結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2013年10月24日(木曜日)

ワールドシリーズ・ボストン快勝とダラス2日目の充実した研修

アメリカ・メジャーリーグ。
一足先に、華々しく、
ワールドシリーズが開幕。

日本シリーズは今週の土曜日から。

ボストン・レッドソックスと、
セントルイス・カージナルス。

私のいるダラスは、
テキサス・レンジャーズの地元。
ダルビッシュ有が活躍したが、
ワールドシリーズには出られなかった。

ボストンには上原浩治と田澤純一がいて、
日本人は総レッドソックス贔屓。

そのボストンが8対1で、
まずは快勝。

昨夜、集合の時に、
ホテルのロビーのテレビで、
ちょっと見た。

アメリカ中が、
ワールドシリーズに沸いている。

田澤も力強いファストボールで、
打者1人だけだが、
見逃し三振に切って取った。

私は2週間、こちらにいるが、
ワールドシリーズは現地で楽しめる。

昨年も、サンフランシスコにいるときに、
ジャイアンツが優勝を決めた。

多分、今年は、
私がニューヨークにいるときに、
ボストンが優勝を決定づけるに違いない。
そう信じている。

さて日経新聞に、
アメリカのダイソーの記事。

大創産業は現在、
アメリカに28店舗展開中。
ロサンゼルスに12店、
サンフランシスコに11店、
シアトルに5店。

2005年にアメリカに進出した。
100%出資の子会社を設立して、
すべて直営で店舗運営している。

私はいつも、
サンフランシスコ地区のアラメダの店に行く。
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店を見る限り、絶好調。

そのピンク・ダイソーを
来年の2014年中に
約30億円の投資で
ロサンゼルス中心に
40店程度出店して
70店まで増やす。

アメリカでは店舗フォーマットが好調ならば、
ショッピングセンターのディベロッパーが、
つぎつぎに出店要請してくる。

だからあっという間に、
100店くらいのチェーンストアはできあがる。

ダイソーはA級の評価を受けている。
日本で100円ショップ。
アメリカでは1ドル50セント・ストア。

それがDAISO JAPAN

きっかり1ドル50ばかりの商品で、
それは日本で100円で売られているもの。

つまりダイソーの100円の商品は、
アメリカでは150円の価値をもつ。

現在は米国向け専用商品は5%以下。
数年で5割程度まで広げるらしい。

広げる必要があるかどうか。
メードイン・ジャパンを売り物にした方が、
賢いのではないかと、私は思う。

アメリカではダラーストアが、
一大勢力を誇っている。

ダラー・ゼネラル、
ファミリー・ダラー、
ダラー・ツリー、
99セント・オンリーワンストア。

ここにダイソー・ジャパンが切り込む。

矢野博丈さんの満面の笑顔が浮かぶが、
きっと成功するに違いない。

期待を込めて。

さてダラス2日目。

われわれ商人舎のダラスの定宿は、
シェラトンダラスノースバイザガレリア。
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そのホテルの会議室で、
朝8時から第2回セミナー。
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第1部はメリッサ・フレミングさん。
元HEB上級副社長。
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現在は、
HEBの商品戦略等のコンサルティングで、
活躍する。
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通訳は浅野秀二さん。
いつも現地コーディネーターを、
お願いしている。

フレミングさんは毎年、
このスペシャルコースで講義してくれる。

ウォルマート、クローガー、HEBなど、
有力チェーンストアの最新の競争状況を解説。
さらにモバイル端末を使ったマーケティング手法など、
アメリカ小売業の最新動向を、
的確に語ってくれた。
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後半はプライベートブランドの最新動向。
これは私の知見と完全に一致した。

そのメリッサさんを囲んで記念撮影。
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第2部は結城義晴の第2回セミナー。
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メリッサさんの話を受けて、
コモディティとノンコモディティの商品論、
そしてPBの分類と小売業の戦略を整理。
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朝8時からしっかりと、
11時までレクチャー。

2日目の視察がスタート。
クローガー・フレッシュフェア。
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最近改装したばかりの店で
非食品を絞り込み、
買いやすい売場を志向した。
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いい店だ。

ホールフーズ。
ダラスの旗艦店。
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『商人舎magazine』7月号で取り上げたが
床のペインティングは一新。

