横浜駅で、朝日新聞の号外が配られた。
東海大学付属相模高校が、
夏の甲子園大会神奈川県代表に決まった。
向上高校との決勝は、
13対0の大差。
準決勝の東海大相模と横浜の対戦が、
事実上の決勝戦だったが、
それを3対5で制して、
4年ぶり9度目の夏の甲子園。
神奈川県人にとっては、
楽しみな8月が待っている。
私は今朝、東京・芝。
暑い日だが東京タワーは、
意外にくっきりしていた。
カスタマーコミュニケーションズ㈱の、
定例取締役会。
毎度、同じことを言うが、
この会社は凄いスピードで、
変わっている。
もちろん、良い方向へ。
社長の米倉裕之さんの、
その視線と好奇心、
人柄と手腕が、
この会社を導いていることは確かだが、
どんどん入社してくる人財が、
これまた素晴らしい。
近く、いろいろなことを、
発表できると思うが、
日本の流通業界をリードする会社である。
㈱プラネット会長の玉生弘昌さんは、
この会社の実質的なオーナーで相談役だが、
その玉生さんたちと中華でランチ。
その後、私は池尻大橋へ。
途中、渋谷の地下街に、
DODAの広告。
チャールズ・チャップリンの言葉。
池尻の東邦大学付属病院では、
右目の視野検査と診察。
3カ月ごとに実施される。
視野がどんどん狭くなっている。
眼圧は左14、右15。
一進一退。
私の右目の寿命は、
私自身のそれよりも、
確実に短い。
緑内障の権威の富田剛司教授からは、
はっきりと宣告されている。
その後、夕方、
横浜に戻ってきて、
朝日の号外を配られた。
まだまだ、これから、
月刊『商人舎』の入稿仕事の本番。
さて昨日は、夕方、
東京・丸の内の東京會舘。
イオン㈱の東京記者懇談会。
代表取締役社長の岡田元也さん。
15分くらいのスピーチ。
面白かった。
メモをまとめて、
エッセイくらいの文章にしたいものだ。
岡田さん、久しぶりにアメリカに行った。
そしていろいろ学び、感じた。
店頭主義の小売業を爬虫類、
ITリテーラーは哺乳類。
このたとえが愉快。
そして「顧客第一主義」。
イオンがそれを貫くという決意。
それがスピーチの結論。
挨拶が終って、
乾杯が済んで、
懇親。
岡田卓也名誉会長相談役と、
ずいぶん話し込んだ。
今年、90歳の卒寿。
しかし姉上の小嶋千鶴子さんは、
今、白寿。
今年中に100歳。
ピンシャンしている。
驚くべき生命力。
私も目の寿命などで、
びくびくしてはいられない。
1977年、
私は㈱商業界に入社して、
『販売革新』編集部に配属された。
そして、ある特集企画で、
当時、ジャスコ常務取締役だった小嶋さんに、
インタビューのお願いをした。
企画書を送り、
電話をかけて依頼した。
しかしその電話で、
小嶋さんから、
叱られた。
今もその時の声が、
耳の中に残っている。
その後、あらためて、
きちんと対応していただいて、
インタビューは形になったが、
他社の新入社員を叱りつけてくれるのが、
小嶋さんだった。
今でも、感謝しているし、
私もそうありたいと思うが、
なかなかそこまではできない。
そんな小嶋さんがつくった人事風土が、
ジャスコからイオンへと貫かれている。
そして小嶋千鶴子さんは、
ドラッカー主義者だった。
私は何かと、
影響を受けた。
このマスコミ懇親会には、
イオングループのトップが、
ほとんど参加する。
今回もいろいろな人と話をしたが、
専務執行役のジェリー・ブラックさんと、
新執行役のジェンク・グロルさんは、
特に有意義な会話をしてくれた。
ブラックさんは、
デジタルシフト推進責任者で、
商品戦略担当を兼務する。
ジェンクさんは、
Eコマース事業最高経営責任者。
お二人には月刊『商人舎』に、
登場いただくつもり。
楽しみにしてほしい。
さてこの懇親会で、
ちょっと話題になったことがある。
私の古巣の『販売革新』誌が、
7月号で日本の小売業ランキングを間違えた。
それも第1位のイオンと、
第2位のセブン&アイ・ホールディングスを、
逆転させて報じてしまった。
ご丁寧に小見出しにまで、
「首位逆転」のようなフレーズが使われた。
考えられないミスだが、
後輩たちのしでかしたこと。
成り代わってお詫びしよう。
わたしはずっと教え続けた。
こういった時には、
ダブル・ギャランティすること。
半澤直樹ではないが、
「倍返し」。
忘れないでほしい。
さてこの交流会の最後に、
毎度、お土産が配られる。
それはいつもいつも、
トップバリュ。
そう、イオンのプライベートブランド。
記者たちに「試食してください」という意図。
わが家に持ち帰ると、
愛猫のジジが寄ってきた。
中身の一部は、
このレトルトカレー。
左がセレクトのタスマニアビーフカレー、
クォリティブランド。
真ん中がエコノミーブランドのビーフカレー、
右がベストプライスのビーフカレーで、
これがコンペティティブブランド。
新製品のスムージー。
トップバリュ・セレクトのティッシュペーパー。
クォリティブランド。
さらにトップバリュのドリップコーヒー。
これはフェアトレード商品。
他にも数品が、
このEcobagに入れられている。
私はこの姿勢、
実にいいと思う。
どんな時にも、
プライベートブランドを訴える。
株主総会の株主へのお土産にも、
地域コミュニティのイベントへの差し入れにも、
数々の社内行事や取引先との交流にも、
あらゆる機会を見つけて、
自慢のプライべートブランドをアピールし、
体験してもらう。
それが自社のポジショニング構築に、
大いに貢献する。
トップバリュに限らない。
セブンプレミアムも、
ニチリウのくらしモアも、
CGCブランドも、
AJSのくらし良好も、
全社全店で、
アピールすべきだ。
プライベートブランドは、
安売りの武器ではない。
粗利益向上の道具でもない。
わが社、わが店の、
ポジショニング戦略のために、
必須の命ともいえるものなのだ。
〈結城義晴〉