帰国しました。
イオンリテール視察研修団。
左端の大島学取締役常務執行役が団長。
それに幹部や新店開発委員長ばかり。
だから4泊6日の突貫ツアー。
しかし課題も大きくて、
成果もそれに応じて大きい。
もちろん、これからのイノベーションが、
その成果を証明することになる。
昨朝5時の出発。
バスの中で最後の講義。
そしてワシントンナショナル空港。
1998年からこの名称の前に、
「ロナルド・レーガン」がつけられた。
大根役者上がりと揶揄されつつも、
レーガン大統領、結構、人気がある。
空港の内装は、金ぴか。
それもまた、
レーガン空港らしくて、いい。
朝日が昇ってくるクラブラウンジで、
必死のブログ書き。
それからダラス・フォートワース空港まで、
2時間45分ほど。
機内でブログを、
一応、完成。
喜んだところで、
ダラスに着いてパソコンを開け、
ブログ入稿ページをいじったら、
後半の4分の3ほどが消えてしまった。
全員写真を撮って、
成田への出発ゲートのところで、
先ほど以上の必死さで、
またブログ書き。
機内に乗り込んでからも、
ギリギリまで書いて
昨日のブログが出来上がった。
あとは、翼よ! 頼む。
北アメリカ大陸では、
ちょっと地上が見えた。
けれど太平洋上は、
ずっと雲。
足の遅い台風8号の影響か。
11時間のフライトで、
日本に近づくと、
私たちの機と並行して、
小さな飛行機雲。
途中から、噴射。
そして長い飛行機雲になった。
やがて千葉県上空へ。
日本の田園の緑、
心が安らぐ。
さて昨日のワシントン市周辺の研修。
なんといっても、
ウェグマンズ。
店長とエリアマネジャーインタビュー。
左がスティーブ店長、
右がポール惣菜エリアマネジャー。
真ん中はデーモンワールドワイドのライアン。
中二階のイートインスペースを占拠して、
じっくりと1時間余りの質疑応答。
質問もたくさん出たし、
内容も的確。
それに対して、
二人がしっかりと相談しながら、
丁寧に答えてくれた。
このインタビュー模様と、
ウェグマンズの店舗の克明、詳細な報告は、
月刊『商人舎』8月号で展開することに決めた。
それほどに素晴らしいインタビューだった。
もちろん、店も売場も、
素晴らしい。
大島さんとスティーブ店長。
私も感謝の握手。
さらにこの地区にある6店のうちの、
最繁盛店へ。
年商100億円超の店舗。
入口でニコニコ。
サービスデリ売場で、
ハーイ。
サーモンをカットしながら、
ニコリ。
全員が大歓迎してくれた。
もちろんグロサリーも素晴らしい。
完全に満足して、
バスに乗り込む。
バスの中では、
デーモンのライアンさんが、
30分以上もレクチャーしてくれた。
ライアンさんは、
もともとウェグマンズ・ピープル。
転職してデーモンへ。
ウェグマンズ専任のコンサルタント。
次に、ジャイアントフードへ。
ワシントンDCおよびバージニア州で、
最大の27%の占拠率を持つ。
オランダのアホールド傘下。
そのアメリカの企業がアホールドUSAで、
ジャイアントフードはその中の最大事業体。
しかし店はコンベンショナル型。
青果部門には、
腐りにくいアイテムばかり並べられ、
鮮度感がまるでない。
シーフード売場は対面で、
人がついて接客販売。
しかしその人がついている売場の、
冷蔵ケースには瓶詰が並ぶ。
天井も、床も、壁面も、
ひと時代前のタイプ。
店全体が明るくて、
照明や什器も、
売り方も旧態依然。
一言で言えば、
イノベーションがない。
だから驚くほど客が少ない。
ウェグマンズを訪れた直後だけに、
その落差の大きさに愕然とする。
次にフレッシュ・ワールド。
韓国系のスーパーマーケットで、
たった2店舗。
しかし生鮮食品の売り方は、
アジア人をターゲットとして、
ユニーク。
客数も多いし、
「こんなに買いました!」
ウェグマンズとジャイアント・フードと、
フレッシュ・ワールド。
三者三様。
一番シェアの高いジャイアントが、
一番遅れている。
Segmentationもなければ、
Targetingもない、
そしてもちろんPositioningがない。
シェア一番であることが、
それをさせている。
ああ、恐ろしい、恐ろしい。
イノベーションの気風を、どう、
社内につくり上げるか。
店々につくり続けるか。
(つづきます)
〈結城義晴〉