ハロウィンのプレゼンもセンス一番。
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トレーダー・ジョー。
ダラス2号店。
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小型店でもハロウィンはしっかり企画する。
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クルースタッフのアダムさんにインタビュー。
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シアトルの店から異動を願い出て、
この店のオープンにかかわった。
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しっかりしたQ&Aでいいインタビューだった。
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そしてウォルマート・スーパーセンター。
改装したばかりのプラノ店。
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壁面のカラーもロゴもリニューアル。

青果売場から始まる店舗右翼は、
天井の採光システムを廃止し、
スポット照明に変更。
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主通路を広げて、
アクションアレーを復活させた。
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PBのグレートバリューを、
かなりの割合でリニューアル。
スポッターで告知する。
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これがそのスポッターPOP。
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ハロウィンのプロモーションは、
どこよりも広く取って展開する。
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そしてクリスマス商戦の早仕掛け。
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プラノ店のコ・マネジャーのダンさんにインタビュー。
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JPモルガンから転職し、
ウォルマートで働いて、
店長を目指す。
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理路整然と語る優秀な男だ。
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感謝の握手。
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プラノ店の新ファサードの前で記念撮影。
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ウォルマートと同じ商売をするターゲット。
食品を持つスーパー・ターゲットを視察。
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いつも思うが、
食品はいま三つ。
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しかし、ハロウィンプロモーションはしゃれている。
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仮装衣装もコーナーで展開。
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そしてアルバートソン。
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以前より、ずいぶんよくなってきた。
客も戻っている。
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まだまだ道半ばの復活だが、
アルバートソンはユナイテッド社を買収。
同社はサービス&クオリティ型の
「マーケットストリート」を展開する。

アルバートソンは変わりつつあるのか。
そんな感慨を持って売場を見た。
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ウォルマートのネイバーフッド・マーケット。
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毎回来るたびに、改善されている。
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スポット照明を多用し、高質観を出す。
しかしローコストオペレーションは貫徹。
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店舗奥に設置された足裏測定機を試す浅野さん。
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見守っているのは、
㈱ロピア取締役の福島道夫さん。

ダラス視察も最終盤。
夕刻のアルディ。
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始めて見る参加者たちは、
その価格と品質にびっくり。
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アメリカのディスカウント競争、
180度変わった。

安いから汚い、
安いからノーサービス、
安いから悪い。

これはダメ。

安くてきれい、
安くてフレンドリー、
安くて良い。

この次元になってきた。

アルディとウォルマート、
そしてコストコに、ウィンコ。
彼らの熾烈な闘いのなかから、
安くてきれい、
安くてフレンドリー、
安くて良い。

写真を撮る者。
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結城義晴の解説を聞く者。
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店内ツアーをしてしまった。
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即席麺は1個換算20円以下。
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隣接するCVSファーマシー。
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ドラッグストアと言えども
ハロウィンはしっかり打ち出す。
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等身大のオバケが面白い。
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朝8時から講義が始まり、
ホテルを出発したのが、11時。
ホテルに到着したのが19時15分。
長く充実した一日だった。

最後の最後は、
食事を兼ねて、有志で、
ダラス・ギャレリアに向かった。
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本当にお疲れ様でした。

充実した講義、
充実した視察。

充実したワールドシリーズ。

今のところ大満足です。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2013年10月23日(水曜日)

30時間不眠活動! HEBからHEBまでのダラス初日一部始終

「オバマは早くもレームダックだ」
日経新聞『迫真 迷走・オバマ政権』。

lameは足の悪い、
duckはアヒル。
レームダックは「死に体」の意味。

米国国債の債務不履行(デフォルト)は、
ギリギリで免れた。

対立政党・共和党の一部が賛成に回り、
米国連邦議会が国債追加発行容認の法案を可決。

窮地を脱したが、
レームダックの状態。

そのバラク・オバマ大統領。
「勝者はいない。
これ以上、米国の信用を傷つけたものはない」。
ひどく歯切れが悪い。

「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度改革法、
さらにシリアへの派兵問題を抱えて、
オバマの指導力に強い不信感が漂う。

