立教大学大学院・結城ゼミ。
私が特任教授を退任したので、
第5期の2013年度で終わる。
その結城ゼミ第5期生の修了旅行。
大学院生だから「卒業」とは言わず、
「修了」。
だからちょっと変だが、修了旅行。
今回は台湾。
2日目は朝から、
中正記念堂。
その敷地面積25万㎡。
一番奥に自由広場。
中正記念堂は、
故蒋介石総統の顕彰施設。
蒋介石は中華民国の初代総統。
1976年10月31日に起工式が催され、
1980年3月31日に完成。
遅れて到着した倉内和博君を交えて、
記念写真。
意味のないパフォーマンス。
ほんとうはみんな、
「恋チュン」をやりたかったらしい。
若いファミリーが写真を撮っている。
中正記念堂に登る。
紀念本堂の面積は約1万5000m²、
建物の高さは70m。
中央に蒋介石の像。
銅像の背面上部には、
「倫理、民主、科学」の文字。
「三民主義」の本質を表わす三つの言葉。
蒋介石の基本政治理念。
この中正記念堂自体が、
アメリカワシントンDCの、
リンカーン記念館に似ているし、
蒋介石像もリンカーン像の姿勢に、
ちょっと似ている。
三つの言葉も、
government of the people,
by the people,
for the peopleと、
似ている。
天井最上部には国章「青天白日」の徽章。
日経新聞が社説で取り上げた。
「学生運動が映す台湾の民意」。
現在、台湾では、一部学生運動家たちが、
国会にあたる「立法院」を占拠している。
中国とのサービス貿易自由化協定への
抗議のため。
世論もこれを支持しているので、
強制退去させられずにいる。
そこで一昨日、
台湾の内閣「行政院」が、
中国と協定を結ぶ場合は、
立法院が内容審査するとの
条例案を発表。
「学生たちの要求を、
一部とはいえ実質的に受け入れた」。
現在の馬英九総統は、
対中関係拡大を進めてきた。
しかし2週間以上もの、
立法院占拠という激しい抵抗に遭い、
その政策は減速が避けられない。
この台北では3月30日に大きなデモが行われた。
主催者側発表で約50万人、
当局側発表でも11万人以上。
「中国にのみ込まれかねない」。
台湾の民意は、
「圧倒的多数が
中台の現状維持を望むと表明」。
巨大な蒋介石総統像は、
こんな現状をどう見ているのだろう。
さてその蒋介石像を守るのが儀仗隊。
朝6時30分に中正記念堂に進駐し、
午前9時から警護と毎時交代儀式。
私たちはその儀式を見学した。
見事に統率がとれた儀式。
両サイドの儀仗隊員が正面に出てきて、
右側から登場した3人の儀仗隊員と、
交替の儀式を行う。
そして3人が去って行く。
警護の儀仗隊員は、
微動だにしてはいけない。
背広の上官が服装を直す。
私たちも最後に記念写真。
不揃いで、これも意味はない。
その後、鼎泰豊(ディンタイフォン)へ。
小龍包の名店。
予約をして、写真。
しかし、30分以上も待つ。
その間に、隣の書店に行った。
金石堂書店。
5フロアの立派な書店。
3階にビジネス書のコーナーがある。
その棚にありました。
『店長のためのやさしい《ドラッカー講座》』台湾語訳。
結城義晴著。
手にとって記念写真。
店員さんとも写真。
感慨ひとしお。
ユニクロの柳井正さんが表紙を飾る雑誌や、
ドラッカー先生の本と一緒に並べて、
写真を撮らせてもらった。
そして鼎泰豊。
美しいホステスたちの、
ホスピタリティが売りもの。
小龍包を8皿も食べ、
野菜や餃子も食べ、
ビールと紹興酒を飲んで、
大満足。
食べおわるとタクシーで、
台北101に直行。
高さ509.2m、地上101階の高層ビル。
入口に警備員。
一緒に写真。
地下5階まであって、
最新ショッピングセンター。
2004年の竣工当時は、
世界一の超高層建築物だった。
総工費約600億元。
1800億円。
しかし2007年7月にブルジュ・ハリーファに抜かれた。
待ち時間に写真を撮られた。
エレベーターはギネス記録。
世界最速。
台北の街を一望できる。
すぐに記念写真。
鼎泰豊で酔っぱらっている。
屋外展望場もある。
高いところに登るのは、
いい気分だ。
しかし、疲れた。
そこで急遽、マッサージへ。
短時間で足裏中心。
足立幸一ゼミ長。
私も肩もみ。
痛い!
しかしすっかりリフレッシュ。
暗くなっていた。
それから四川料理レストラン。
Kiki。
ここでチェイ・チーさんと待ち合わせ。
Vサインしている美女。
一番右はその彼氏の藤田ヒロシ君。
やがて結婚する模様。
チェイさんも5期生と同期の立教大学院修士。
私のF&Bマーケティングを履修してくれた。
すべてうまかったが、
魚はとりわけ美味だった。
藤田君は台湾に居住して、
こちらで仕事をする。
その二人の幸福を祈って写真。
その後、シーリン夜市へ。
まだまだ結城ゼミの活動は終らない。
しかし金石堂書店の『店ドラ』台湾版、
嬉しかった。
(つづきます)
〈結城義晴〉