帰国しました。
第15回商人舎海外視察研修会。
第15回だから右手を開いて、
5を表わしている。
それぞれが凄い成果をもって、
一人ひとり「蛻変(ぜいへん)」してくれるに、
違いありません。
それが私の仕事、私の喜び、
私の生きがい。
よろしくお願いします。
頼みます。
さて昨日の視察最終日。
その最後は、郊外大型ショッピングセンター。
2層のリージョナル型ショッピングセンター。
もちろんエンクローズドモール。
一方の極にはシネコン。
この1階にメルカドーナが入っているが、
モール吹き抜け部分付近には、
フードコート。
そのマクドナルド。
1階モールの途中には、
低い天井のテナント街。
これが全体にアクセントをつけ、
変化を与えている。
子供用品のDRIM。
なかなかよい。
そしてBAIX COST。
強力なディスカウンター。
BAIXはカタロニア語でLow。
つまり「ロー・コスト」という店名。
非食品のオフプライスストア。
モール中ほどにZARA。
スペインのインディテックスが展開するバナー。
海外売上げが8割の、
世界最大カジュアルファッションチェーン。
ZARA HOME。
ドイツ発のファストファッションC&A。
そして一番奥の核は、
スウェーデン発のH&M。
この3社はヨーロッパの香りを、
プンプンさせている。
しかしその反対の極の核店舗が、
メルカドーナ。
この店についても、
商人舎Magazine5月号で、
丁寧に掲載予定。
是非、購読してください。
バルセロナ市街の商業は、
伝統的な街づくりを壊さず、
スーパーマーケットも、
上手にはまっている。
メルカドーナは闘牛場に、
入居してしまった。
しかし郊外ショッピングセンターは、
世界最新型が登場している。
「後進の先進性」。
ショッピングセンターという商業施設は、
それが最も典型的に表れるものだ。
巨大商業施設を後に、
バスは都心のスペイン広場へ。
闘牛場とメルカドーナ。
そしてホテルへ。
夕方、レストラン。
知る人ぞ知る「カバレイラ」。
スペインのレストランは、
夜8時から顧客を入れる。
この店もそうだが、
特別に7時過ぎから、
商人舎の団体を迎えてくれた。
最後の晩餐。
まず乾杯のご挨拶。
静鉄ストア社長の竹田昭男さん。
研修の成果を、
きっぱりと総括してくれた。
みんな、自分の感慨にふける。
それぞれに思いがある。
そんな思いをまとめて、
乾杯!!
それから旨いうまい地中海料理とワイン。
私は痛風病みなので、
ビールはもちろん飲まず、
白ワインをチビリチビリ、
そして痛風に悪いものは一切口にせず。
それでも旨いうまい酒と料理。
みんな堪能した。
最後の最後に結城義晴のスピーチ。
「自ら、変われ!」
自分が変わらねば、
仲間を変えることはできない。
自分が変わらねば、
職場を変えることはできない。
自分が変わらねば、
店を変えることはできない。
自分が変わらねば、
会社を変えることはできない。
全員が、ひとつになった。
最後のディナーが終ると、
ホテルの最上階、
ルーフバルコニー付きの部屋で懇親。
室内でも、熱い懇談。
ロピア取締役の福島道夫さんが、
ひときわ饒舌だった。
バルコニーでも、
地中海の風を受けつつ、
深い経営論が展開された。
痛風病みの結城義晴。
いつもよりずっと冷静に、
経営論を披露した。
深夜2時近くまで続いた。
明けて、午前4時半ホテル出発。
私は90分ほどの仮眠。
バルセロナ国際空港に着いて、
ロンドン行きの英国航空に乗り込む。
西には月。
くっきりと大きな月。
東からは日が登る。
飛び立つ頃には、
全貌を現わした。
ヨーロッパ大陸は、
寒気団に覆われていた。
しかし透明な空気のなかを、
我々の成果を載せたジェット機が、
突き進んだ。
墨絵のような光景だった。
ピレネー山脈も、
日差しの中で輝いた。
ドーバー海峡。
そしてグレイトブリテン島。
ロンドン郊外の緑が見えてきた。
ヒースロー空港に降り立って、
2時間半。
解団式。
ひとり一人の大きな成果を、
祈念した。
そして人差し指で、
一本締め。
よーっ。
静かにチャチャチャン、
チャチャチャン、
チャチャチャン、
チャン。
ありがとう。
ロンドン・ヒースロー空港を飛び立つ。
私は成果の大きさを噛みしめた。
そして12時間後、
東京湾の羽田空港。
ヨーロッパ便は、
羽田着が飛躍的に増えた。
商人舎ヨーロッパ研修会。
また、やります。
みなさん、ありがとう。
〈結城義晴〉