残る任期は3年あまり。
2012年11月の大統領選、
再選のときの勝利演説。
「我々は一つの国家、一つの国民」。

しかし「一つの米国は遠い」。
オバマ政権は立ち往生。

それでもアメリカの小売業は、
立ち止まってはいない。

そのアメリカへ向けて旅立った。
ダラス行AA176便に乗り込み、
成田を出発。
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整備士の皆さんに成田で見送られながら、
一路、ダラス・フォートワース空港へ。
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雲の上は真っ青な空。
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頼むぞ! 翼。
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11時間ほどのフライト。
窓を開けると北米大陸。
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朝日が登ってくる。
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朝日に向かって飛行。
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そしてダラス・フォートワース地区が見えてきた。
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到着は朝の8時半。
晴天のダラス。
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これから長い長い一日が始まる。

はじめに向かったのは、
HEBセントラルマーケット。
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都市型アッパーグレードタイプのスーパーマーケット。

HEBはテキサス州サンアントニオに本社を置く、
ローカル・スーパーマーケット・チェーン。

2012年の売上高は194億ドル。
100円換算で1兆9400億円、伸び率は7.9%。
350店を展開するが、
セントラルマーケットは9店舗。

店頭では見事なハロウィンのプレゼンテーション。
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店内に入るとすぐに解説。
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ここでは、フーディーの2人が、
店内ツアーをしてくれた。
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左がニューヨーク出身で入社7年目のナンシーさん、
右が中国出身で5年目のティーナさん。

ワイン売場では担当マネジャーにもインタビュー。
セントラルマーケットでは、
2ドル98セントのコモディティワインから、
500ドルの高級ワインまで品ぞろえする。
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もちろん、私もレクチャー。
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自家製のパンやチーズを試食。
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今週は生鮮から惣菜、デアリーまで全部門で、
「チーズスペシャル」と名付けた統一企画を、
徹底的に実施している。
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説明を受けながらの店内一周。

最後は屋外のカフェでランチ。
この日のスープは、
チーズがふんだんに使われていた。
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次はセーフウェイが
テキサスで展開するトム・サム。
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主力フォーマットのニューライフスタイルストア。
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しかし残念ながらお客の姿が見えない。

ローカル商品を70アイテム揃えた青果のプレゼン。
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驚いたのはワイン売場の主通路のプレゼン。
青いミニスカートのマネキンが立っている。
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お客がいない売場では、
その後ろ姿が孤独に見える。
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新興住宅地にできたばかりの店だが、
来店客の少なさには唖然。
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セーフウェイの売上高は442億0700万ドル。
4兆4207億円。
伸び率は1.3%。
店舗数1641店。

だから1641分の1を見ただけだが、
セーフウェイ、かなり厳しい。

㈱たいらや社長の村上篤三郎さんと、
この店の問題点を話し合う。
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左はトッパントラベルサービスの鈴木敏さん。

一方、スプラウツファーマーズマーケット。
トム・サムの至近距離に立地する。
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スプラウツは今年8月1日、
ナスダックに株式上場したばかり。
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従業員のモティベーションが、
さらに上がったせいか、
売場には活気が満ちている。
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お客もよく入っている。
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子供連れのお客も増えている。
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車で数分のトム・サムとは大違いだ。

スプラウツの隣にはダラーツリー。
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バラエティストア全米3位。
売上高73億9500万ドル、7395億円。
伸び率は11.5%。
店舗数4671。

店内ではハロウィンのプロモーション。

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スーパーマーケット第1位のクローガー。
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売上高は967億5100万ドル。
9兆6751億円で、伸び率は7.0%。
店舗数3538。

店頭のハロウィンのデコレーション。
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「ザ・ガーデン」と名づけられた青果売場。
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フレッシュジュースのコーナー。
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フレッシュジュースとカットフルーツは、
アメリカで大流行。

主通路ではハロウィンの凝ったプレゼン。
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そしてハロウィンのうしろでは、
収穫祭のプレゼン。
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11月第4木曜日がサンクスギビングデー。
それに向けて、
連続してプロモーションを仕掛ける。
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初日最後の訪問は、
HEBフード&ドラッグ。
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店頭では早くも、
クリスマスの仕掛け。
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もちろんハロウィンも。
子どもたちがカボチャのランタンをつくっている。
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店に入ると、今日のおすすめ果実がドンと出迎える。
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カットフルーツとフレッシュジュースのコーナー。
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青果部門は圧巻の品揃え。
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飛ぶように売れるバナナは、
何度も補充する。
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奥主通路沿いの売場。
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わたしはいつもコーラ売場を見に行く。
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HEBのオリジナルコーラ12本入りは、
2ドル29セント。
よく売れている。
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コカコーラは3ドル99セント。

