総論賛成、
各論反対。
あるいは、
あっちが悪い、
こっちは正しい。
そんな内輪揉めで、
大義が損なわれ、
ミッションが崩れていく。
企業や団体の合併話には、
頻繁に出てくる話だ。
そんな時に第一に重要なことは、
「損得より先に善悪を考えよう」
そう、倉本長治の商売十訓の第一訓。
そして誰が一番、
「損得」を求めているかを、
冷静に見定めてみよう。
それは誰が一番、
「カネ」のことを口にするかを、
聞き分けることだ。
そうすれば、
元凶はどこにあるかが、
くっきりと見えてくる。
第二に重要なのは、
論理で詰めていくこと。
論理はミッションに直結するからだ。
大義は何か。
それを前提にものごとを、
進めねばならない。
4月1日に消費税が、
8%に引き上げられる。
そして今のところ、
来年10月にさらに10%に上がる。
その時点で、
軽減税率も論議される。
ここで生活必需品を扱う小売業態は、
重要な社会的役割を果たすことになる。
例えばスーパーマーケットは、
その代表的な業態だが、
だからこそ、この業界は、
一体化しなければならない。
日本標準産業分類に、
その名を持たない「スーパーマーケット」。
「戸籍のない産業」。
それを経営する人々も、
そこに働く人々も、
誇りをもって仕事するために、
業界の地位を上げねばならない。
自分の企業や自分の団体のことはさておいて、
全体のこと、相手のことを大切にしなければ、
大同団結は成立しない。
感情に流されてはならない。
冷静に冷静に、
熟考を求めたい。
さて、ソチ冬季オリンピック、
彼の地の気温は、
摂氏10度を超えている。
ノルディック複合で、
渡部暁斗選手が銀メダル。
男子フィギアスケートの羽生結弦選手は、
ショートプラグラムで100点を超える世界最高。
その凛とした演技は、
大いに楽しませてくれる。
日経新聞企業欄で、
「イオン『割安』PB5割増」の記事。
「割安さと高品質を特徴にした
2つのブランドの商品数を
2014年度中にそれぞれ
5割増やすと発表」
これはコンペティティブブランドと、
クォリティブランドのことで、
商人舎Magazineの、
Daily商人舎の記事のほうが、
よく整理されていて、
しかも専門性が高く、
わかりやすい。
イオン PB「トップバリュ」
4ブランドに集約して刷新
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早めにご覧いただきたい。
日経の記事には、
増税後のPB価格に関して、
イオン横尾博専務のコメントが出ている。
「半分以上の商品は
(税込みの)総額を据え置きたい」
増税分3%を実質的に値下げする方針。
イオンは本体価格と総額表示の併記を、
打ち出している。
だからこそ「PBに関しては総額据え置き」で、
併記する意味合いを出そうという発想だ。
さて今日は朝、
新横浜からこだまに乗って熱海へ。
そして海辺の熱海後楽園ホテル。
UAゼンセンメガネトップ労働組合での講演。
80名ほどの店長と組合幹部に向けて、
「ドラッカーが知識商人に訴えること」を語る。
3.11から3年が過ぎる。
あのときの現場の人たちの行動が、
マネジメントの本質だったこと。
働きがいのある企業に共通のCSとES、
知識社会の知識商人の時代、
ドラッカーのマネジメントの本質などを、
90分間、講義。
私の単行本『店ドラ』、
「店長のためのやさしい《ドラッカー講座》」を読んで
集まってくれた皆さんに、
ドラッカーのマネジメントを、
できるだけわかりやすく話した。
95分間のご清聴に感謝。
そして中野秀樹さんに感謝。
メガネトップ労働組合中央委員長。
講演が終わるとすぐに、
東京にトンボ戻り。
東京ビッグサイト、
スーパーマーケット・トレードショーへ。
ゆりかもめで偶然にお会いしたのが、
加藤勝正さん。
㈱セイミヤ社長。
初日の昨日の来場者は2万6610人。
昨年は2万7582人だから、
900人ほど少なかった。
そのせいか、2日目の今日は来場者が多かった。
万代グループ㈱アドバンス社長の磯田雅人さん。
来週は沖縄でご一緒する。
寺岡精工ブースで会った山崎軍太郎さん。
アクシアルリテイリング会長。
コーネル・ジャパンの教え子たちにも、
あっちこっちで会った。
㈱京王ストア取締役の能州彰さん。
伝説の一期生。
㈱福原社長の福原郁治さん。同じく一期生。
㈱平和堂執行役員一般食品事業部長の福嶋繫さん。
実行の三期生。
㈱関西スーパーマーケット柄谷康夫さん。
取締役開発本部長。奇跡の二期生。
三井食品㈱の稲田雄司さん。
首都圏量販本部長で、
奇跡の二期生。
㈱成城石井社長の原昭彦さん(左)と幹部の皆さん。
原さんも奇跡の二期生。
ほかにも多くの人たちと交流した。
㈱オオキ社長の大木勝志さん。
NSグループの皆さん。
5月に30周年記念の講演をさせていただく。
左から㈱タケイ社長の武井康浩さん、
㈱エヌエス営業本部長の佐藤治男さん、
同じく関西営業部課長の今西二郎さん。
さらに菓子問屋㈱高山専務の高山時光さん。
大川水産㈱社長の大川三敏さん。
大川さんは、立教大学大学院卒、
私の講義を熱心に履修してくれた
優秀な修士でもある。
伊藤園新製品ブースの前で、
小林哲也さん(右)と。
地域販売促進部長。
㈱折兼の秋田豊晴さん(左)、
営業企画グループマネジャー。
右は行動をともにしている
商人舎の松井康彦さん。
アドパイン代表。
㈱いなげや人材開発部部長の菅原良太さん。
気仙沼出身。
プログレスデザインの皆さんと。
私の左隣は代表の西川隆さん。
最後に商業界ブースへ。
中嶋正樹社長(左)と、
山本恭広販売取締役。
スーパーマーケット・トレードショー。
そのブース解説は、
Weekly商人舎の週刊特別企画で展開予定。
このあと、レセプションパーティがあったが、
その交流模様は明日のブログにつづく。
戸籍のない産業に、
戸籍をつくるために、
ひとつにまとまっていきたい。
〈結城義晴〉