昨日は立教大学の卒業式と、
大学院の学位授与式。
キャンパスはすっかり春。
私は11号館地下1階の控室へ。
ガウンを着せてもらう。
いかがでしょうか。
にっこり。
そして出発。
整列。
待機。
式場のタッカーホール。
式場の入り口。
聖歌隊が入って、
教授団の入場です。
一歩一歩、壇上へ。
いちばんうしろは、
チャプレンのみなさん。
そして登壇。
聖歌317番が流れる。
立教大学大学院4研究科の、
学位授与式が始まった。
宮﨑光チャプレンの聖書朗読。
「教える人は教えに、
勧める人は勧めに、
精を出しなさい。
施しをする人は惜しまず施し、
指導する人は熱心に指導し、
慈善を行う人は快く行いなさい」
(ローマの信徒への手紙第12章)
そして研究科ごとに、
代表に学位記授与。
その後、吉岡知哉総長の式辞。
600年の歴史をさかのぼって、
ユマニスト(humaniste)と識者の話。
おわりに立教大学のリベラル・アーツを語って、
吉岡さんは祝辞とした。
よかった。
祈祷、祝祷に続いて、
校歌斉唱。
最後に聖歌333に送られて、
降壇。
すぐに着替えて、
祭壇の前で、
結城ゼミ5期生3人と写真。
右から山﨑亮さん、
足立幸一さん、
倉内和博さん。
さらに清水満さん、入江泰之さんが、
加わってくれた。
その後、ひとり一人に学位記が授与され、
最後に第一食堂。
伝統のホール。
懇親。
結城ゼミ+1で写真。
今年修了の7人で、
結城ゼミOB・OGは、
30人になりました。
全員が優秀な成績で、
修士となりました。
結城義晴も一緒に、
修了しました。
すべての皆さんに、
心から感謝します。
さて、日経web刊。
丹羽宇一郎氏の経営者ブログ。
「トップの発言は撤回できない」
元伊藤忠商事社長・会長、
さらに初の民間出身中国大使。
「最近、それなりの地位にある方が発言し、
思いのほか騒動になったり、
反発があったりすると、すぐに撤回して
火消しに務めようとする動きが目立ちます」
しかし、
「組織のトップの発言は
最後の砦です。
決してキャンセルできないし、
もし舌禍事件となり
事態が予想を超えて悪化すれば、
トップは辞任するなりして
責任を取らねばならないのです。
トップの発言というのはそれだけ重い」
まったくもって、ごもっとも。
そのトップに就任した人ふたり。
イトーヨーカ堂の戸井和久さん。
現在、取締役兼常務執行役員。
月刊『商人舎』9月号で、
亀井淳社長とともに、
インタビューに応じていただいた。
5月15日付けで社長兼COOに就任。
戸井さんは食品の専門家。
2011年から衣料品事業部を統括し、
3年で立て直した。
手堅くて、しかも現場に強いトップが、
イトーヨーカ堂全体を蘇生させる。
59歳。
亀井淳さん(69歳)は顧問。
ご苦労様でした。
これからは、ゆっくりしてください。
会長兼CEOは変わらず、
鈴木敏文さん(81歳)。
一方、ローソンは、
玉塚元一COOが社長の座につく。
5月1日付け。
新浪剛史さんは、
代表取締役会長。
今回、玉塚さんの意思だと思うが、
CEO職、COO職を廃止。
社長の権限を強化するため。
ここはイトーヨーカ堂とは異なる。
つまりあちらはCEOの力が、
依然として強いということ。
玉塚さんは、
4年後の2018年2月期の数値目標を発表。
連結営業利益1000億円、
自己資本利益率20%。
昨2013年2月期は、
営業利益662億円、
自己資本比率15.2%だった。
日経新聞の記事では、
玉塚さんの見解が披露されている。
「小商圏における製造小売企業として
世界一になる」
そのためにM&Aに意欲を示す。
「シナジーや関連性のある企業など
様々チャンスがある」
この発言は、
実現可能性の高い数値目標と比べると、
大風呂敷の感が強いが、
丹羽さんの指摘することとは違う。
すぐに撤回することも、
その必要もないだろう。
社長として、
世界一の小商圏製造小売業を、
目指し続ければいいからだ。
しかしローソンの眼前の、
セブン-イレブンという高い高い壁。
これは慶應義塾體育會蹴球部が、
早稲田大学ラグビー蹴球部を破るのとは、
わけが違う。
慶応蹴球部とオールブラックスぐらいの差、
といったら言い過ぎか。
トップの発言としては、
それが成し遂げられなければ、
責任をとるくらいの心持ちだろうし、
そのことを玉塚さんは言いたいのだろう。
しかし、いずれにしても玉塚さんは、
ユマニストではなさそうだ。
教える人は教えに、
指導する人は指導に、
精を出そう。
社長は社長職に、
会長は会長職に、
精を出そう。
勧める人は勧めに、
売る人は売りに、
つくる人はつくりに、
精を出そう。
立教大学大学院修了生諸君、
心から、おめでとう。
〈結城義晴〉