非食品の主通路のハロウィンのプレゼン。
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主通路では、島陳列で、
1ドルのプラスチックカボチャなどを売り込む。
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HEBは強い。

HEBのセントラルマーケットに始まり、
HEBフード&ドラッグに終わった初日の視察。
ホテル到着は夜の7時。

すぐにホテルの会議室で
第1回目の結城義晴セミナー。
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アメリカの競争を学ぶことの意味と、
米国の業態の意味、
消費と競争を概観。
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出発から27時間。
疲れはピークのはずだが、
真剣に聞いてくれた。
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そして、そのまま会議室で懇親会。
クローガーやHEBで、
購入してきたサラダや惣菜を持ち寄って、
試食を兼ねた夕食。
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村上団長の乾杯のあとは、
一人ひとりが自己紹介を兼ねて、
視察で学びたいことを一言コメント。

はじめに松本隆文さんがメッセージ。
京都府亀岡に本部を置く、㈱マツモト社長。
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松本さんは商人舎の海外視察参加は3度目。
感謝の握手。
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㈱廣甚社長の廣岡聖司さんのあいさつは、
出発前の奥様との会話を紹介し、爆笑を誘った。
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一人ひとりのあいさつを聞きながら、
美味しいお酒と惣菜で疲れも吹き飛んでいく。
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みんな元気です。
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視察チームがひとつにまとまっていく。
そんなことが感じられる夕食会だった。
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現地コーディネーターの浅野秀二さんも、
ワインを飲んでほろ酔い。
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最後は、結城義晴のメッセージ。
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このツアーは、
これまでの中でも特別なものになる。

商人舎最高顧問の杉山昭次郎先生のことが、
脳裏をよぎった。
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いい夕食懇親会だった。
ひとつになった夕べだった。

30時間眠らずに活動した。

すべての人に、
感謝したい気持ちだ。
(つづきます)

〈結城義晴〉

2013年10月22日(火曜日)

第14回商人舎USA視察研修会Specialコース、行ってきます!

目覚めると、成田の空。
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昨夜は東京・池袋の立教大学。
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私の研究室のあるマキムホール。
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サービスマーケティングの講義を終わらせて、
成田に向かう。

今朝は心地よい目覚め。

早速、チェックインして、
直前レクチャー。
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テキストを開いて、
さわりの講義。
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鳥の目、魚の目、虫の目。
そしてアメリカのイノベーション。
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では、行ってきます。
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元気で帰ってきます。

あとはみなさん、よろしく。

〈結城義晴〉

2013年10月21日(月曜日)

武太夫STP「大勢の中で一人を目当とし残る人をば皆捨てにせよ」

Good Monday! Everyone!
[2013vol42]

