など、
アメリカ小売業の最新動向を、
的確に語ってくれた。
後半はプライベートブランドの最新動向。
これは私の知見と完全に一致した。
そのメリッサさんを囲んで記念撮影。
第2部は結城義晴の第2回セミナー。
メリッサさんの話を受けて、
コモディティとノンコモディティの商品論、
そしてPBの分類と小売業の戦略を整理。
朝8時からしっかりと、
11時までレクチャー。
2日目の視察がスタート。
クローガー・フレッシュフェア。
最近改装したばかりの店で
非食品を絞り込み、
買いやすい売場を志向した。
いい店だ。
ホールフーズ。
ダラスの旗艦店。
『商人舎magazine』7月号で取り上げたが
床のペインティングは一新。
ハロウィンのプレゼンもセンス一番。
トレーダー・ジョー。
ダラス2号店。
小型店でもハロウィンはしっかり企画する。
クルースタッフのアダムさんにインタビュー。
シアトルの店から異動を願い出て、
この店のオープンにかかわった。
しっかりしたQ&Aでいいインタビューだった。
そしてウォルマート・スーパーセンター。
改装したばかりのプラノ店。
壁面のカラーもロゴもリニューアル。
青果売場から始まる店舗右翼は、
天井の採光システムを廃止し、
スポット照明に変更。
主通路を広げて、
アクションアレーを復活させた。
PBのグレートバリューを、
かなりの割合でリニューアル。
スポッターで告知する。
これがそのスポッターPOP。
ハロウィンのプロモーションは、
どこよりも広く取って展開する。
そしてクリスマス商戦の早仕掛け。
プラノ店のコ・マネジャーのダンさんにインタビュー。
JPモルガンから転職し、
ウォルマートで働いて、
店長を目指す。
理路整然と語る優秀な男だ。
感謝の握手。
プラノ店の新ファサードの前で記念撮影。
ウォルマートと同じ商売をするターゲット。
食品を持つスーパー・ターゲットを視察。
いつも思うが、
食品はいま三つ。
しかし、ハロウィンプロモーションはしゃれている。
仮装衣装もコーナーで展開。
そしてアルバートソン。
以前より、ずいぶんよくなってきた。
客も戻っている。
まだまだ道半ばの復活だが、
アルバートソンはユナイテッド社を買収。
同社はサービス&クオリティ型の
「マーケットストリート」を展開する。
アルバートソンは変わりつつあるのか。
そんな感慨を持って売場を見た。
ウォルマートのネイバーフッド・マーケット。
毎回来るたびに、改善されている。
スポット照明を多用し、高質観を出す。
しかしローコストオペレーションは貫徹。
店舗奥に設置された足裏測定機を試す浅野さん。
見守っているのは、
㈱ロピア取締役の福島道夫さん。
ダラス視察も最終盤。
夕刻のアルディ。
始めて見る参加者たちは、
その価格と品質にびっくり。
アメリカのディスカウント競争、
180度変わった。
安いから汚い、
安いからノーサービス、
安いから悪い。
これはダメ。
安くてきれい、
安くてフレンドリー、
安くて良い。
この次元になってきた。
アルディとウォルマート、
そしてコストコに、ウィンコ。
彼らの熾烈な闘いのなかから、
安くてきれい、
安くてフレンドリー、
安くて良い。
写真を撮る者。
結城義晴の解説を聞く者。
店内ツアーをしてしまった。
即席麺は1個換算20円以下。
隣接するCVSファーマシー。
ドラッグストアと言えども
ハロウィンはしっかり打ち出す。
等身大のオバケが面白い。
朝8時から講義が始まり、
ホテルを出発したのが、11時。
ホテルに到着したのが19時15分。
長く充実した一日だった。
最後の最後は、
食事を兼ねて、有志で、
ダラス・ギャレリアに向かった。
本当にお疲れ様でした。
充実した講義、
充実した視察。
充実したワールドシリーズ。
今のところ大満足です。
(つづきます)
〈結城義晴〉