結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年01月31日(金曜日)

イズミヤのH2Oリテイリング傘下と「万能細胞」開発者の紅組勝利

2014年も1月が終わる。

いちがついく、
にがつにげる、
さんがつさる。

1月行く、
2月逃げる、
3月去る。

ああ。

その睦月の最後の日に、
大阪のイズミヤが、
H2Oリテイリング傘下に入るニュース。

商人舎Magazineの、
Daily商人舎。
H2Oリテイリング
6月にイズミヤを完全子会社化

私は和田満治さんのことを思い出した。
イズミヤの総合スーパーの実質的な創業者。

1992年に突然の早世。
惜しかった。

それが尾を引いたと思う。

しかしそれでも、
明日に向かって、
希望をもって仕事してほしい。

イズミヤの人たちには、
商人には本籍地と現住所があることを、
あらためて強調しよう。

そして新しい現住所も、
「阪急」という強いブランドを持っている。
関西で商売するときに、
最強の強みが発揮できる。

阪食社長の千野和利さんは、
これまた素晴らしい経営者。

きっと、この企業統合は、
悪くなかったと思える日がやってくる。

私が保障しよう。

商人の本籍地を大切にしながら、
現住所で頑張れ!

今日の私は一日、
横浜商人舎オフィス。
まるまる自分の原稿書き。
月刊『商人舎』メイン論文。
もっと書きたいところだが、
10ページ8800字で我慢した。

イズミヤにも驚いたが、
「STAP万能細胞」の小保方晴子さんにも、
大いに驚かされた。

弱酸性の液体に浸すだけで普通の細胞が、
iPS細胞のように様々な臓器や組織に育つ。

博士号を取ってからまだ3年、
30歳の女性研究者。

このところ私は、
「紅白歌合戦でいえば紅組の勝ち」と、
言い続けているが、
小保方さんも、それ。
京都大学の山中伸弥教授らは、
複数の遺伝子を組み込んで、
細胞の時計の針を巻き戻す「初期化」を実現。
それがiPS細胞。

しかしSTAP細胞は、
細胞の中身に直接は手を加えない。
外部から刺激を加えることで、
普通の細胞がひとりでに
万能細胞に変わる。

つくりだした万能細胞は、
その方法のシンプルさで、
世界中の専門家を仰天させた。

「何百年にもわたる細胞生物学の歴史を
愚弄している」
イギリスのネイチャー誌が、
論文を突き返した。

「生物学に対する先入観がなく、
データを信じて独自の考えを持った」
理化学研究所の師匠は評価する。

新聞各紙の巻頭言も、
日頃の政治に対する評価とは逆に絶賛。

朝日新聞『天声人語』。
19世紀の細菌学者パスツールを引き出した。
「快挙を讃えつつ、努力の総量を思ってみる」

毎日新聞『余禄』は、
ドイツのアグネス・ポッケルス。
「表面張力」の女性研究者。
彼女は台所の流しで観察と実験を重ねた。

「小保方さんがものすごい話を
何かの新製品発表のような
軽やかな 調子で語っていたのが痛快」

日経新聞『春秋』。
こちらは高村光太郎の「レモン哀歌」。
「そんなにもあなたはレモンを待つてゐた」

マウス細胞を弱酸性の溶液に浸す。
そこから万能細胞がつくられる。

「やはり酸っぱい刺激は生命を突き動かす」
レモン哀歌との接点は、この酸っぱさ。

科学的論拠はないし、
科学の話をするのに文学が持ち出されるのが、
滑稽で、笑える。

シンプルさ、軽やかさ、日常性。

商売においても、
科学においても、
紅組の勝利数は、
格段に増えていくに違いない。

イズミヤも紅組に支えられるだろう。

〈結城義晴〉

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