立冬の今日。
東京・横浜は、
小雨模様。
一雨ごとに、
冬が近づく。
それにしても、
食材虚偽表示の蔓延。
その謝罪記者会見が、
つぎつぎに開かれる。
著名ホテルや有名百貨店。
そのレストラン部門や専門店。
情状酌量の余地はない。
阪神阪急ホテルズを皮切りに、
東急ホテルズ、
ザ・リッツ・カールトン大阪まで。
近畿日本鉄道系ホテル、
ホテル京阪、
日本ビューホテルも。
さらにホテルオークラ、
JALホテルズ。
こうなると、
日本中のホテルや旅館のほとんどで、
エビやステーキなどの偽装表示が、
行われ続けていたことになる。
百貨店は、高島屋、
大丸松坂屋百貨店、
小田急百貨店、
さらに三越伊勢丹ホールディングスまで。
東急百貨店、
東武百貨店、
松屋、
そごう・西武、
そして丸井。
主要百貨店は、
現在のところ9社。
残るはH2Oリテイリングくらい。
しかしこちらは阪神阪急ホテルズが、
今回の事件の口火を切り、
社長辞任に追い込まれている。
飲食店のメニューや、
惣菜、おせちなど、
手を加えた商材は、
虚偽表示しやすい。
チェーンストア各社、
スーパーマーケット各社も、
必死で調査中だろうが、
偽装が判明する可能性が、
ないわけではない。
ふたつの問題がある。
第一は虚偽表示で、
顧客を裏切った事実。
これに対しては、
ダブル・ギャランティで償うしかない。
私の持論。
しかし、過去にさかのぼると、
もう収拾はつかないレベルになっている。
第二は、
「景品表示法」に抵触する場合。
牛脂を注入した加工肉を、
「ステーキ」と称した場合は、
違法だ。
バナメイエビやブラックタイガーを、
芝エビや車エビと表示した場合は、
線引きが難しいらしい。
しかし価格が著しく低い場合、
「優良誤認」となることもある。
冷凍保存魚を「鮮魚」とした場合は、
法律上、定義が曖昧で違法にはならない。
しかしこれとても、
第一の問題からは、
逃れられない。
消費者庁は、
各団体に1カ月以内の報告を求めるが、
アベノミクス効果で、
せっかく上向きになっている高級消費に、
水を差すことは確かだ。
小売りサービス業が、
国民からの信認を失うことは、
計り知れない痛手だ。
食品を扱うすべての企業が、
自ら、積極的にこの問題を調査し、
顧客に表明すべきだろう。
Integrity(真摯さ)こそ、
今、最も大切な姿勢だ。
さて今日の商人舎magazine。
Weekly商人舎の週刊特別企画。
業態別9月販売月報
「雨に影響されたが好調」
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さてさて今日は、立冬の雨の中、
海浜幕張駅のイオンリテール㈱へ。
そのイオンのおひざ元のミニストップ。
カラフルなのぼり旗は、
Aeon Special 10 Weeksプロモーション。
受付のテーブルにも、
同じカラフルな帯。
過去最大規模のプロモーションの仕掛け。
その意気込みが感じられる。
でもエレベーターでは、
「会話はちょっと ひとやすみ」。
イオンリテール経営幹部を前に、
今日はマネジメントの講義。
テーマは、
「マネジメント『現代化』の鍵を握るもの」
今年8月には、
マーケティング・ストラテジーについて、
講義した。
今回はその続編。
昼食後の2時間。
眠くなる時間帯だが、
皆、しっかりと聞いてくれた。
私も力が入った。
最後は質問を受ける。
2名の質問に、
できるだけわかりやすくお答えした。
ご清聴に感謝したい。
講演終了後は、
梅本和典社長をはじめ、
幹部の皆さんと懇親。
そして記念撮影。
身だしなみを整えつつ・・・・。
「砕けた雰囲気で行きましょう」と、
笑いながら・・・。
撮ってみました。
梅本社長(隣)をはじめ、
いい笑顔でしょ。
いかが。
後列左から堀江泰文さん、
取締役兼常務執行役員。
西松正人さん、
取締役兼専務執行役員経営管理担当。
そして担当の山本実さん。
実務訓練部部長。
講演を終えると、
雨あがりの夕陽。
木々の間から見える立冬の陽。
そして夕焼けの観覧車。
帰国後、2日目で、
まだまだ時差ボケは直らないが、
講義し始めると、
そんなことは全然、
気にならない。
最後にあらためて、
ピーター・ドラッカー先生の言葉。
「マネジャーとしてはじめから、
身に着けていなければならない資質が、
ひとつだけある。
才能ではない。
真摯さである」
〈結城義晴〉