朝、目覚めたら、
目の前にはゴルフコース。
私にとって、
理想的な光景の一つ。
朝食をとって、
コースに出ていく。
そして半日ほど、
プレーを楽しむ。
日は登り、
雲は光る。
木々が輝く。
池の水に光が反射する。
日が暮れる。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
夕焼けの富士。
このところ、
休みなしで仕事した。
今日はドクターズ杯。
優勝は㈱伊藤園副社長の江島祥仁さん。
二度目のドクターに輝いた。
おめでとう。
さて、日経新聞の『私の履歴書』。
今月は、和田勇さん、
積水ハウス会長兼CEO。
28歳で営業所長になり、
1987年4月、46歳で中部第一営業部長。
1990年、40代で取締役就任。
どんどん責任が重くなり、
部下も増える。
和田さんの「いつも変わらない思い」。
「部下は上司を替えられない。
上司は部下を替えられる」
上司部下の関係が長く続くと、
部下にとっては、
上司の存在が鬱陶しくなる。
だから和田さんは、
常に風通しのよい組織づくりを志向する。
そのために、自らが絶えず、
成長、変化することを心がけていた。
私の言う「自ら、変われ!」
ピーター・ドラッカーの
コミュニケーション論。
『マネジメント』より。
「上から下へ、下から上へ」
上の者が下の者の言うことを理解して、
初めてコミュニケーションは有効となる。
下の者にコミュニケーションの能力があって、
初めてコミュニケーションが有効となる
ドラッカーは、さらに付け加える。
情報が多くなるほど、
効果的機能的なコミュニケーションが
必要になる。
情報が多くなるほど、
コミュニケーション・ギャップは
縮小するどころか、
かえって拡大する。
和田さんクラスの経営者になると、
そのあたりは経験的に会得している。
「部下は上司を替えられない。
上司は部下を替えられる」
だから上司こそ、
「自ら、変われ!」
さてさて一昨日の日経新聞の企業欄。
「セブン-イレブン40周年」の記事。
セブン-イレブン・ジャパンが昨日の20日、
設立40周年を迎えた。
セブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長。
「高齢化など世の中の変化に対応し続けることで、
(成長の)第2段階に入る」。
「飽和論」に対して、
「今後も成長の持続が可能だ」と強調。
日本国内のコンビニ総店舗数は、
昨秋、5万店を超えた。
これは「飽和水準」とされた。
しかし大手5社の出店数は、
2013年度で計4500店。
過去最高。
反動的に、既存店は、
業界全体で4カ月連続減収。
ただしセブン-イレブンだけは、
15カ月連続前年比プラス。
つまり「一人勝ち」の構図。
「世の中の変化に
対応できない企業は
退場せざるをえないが、
対応し続けられれば
大きく伸びる」
鈴木さんの口癖。
さらに鈴木さんは、
「網の目を細かくすること」。
そのために、
「次の10年」の成長の原動力は、
「オムニチャネル戦略」。
つまり、ネット消費と実店舗を、
有機的に組み合わせ、
すべての顧客接点をコントロールする戦略。
セブン&アイにとっては、
「コンビニだけで1日の来店が
1800万人という顧客基盤を
自社サイトの集客につなげる具体策が問われる」
ここでも、
「自ら、変われ!」が肝となる。
「飽和論」を否定する鈴木さんは、
それを要求し続けている。
ゴルフをしながら、
そんなことを思った。
〈結城義晴〉