12時間近く眠った。
バルセロナから帰って、
1週間以上も経過するのに、
時差ボケか。
それとも春眠暁を覚えずか。
それでも、良く眠れるというのは、
体力充実の証。
久しぶりによく眠って、気分爽快。
今日は、午後、
起き出して、
月刊『商人舎』の入稿などして、
夕方、出かけた。
行き先は、新橋。
駅前に機関車。
信号をわたって、
りそな銀行の地下。
九州料理の店だが、
有名な別のキャッチフレーズは、
「高校寄せ書きの店」。
これがみんな、
全国の高校別の寄せ書き。
店内にも、
図書館のようにずらりと、
寄せ書きノートが並ぶ。
ありました。
844番。
後ろは栃木県作新学院高等学校。
私たちの神奈川県聖光学院高等学校。
博多料理と九州の焼酎を楽しんで、
その後で、名物女将・松永洋子さんを囲んで、
写真。
聖光学院高校8期生の仲間。
全員が62歳と61歳。
楽しいひと時でした。
新橋の宵も、
いい季節を実感させてくれました。
さて、『ほぼ日』の巻頭言。
糸井重里さんが書く。
「『ほぼ日』の仕事場は、
ひとつの部屋に全員がいます」
商人舎オフィスと同じ。
「同じ部屋に全員がいると、
いま真剣に集中してる人と、
同じ時間に余裕を持っている人とが
混じります」
「大きな部屋での立ち話は
奨励されているので、
あちこちで立ったり座ったりの
相談や雑談があります。
これを、じゃまに思う人もいるかもしれません。
本気でひとりで集中したい人は、
どこかへ逃げ出したりもしますし、
ある程度のうるささに馴れている人は
平気でいます」
私も同じ気分です。
「年に何度か、全員参加での
『席取替え』があります。
これは基本的に抽選なので、
仕事の種類のちがう人が
近くにいることになります」
小学校の席替えですね。
「じぶんの仕事に似ている分野については、
どんなふうに苦労するか想像ができるのですが、
別のタイプの仕事をしている人のことは、
よく知らないがゆえに、
気持ちの距離ができやすい。
そういうことがよくないと思ったので、
シャッフルをルールにしたのです」
「ぼくも、経理だとか総務だとかの人と、
編集や企画、デザインの仕事をしている人とかが、
なんとなく仲よくない会社も見てきています。
それは、互いの仕事への取り組みを知らないせいで、
『よくやってるなぁ』という雰囲気だけでもわかれば、
ある種の敬愛の念も生まれてくるものです」
ことしの商人舎標語をもう一度。
こまかく、
きびしく、
しつこく、
なかよく。
「いろんな仕事をしている乗組員たちが、
それぞれがお互いを支え合って、
互いに『ありがとね』と感じながら、
仕事をしていけるといいなぁと思うんですよね」
私もそう思う。
さてさて、日経新聞夕刊一面。
「大型連休、増税にも負けず」。
いいですねぇ、
こういった記事。
「飛び石連休となる影響で、
近距離の国際線が人気だ」。
羽田空港では26日、
1日で1万5400人が出国。
ゴールデンウィーク期間中に、
15万3900人。
前年同期比29%増。
JTBの発表。
「今年は短い日程の旅行が好まれ、
人気は大阪方面」
超高層複合ビル「あべのハルカス」や、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどが人気。
JRグループ6社は、274万席。
前年同期比6%減。
後半の4連休だけみると、
前年4%増で、
国内旅行のピークは5月3日。
このときに、
国民の移動が起こる。
有店舗小売りサービス業で、
顧客の変化が起こる。
JR東日本のデータでは、
前回の消費増税の1997年は、
座席予約前年比20%減。
しかし今回は6%減。
落ち込みは少ない。
「安近短」のレジャーが、
2014年黄金週間の特徴。
あらためて確認したい。
一方、「楽天は役員を減俸」。
昨2013年11月、
プロ野球楽天イーグルスの日本一記念セールで、
社員18人が楽天市場出店者の28事業者に、
通常価格を引き上げたうえで、
割り引きしているような不当価格表示を提案。
担当役員は減俸処分。
同時に内部監査体制を強化し、
再発防止策を明示した。
心ある知識商人。
ゴールデンウィークには、
こういったことはもとより、
便乗値上げなども、
断じて許されるべきではない。
消費増税後の落ち込みが少ない、
「安近短の2014ゴールデンウィーク」。
「高校寄せ書きの店・有薫酒蔵」。
経験価値マーケティングそのものだが、
それぞれの店の価値をこそ、
本気で訴えたい。
良い週末を。
〈結城義晴〉