関東甲信地方と北陸地方で、
梅雨入りしたらしい。
最近の気象庁、何とも態度がはっきりしない。
「梅雨入りしたとみられる」と発表。
昨年より5日早く、
平年より3日早い。
「平年」とは過去30年間の平均のこと。
しかし、5月終りの真夏日にはびっくりしたが、
梅雨入りも早かった。
天候に関して、
何が起こるかわからない。
最悪を覚悟して、
最善をつくす。
昨日の商人舎magazineの、
Daily商人舎。
米国ダラーゼネラルの
第1四半期決算は増収増益。
この記事の中で、CEOのリック・ドレーリング。
「悪天候と競争激化でも業績の改善が達成できた」。
これはウォルマートCEOのダグ・マクミロンに対する皮肉。
マクミロンは、これまた第1四半期決算の言い訳として、
「悪天候が米国内販売に打撃を与えた」と述べている。
ウォルマートですら、
悪天候を理由にしている。
さて、第5回商人舎ミドルマネジメント研修会は、
湯河原で最終日の3日目が行われているが、
ここも雨模様で涼しい。
外は涼しいが、内は熱い。
今朝も恒例の理解度判定テストからスタート。
前日の白部和孝講師の計数講座と、
結城義晴の長時間講義から、
記述式の設問が出される。
8時前には会場に集合し、
直前にテキストを確認する受講者たち。
そして30分間のテスト。
設問に集中する。
理解できていることを自分の言葉で書き記す。
計数問題を計算する。
電卓をたたく。
誰もがこんなに集中するのは久しぶりのはず。
30分間はあっという間に過ぎる。
そして終了。
緊張から解放されたこの一瞬。
ため息と笑顔が漏れる。
3日目の第1講座は高野保男講師。
講義テーマは
「作業システムとLSP」。
高野さんはサミットのLSPを構築し、
世界に負けない作業体系を創り上げた。
作業改善のポイントは
「動かない」「話さない」。
指導先の改善事例を示しながら、
適正なマンアワーで店舗運営することの重要性、
作業改善・改革の際のポイントを語ってくれた。
高野さんのLSP講義は
現場を預かるミドルマネジメントにとって
必須の内容。
超多忙な高野さんだが、
商人舎のこの研修会だけは駆けつけてくれる。
固い握手で、感謝。
そして最終日の特別講義は、
上田惇生先生の
「ドラッカー・マネジメントの神髄」。
上田先生は、ドラッカーの分身、
ドラッカー翻訳家の第一人者。
膨大なドラッカーの著作を翻訳し、
ドラッカー自身と交流を重ねた上田先生。
ミドルマネジメントにとって
重要だと思われるドラッカーからのメッセージを、
次々に語ってくれる。
ドラッカーの「世界観」「方法論」「問題意識」「関心領域」
「人間観」「マネジメント」「マネジメント・フレーム」
「時代認識」「ポストモダンの作法」。
受講生たちにとってはぜいたくな時間。
商人舎ミドルマネジメント研修会は
ドラッカーのマネジメント思想をベースにしている。
だから上田先生の講義は、
3日間の研修会の締めに、
ふさわしい講義になっている。
われわれのミッションは何か、
われわれの顧客は誰か、
顧客にとっての価値は何か、
われわれにとっての成果は何か、
われわれの計画は何か。
そして、
あなたは何をもって憶えられたいか。
これらの言葉が、
受講生たちに発せられる。
ここまで90分、予定をオーバーしたが、
上田先生、体力の限界に挑戦する如く、
熱い講義をしてくれた。
講義の最後はQ&A。
真っ先に質問したのは、
㈱かましん店長の大越鉄夫さん。
そして㈱USEI人事部長の嶋内仁さん。
上田先生は言葉を尽くし、
真摯に答えてくれる。
進行役を務める結城義晴。
まとめに入ったが・・・。
上田先生はまだまだ語り足りない。
再び、話し出した。
まだまだ聞きたいが、
それでも時間には限りがある。
恒例のスタンディングオベーション。
3日間の研修会の中で
全員がひとつになる瞬間だ。
講義を終えてくつろぐ先生。
そこへUSEIの嶋内さんがやってきて、
著書へのサインをお願いする。
快くサインする先生。
USEI社長の朝川康誠さんも加わり、
4人で記念撮影。
朝川さんは立教の結城ゼミ第三期生。
さらに二人は、
商人舎magazineの連載筆者。
次回、次々回も先生には、
この研修会で講義をしてもらいたい。
研修会場の玄関まで先生をお見送り。
先生、目をつぶっちゃ、いけませんよ。
いつまでも元気でいてほしい。
そんな思いを抱きながら、
二人で記念撮影。
昼食後の総括講義は、
結城義晴。
ロイヤルカスタマーづくりが、
何よりも重要であること。
そのために、
自分の強み、チームの強みを生かして、
継続したイノベーションを実践すること。
ミドルマネジメントが変わることで、
仲間が変わり、店が変わる。
会社が変わり、社会が変わる。
第一歩を踏み出す機会がこの研修会。
3日間で学んだことを実践してほしい。
第5回目のミドルマネジメント研修会。
今回はこれまで以上に、
私はアジテートした。
それが必要だと感じたからだ。
最後の最後は、全員が拍手を贈ってくれた。
この拍手は私だけに贈られたものではない。
互いの3日間を称えあうものだ。
3日間、みんな頑張った。
でも今日からがスタート。
行動を変えよう。
実践しよう。
ミドルマネジメントよ、
「自ら、変われ!」
自分が変わらねば、
仲間を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
店を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
会社を変えることは出来ない。
自分が変わらねば、
社会を変えることは出来ない。
研修会を終え、充実しつつ、
すべての人に心から感謝したい。
〈結城義晴〉