2013年も第42週。
あと10週と迫った。

1月最初の週から数えて42週目。
それは10月の第4週。

秋真っ盛り。

あの暑さ去りゆけばまたなつかしく
〈日経俳壇 和泉・小泉勝子〉

私もそんな気分です。
へそ曲がり。

秋刀魚焼く煙は天に帰るはず
〈日経俳壇 塩尻・神戸千寛〉

日経新聞『春秋』。
三味線の名手原武太夫(ぶだゆう)の歌を引く。
江戸時代中期の粋人。

三味線弾きの心得。
大勢の中でひとりを目当とし
残る人をば皆すてにせよ

これは極意。

大勢のうちの一人だけをターゲットとし、
あとはみんな捨ててかかれ。

コラムニストはつぶやく。
「演奏の、あるいは文章でも、
肝かもしれない」

もちろん原稿でも講演でも、
これは私も実感している。

しかしこれは、
STPの極意でもある。
セグメンテーション、
ターゲティング、
ポジショニング。

大勢の中でひとりを目当とし
残る人をば皆すてにせよ

粋人と言えば、
天野祐吉さんが亡くなった。
80歳。
1979年、雑誌『広告批評』創刊、主宰。
長らく編集長。

私も同じ出版人。
ブレない視点には
おおいに敬意を払っていた。

ご冥福を祈りたい。

過ぎし人過ぎし物事銀河濃し
〈日経俳壇 鳥取・高野守弘〉

合掌。

爽やかや明るき人に暗き過去
〈朝日俳壇 さいたま市・齋藤紀子〉

天野さんのことではないけれど。

さて今週はスポーツの秋。
23日水曜日には、
米大リーグワールドシリーズ開幕。
読売ジャイアンツにいた上原浩治投手、
ボストンレッドソックスで、
リーグ決定シリーズMVP。
ワールドシリーズは、
日本でも大いに盛り上がる。
上原はクローザーで、
毎試合登板の可能性があるから。

相手はセントルイス・カージナルス。

楽しみだ。

一方、日本プロ野球は、
26日土曜日から
日本シリーズ。
読売ジャイアンツと、
希望的観測で東北楽天イーグルス。

これも楽しみだ。

私は今日、午後から、
芝大門。
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カスタマー・コミュニケーションズ㈱
経営連絡会。

その後、夕方から、
立教大学で、
サービスマーケティング講義。

その後、ギリギリに成田に入って、
定宿で前泊。

明日から、テキサス州ダラス。
商人舎USA研修会。
Specialコース。

その後、平和堂のアメリカ研修が続いていて、
だから2週間、東海岸、西海岸と、
転々とする。

ダラス、ワシントンDC、ニューヨーク、
再びダラス、サクラメント、サンフランシスコ。

さて、日経新聞『サーベイ』。
レジ袋有料化の記事。
袋無料配布見直しの動きは急だ。

すでに西友やイトーヨーカ堂が、
全店で有料化している。
イオンとダイエーも、
この11月から全店有料化に踏み切る。

そうなると日本中の小売業が、
このことに結論を出さねばならなくなる。

改正容器包装リサイクル法、
2007年春施行。

悪法として名高いが、
小売業界はレジ袋削減計画の策定を、
この法律で義務付けられた。

この点は前向きだ。

「レジ袋有料化はその切り札」と、
日経新聞。

「有料化」と表現すると、
消費者にとっては出費だから、
「無料配布廃止」と呼ぶ。

この動きは今後、一段と加速する。

日経の『サーベイ』は、
調査によって消費者心理を探る。
日経リサーチのインターネット調査。
回答者は全国の20~60代の男女1000人。

有料化に「賛成」「どちらかといえば賛成」は、
68%と高い。

上位の理由は、
「二酸化炭素の削減に貢献できる」が51%。
地球環境や廃棄物削減の意識が高い。

有料レジ袋で我慢できる価格は、
5円までが30%以上で一番多い。
次いで2円が20%超、
あくまで無料が約15%。

その一方でレジ袋無料分のコストを、
顧客還元せよという声も少なくない。

レジ袋分の料金値引きや、
ポイントでの還元。

これは当然の要求だろう。

しかし消費者心理は面白い。
コンビニでのレジ袋有料化には、
「反対」「どちらかといえば反対」が、
合計56%。

いちばん多い理由は、
なんと「不便だから」で68%。

コンビニはしばらく、
無料化にはならないだろう。

日本チェーンストア協会の調査。
協会企業における顧客のレジ袋辞退率は、
今年8月時点で47%。
ずいぶん高い。

この数字は、ここ数年、
ずっと右肩上がり。

顧客の意識は、
相当に高くなっている。

1000人のアンケートだが、
日本の国民の意識は高い。

商売にとってはありがたいことだ。
知識商人の商売にとっては。

原武太夫の五七五七七。
大勢の中でひとりを目当とし
残る人をば皆すてにせよ

心に残る。
では、みなさん。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2013年10月20日(日曜日)

フクロのジジ[日曜版2013vol42]

ジジです。
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そとは雨。

ボクはフクロが、
だいすきです。
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おとうさんは、
合宿。

ニイザというところ。
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rikkyoの太刀川記念交流会館。
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ボクはフクロのなかで、
まってます。
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エントランス。
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ロビーのアート。
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雨の日は、
ハコのなかもすき。
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おとうさんは、
いつかえってくるのかなぁ。
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かべは石。
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それがうつくしい。
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セカンドフロアへ。
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ステージをのぼる。
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そして、みおろす。
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サイン。
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おとうさんのへやは、
セカンドフロアにある。
20131020175838.jpg

