Everybody! Good Monday!
[2014vol4]
2014年第5週です。
今日は大阪出張。
東海道新幹線に乗っていると、
小田原の手前から富士の山が姿を現し、
一度、箱根連山の陰に隠れ、
再び熱海を過ぎたあたりから顔を出す。
そして三島の手前で、
美しい全貌を現し始める。
最後に新富士から静岡まで、
富士の姿を楽しめる。
ああ、ありがたい。
冬の中京、関西出張は、
ああ、ありがたい。
今週のプロモーションは、
Weekly商人舎の日替り連載。
「1月第5週の販促企画はこれだ」
来週月曜の節分、
金曜の冬季五輪開幕、
再来週金曜のバレンタインデー。
それらの準備期間で、
前哨戦が展開されるのが今週。
再来週のバレンタインデーに至る3日間、
東京ビッグサイトで、
スーパーマーケット・トレードショー。
しかしなぜ、バレンタインデーと、
ぶつかってしまったのだろう。
店を空けられない店長や担当者が、
ずいぶんといるだろう。
さて、アクリフーズ。
2000年6月、雪印中毒事件。
2001年、雪印乳業から分社独立、
2002年に雪印冷凍食品から社名変更、
さらに2003年に、
マルハニチロホールディングスの傘下に入った。
そのアクリフーズ群馬工場、
冷凍食品農薬混入事件で、
工場の契約社員が容疑者として逮捕された。
休憩時間に複数の製品に、
農薬マラチオンを混入させた容疑。
まだ容疑を否認しているから、
犯人扱いはできないが、
内部犯行のニュースは駆け巡る。
日本の食品全体の信用問題となる。
中国の天洋食品の餃子毒物混入事件は、
被告に無期懲役が科せられたばかりだが、
日本でも同じようなことが起こってしまった。
業界を挙げて、早急に、
このような事件の防止態勢を、
構築しなければならない。
最後はマネジメントの問題に帰結するが、
工場も店舗も安全には、
万全の体制が必須だ。
アクリフーズの商品を扱っていた店は多い。
冷凍食品全体の売上げも激減。
小売業やスーパーマーケットは、
こんな事件で客足が遠のくことはない。
しかし製造業は、
生死にかかわる問題となる。
今年の商人舎標語。
「こまかく・きびしく・しつこく・なかよく」。
こまかく〈詳細に〉
きびしく〈厳密に〉
しつこく〈継続する〉。
この三つが、
「徹底する」ことの条件だが、
そこに、なかよく〈マネジメント〉を加える。
業界を挙げて、
この4つの条件を満たさねばならない。
今朝の日経新聞『サーベイ』。
プライベートブランドの消費者調査。
編集委員の中村直文さんが分析する。
アンケートの回答。
PBを「頻繁に購入する」「よく購入する」が、
50%を超えた。
PBが増えることにも、
「好ましい」の回答が29.3%、
「どちらかというと好ましい」が55.7%。
合計すると85%が支持している。
好ましいの理由。
「メーカー品と同等の水準なのに割安感がある」が、
71.3%もある。
さらに、
今後PBに望むことでも、
「割安感」が45.7%。
逆に、「メーカー品より割高でも
品質や味が良いものがでている」は9.3%。
PBが増えることに対して、
「好ましくない」と回答する人の多くは
「商品の選択肢が少なくなる」ことを理由にする。
中村さんは総括する。
「今後もPBを開発することが
小売りチェーンの競争力に直結しており、
PB支持も二極化しそうだ」。
しかしPBが増えれば増えるだけ、
今回のアクリフーズのような事件は、
小売業そのものの責任として跳ね返ってくる。
この社会的責任を、
つくづく感じさせる事件である。
ここでも商人舎標語。
「こまかく・きびしく・しつこく・なかよく」
ではみなさん、今週も。
Good Monday!
〈結城義晴〉