第92回全国高校サッカー選手権の決勝。
石川の星陵高校対富山第一高校。
北陸勢同士の決勝。
残念ながらというか、
リアルタイム観戦はできなかったが、
素晴らしい熱戦。
後半42分まで星陵が2対0でリード。
そこから富山第一が1点を取り、
ロスタイムにペナルティキックで追いついた。
さらに延長戦の後半終了間際。
もうペナルティキック合戦かと思わせたが、
ギリギリに劇的な決勝ゴール。
富山県に初の日本一をもたらした。
新聞やテレビでも盛んに報じられたが、
両チームは対照的。
星陵は、歴史を持つ名門チーム。
この日、日本代表のエース本田圭佑が、
イタリアのプロリーグ・セリエAデビュー。
名門中の名門ACミランへの世紀の移籍直後、
大注目の中の堂々たるプレー。
その本田圭佑も星陵出身。
だから星陵には、
県外から好選手が集う。
いわばエリート軍団。
星稜に対し、
富山第一は、
全員が自宅生。
地域密着のチームづくり。
小売サービス業でいえば、
全国チェーン、リージョナルチェーンの星陵、
ローカルチェーンの富山第一。
だからというわけでもないが、
富山第一、
主将は大塚一朗監督の次男・翔。
つまり「親子鷹」。
そのローカルが劇的な逆転。
面白い対比。
この対比がいいゲームを、
陰で演出した。
さて昨日の夜は、立教大学で、
サービスマーケティングの講義。
ゲスト講師は、
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
略してCCL。
12号館の講師控室で、
打ち合わせ。
そして7号館7203号教室。
実は昨日は成人の日の祝日で、
全学休校。
通常、祝祭日も、
社会人大学院のビジネスデザイン研究科は、
講義をする。
ところが成人の日は、
むしろ例外的に休校。
正門は開けられていたが、
全館閉鎖していた。
まったくの私の勘違いで、
講義の予告をしたので、
迷ったが、決行。
警備室に頼み込んで、
7号館を開館してもらった。
しかし、それでも、
履修生や結城ゼミ生が参集してくれて、
実にいい授業となった。
テーマは、
「ビッグデータCRM」
最先端のマーケティングを論じ、
紹介してもらった。
CRMは、
カスタマー・リレーションシップ・マネジメント。
CCL社長の米倉裕之さん。
そlして、本田貴洋さん(右)と、
越尾由紀さん(左)。
本田さんが小売業のケーススタディ、
越尾さんがメーカーのケーススタディ。
素晴らしい内容だった。
CCLからは応援団も参加。
左が石井賢治さん、
右が島崎尚子さん。
この講義は、
立教だけではもったいない。
思い付きや付け焼刃の
似非マーケティングではない。
膨大なデータに基づいた
真正マーケティング。
今後、商人舎などで、
公開しようと思う。
昨年、月刊『商人舎』5月号。
「ニッポンCRM元年!!」の特集を組んだ。
それ以降も、CRMは、
凄い進化ぶり。
ノンコモディティの商品とサービスは、
ID-POSデータを活用しなければ、
把握できないし、活用できない。
CCLの皆さんに心から感謝したい。
一夜開けて、今日。
夕方から、横浜のオフィスで、
商人舎magazineのweb会議。
Webコンサルタントの猪股信吾さんが、
いわばこのチームのリーダー。
システムエンジニアの長谷川温子さん、
デジタル・デザイナーの田中翔太さん、
facebookコンサルタントの内田憲一郎さん。
そこに商人舎チーフエディターの渋木克久、
ゼネラルマネジャーの亀谷しづえ。
エディターの鈴木綾子。
みんなで商人舎magazineの1カ月のデータを、
分析し、意見を交わし、改善案を出し、
それをスケジューリングする。
だんだん、会議にも慣れてきて、
てきぱきと有用な決断が下される。
たいてい猪股さんが結論を導き出し、
私が了解して、決定される。
そして、今回も、
2月1日と2月10日に、
新しい試みを始めることとなった。
毎月のイノベーション。
紙の月刊雑誌では、
こんなことはなかった。
そして、全員写真。
いかが?
商人舎magazine、
毎月のように、
便利になります。
今日のDaily商人舎は、
「ライフ第3四半期
売上高2.3%・経常20%増」
さて今朝の日経新聞一面トップ。
「サントリー、米首位を買収」
サントリーホールディングスが、
アメリカの蒸留酒最大手メーカーのビーム社を、
総額160億ドルで買収することで合意。
1ドル100円換算で1兆6000億円。
ビームの創業は1795年。
バーボンウィスキーが主力商品。
ブランドは、ジムビームやメーカーズマークなど。
2012年の売上高は小売りベースで71億ドル。
販売数量は3800万ケース(9リットル換算)。
サントリーはこれで、
世界蒸留酒メーカー・ランキング3位。
これまでは10位だった。
世界1位は、
イギリスのディアジオ。
ジョニー・ウォーカーを持つ。
年間売上高319億ドル。
世界2位は、
フランスのペルノ・リカール。
シーバスリーガル。
187億ドル。
そして第3位が、
日米合同のサントリー+ビーム。
95億ドル。
1位はサントリーの3倍、2位は2倍。
そんなグローバル3位。
しかし1兆6000億円の買収。
サントリー社長・佐治信忠さんのコメント。
「一世一代の大勝負」
「ビールで世界で戦うのは厳しい。
利益率が高く、新規参入の少ない
蒸留酒の拡大が中心になる」
日本というローカルで断トツになり、
それから世界第3位に。
しかし世界で闘うために、
蒸留酒のカテゴリーに絞り込んだ。
ポジショニング戦略の第7項。
「ターゲットを小さくして
それを独占すること」
定石通り。
富山第一もサントリーも、
ポジショニング戦略である。
〈結城義晴〉