かべがうつくしい。
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ベランダ。
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雨にみどり。
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いいところです。
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会議室。
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ここで、
個人指導。
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OBもきてくれた。
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ナゴヤさん、
おとうさん、
ウチダさん、
イノマタさん。
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ご指導、ありがとうございます。

そして、みんなでフォト。
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雨の日の合宿。

2日間の成果は、
あがったでしょう。
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ボクもフクロにはいって、
まってました。

よかった。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2013年10月19日(土曜日)

イオンのスーパーマーケット1年半で600店改装投資のリアリズム

昨夜は盛り上がった。
月刊『商人舎』若手執筆者懇談会。

直前のWeb会議メンバーも加わって、
大盛況。

写真は横浜駅での解散のとき。
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立教立教大学大学院・結城ゼミOBが、
懇談会の半分近くを占めて、
ありがたいことです。
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たのしみは
とぼしきまゝに人集め
酒飲め物を食へといふ時

昨日の五木寛之さんの講演。
そこで紹介された橘曙覧(たちばなのあけみ)。

江戸時代末期の歌人。
その『獨樂吟(どくらくぎん)』から。

いい気分だった。

彼らの力を借りて、
商人舎magazineは、
どんどん改善改革を進めます。

まだまだ、
まだまだ、
発展途上。

私の見方では、
今、1合目といったところ。

読みにくい、
わかりづらい、
使いにくい、
長い、ムダ。

どんどん変えます。

ご愛読ください。

お申し込みは、
こちらです。

さて今日は、
朝から東京・池袋の立教大学。
20131019163436.jpg

名物の銀杏も、
ずいぶん色づいてきた。
今年はずいぶん遅いけれど。
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キャンパスの中庭は、
学生、院生でごった返す。
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卒業アルバムの写真撮影。
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今年の結城ゼミ生も集まってきた。
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そして、すまして写真。
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右から、足立幸一、
細野直樹、
塩田木綿子、
山﨑亮、
倉内和博。

今日は欠席で残念だけれど、
まだ二人いる。
河村信之、
李ヨンギョン。

今年は7人の修士を送り出す予定。
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写真撮影のあとは、
立教大学新座キャンパスに移動。

ここで2日間の合宿。
修士論文制作のためです。

先の『獨樂吟』より再び。
たのしみは
世に解
(とき)がたくする書(ふみ)
心をひとりさとり得し時

研究とはこんなことです。
頑張ろう。

さて、今朝の日経新聞。
小売業の大規模な店舗改装の話。
理由は、来年春の消費増税への対策。

イオンは現在、全国に、
食品スーパーマーケットを、
1000店強、展開している。

500坪を超える食品スーパーマーケットが1000店。
それだけで規模の面で日本断トツ。
連結子会社は15社。

2015年春までの約1年半に、
イオンはそのスーパーマーケットに関して、
約600店のリニューアルを敢行する。
全15社の約6割。

この計画は従来の4倍のペース。

イオンの食品スーパーマーケット事業は、
今年度上半期の既存店売上高が、
前年同期比マイナス2%だった。

コンビニ、ドラッグストアとの競争激化が原因。

しかし、同期に改装した約200店の売上高は、
同じ条件で1%上回った。

推定投資額は13~14年度の累計で、
100億円前後。

イオンは、
成果が出たノウハウを全国で共有し、
食品スーパー子会社15社すべてで、
早期に既存店売上高の前年比プラスを目指す。

その一つのトレンドとして、
ターゲットは、単身者や高齢者、働く女性。
そのニーズが大きい商品の売り場を広げる。

具体的には、
惣菜や冷凍食品、
フライパンで焼くだけの「簡便食品」など、
これらの品ぞろえを大幅に拡充する。

他のスーパーマーケット企業も、
改装に力を入れる。


いなげや
は2015年春までに、
約140の全店を改装。

主に惣菜売場を拡張する。

サミットも今年度、
前年度比3倍の15億円を投資。

商人舎magazineで詳解した既存店改装をする。
具体的には「キッチンカウンター」など
最新のマーチャンダイジングを導入。

しまむらも、
今年11月までに、
約500店で改装。
これは全店の約4割。

日常的な食品や衣料品では、
安倍政権の経済政策「アベノミクス」の
恩恵を受けづらい。

さりとて、増税前の駆け込み需要も見込みにくい。
消費増税に伴 う消費の落ち込みは確実。

イオンの森美樹副社長。
「増税前も環境は厳しく、
増税後もさらに厳しくなる」

ポジティブとプリミディブ。
その中でイオンの政策は、
リニューアル戦略と鮮明だ。

この時期、
「オムニチャネル戦略」なども、
大切なことは大切だが、
そんな浮かれた作戦を採用するより、
断然、リアリティがある。

確かなことを、
着実に、
実行せよ。

それがslow&steadyの道だ。

〈結城義晴〉

2013年10月18日(金曜日)

五木寛之記念講演のオクシモロン「慈悲の柔らかい心と現代化」

秋晴れの金曜日。
朝から埼玉県の飯能市へ。
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東京郊外でも、
ちょいと田舎の雰囲気を残すところ。

流通仙人・杉山昭次郎先生。
その奥様の杉山英子さんに、
会ってきた。

帰りは飯能から横浜まで直結していて、
西武線・副都心線・東横線の一気通貫で、
1時間29分。

驚くべき時間短縮。
恐るべき便利性。
詳細報告はまた。

さて、一昨日の報告。
全日食チェーン躍進大会。
その第1部記念講演は、
作家の五木寛之さん。
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「こんにちは
五木寛之です。

のこのこ出てまいりました」

第一声が、これ。
超一流の人気作家にしては、
至って謙虚。

もう満81歳。
昭和7年生まれ。

「馬齢を重ねてきた」
これまた謙虚。

「私は、困難な時期に生まれた。
昭和7年生まれは、申年で、
一言でいえば、せこい。

電車にのっても、
走っていって席をとったりする」
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「石原慎太郎さんの誕生日が、
昭和7年9月30日。
何故覚えているかといえば、
私と誕生日が一緒だから」

それ以外にも、
大島渚、小田実、
そして三浦雄一郎。

簡単な自己紹介で笑いをとったあと、
五木さんは「超高齢化社会の到来」から、
語り始めた。

私は学生の頃、
『蒼ざめた馬を見よ』から始めて、
「五木」を読み漁った。

「いちばん地味だが確実な調査は、
人口動態調査だといわれます」

現在、100歳以上が4万9000人。

小泉純一郎元総理ならば、
「百歳以上がごまんといる」と、
笑わせる。

「5年先、10年先も大事だが、
ただいまの足元をみよう。
それが私の関心事です」

ピーター・ドラッカーは言う。
「明日のために必要な今日を残せ」

「この年齢になってつくづく感じることは、
人生の設計についてです」

インド人は人生を4つに分けて考える。
①学生期(がくしょうき)
②家住期(かじゅうき)
③林住期(りんじゅうき)
④遊行期(ゆぎょうき)

中国人も4つに分ける。
①青春 20歳ころまで
②朱夏 40歳ころまで
③白秋 60歳ころまで
④玄冬 80歳ころまで
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今、日本では、
白秋から玄冬の人々が多い。

「青春をどう生きるか。
朱夏、白秋、玄冬をどう生きるか。
それぞれの生き方がある」

ここで、五木さんは、
「当用漢字の改定」に、
話題を変える。

2010年に常用漢字として、
削除と追加が行われた。
追加された漢字には、
鬱なものが多い。
五木さんは、暗然とした。

「心の問題がこれほど、
クローズアップされた時代はない」

京セラを創業した稲盛和夫さん、
昭和7年生まれの同い年。

対談をした。

そこで語られたのは、
「人間の心の問題」。

自己啓発、自己修養、人格の形成。

「心の問題が経営と直結している。
フィジカルな問題と
スピリチュアルな問題が、
マネジメントのなかで
重なってきている」

免疫学者の多田富雄さん。
免疫の意味を確立したひと。

免疫とは、
人間の身体のなかに異分子が入ってくると、
それを排除する働きである。

一端、その排除の機能が働くと、
以後、それに対応するシステムができあがる。

免疫で大事なのは、
「自己と非自己を区別する」こと。

そしてその際、
自己がはっきりしていなければ、
非自己を見分けることができない。

結城義晴のポジショニング戦略も、
ここからスタートします。

この点は、
模倣から始まるものではありません。

「我とは何か」
「自己の確立」
これが免疫の第一歩である。

免疫は異分子を受け入れる。

ドイツで「ネオナチ」が台頭した。
その論拠は「免疫の摂理」からすると、
おかしい。

他者を排除する論理だからだ。

なによりも、
母体のなかの赤ちゃんは異物だ。
生命は異物との共生から始まる。

現代は、
科学と哲学、思想、文学などが、
一体となってくる。

感情や情が、
経済でも問題となる。

商人舎の「現代化」の条件には、
双方向、両性、一体化が含まれる。

「情」を万葉集では「こころ」と言い表す。

「情報」は「情」を「報」じること。
心のコミュニケーションである。

情は戦後、
軽蔑されてきた。
濡れて、べとべとして、
情けないものだと。

しかし現在、
心理学、宗教を超えて、
プラグマティックな問題となってきた。

常用漢字に加えられた「鬱」も、
時代の要求を表わすものだ。

アメリカはベトナム戦争の10年間で、
6万2000人の市民を失った。

一方、日本はいま、2年間で、
自殺者6万数千人。
年間3万人をきったと言われるが、
実際は5万人を下らない。

彼らは現代の戦死者である。

「鬱」を嫌なものと考えているのでは
いつまでたっても、
「鬱」から逃げることはできない。

人間の根源の問題として、
「鬱」は必要なのではないか。
五木さんはそう考える。

仏教は「慈悲」の宗教だと言われる。
「慈」はヒンズー語で「マイトリー」、
「励まし」を意味する。
「悲」は「カルナ」で、
「慰め」を表わす。

「慈&悲」は中国人の造語だが、
反対の意味を重ねた言葉だ。

結城義晴がよく使う「オクシモロン」です。

京都のガイドは、
外国人に対して、
「慈悲」を〝love”と訳す。

私が子供のころ、
怪我をすると父は、
「痛くない!」と思え、と言った。
痛みは和らいだ。

母は「おお、痛い、痛い」と言ってくれた。
痛みは消えた。

「励ましてくれるな」
そんな状況が確かにある。
「励まし」がうっとうしく感じるときがある。

そんな時には、
自分も痛みを感じて、
思わずため息をつく。
それが「悲」である。

手のうえに手を重ねてくれる。
それが「悲」である。

日本語の「慈父」と「悲母」。

「痛くない!」という父の声、
「痛い痛い」という母の声。

プラス思考とマイナス思考。

両方、必要だ。

笑うことは健康にいい。
しかし大きく、明るく、元気よく、
笑うことは決してやさしくはない。

大地を拳でたたいて、
ちゃんと泣いた人だけが、
心から笑うことができる。
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水を大量に使う建築工法を、
「湿式工法」という。
一方、水を使わないのを、
「乾式工法」と呼ぶ。

鬱を感じるのは、
間違ったことではない。

なぜか。

人間存在の根本に、
かかわることだからだ。

天才童謡詩人・金子みすゞ。
心に太陽を持て
あらしがふこうと
ふぶきがこようと
天には黒くも
地には争いが絶えなかろうと
いつも、心に太陽を持て

江戸後期の歌人・橘曙覧。
たのしみは
まれに魚煮て兒等(こら)皆が
うましうましといひて食ふ時

本居宣長は書いている。
「悲しむことは大切」。

人間は生きている限り、
悲しみと出会う。

悲しい時には「悲しい」と思え。
悲しみを「悲しい」と、
声にも出して言え。

「金沢の雪吊り」は、
硬い枝を釣り上げる。
硬い枝はもろいから。

柔らかい枝には、
「雪吊り」はしない。

「あーあ」とため息をつく。
柔らかい心をつくる。

それも大切なのだと思う。

五木さんの語りは、
淡々としていた。

メモもレジュメも見ず、
1時間きっかり語りきった。

パソコンのキーボードをたたきながら、
私は「現代化」について、
思いを巡らせていた。

〈結城義晴〉

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コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

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