午前3時まで、
月刊『商人舎』8月号の責了仕事をして、
ちょいと仮眠。
それから新幹線あさまに乗り込んで、
軽井沢へ。
立教大学大学院・結城ゼミOB・OG会合宿。
今年3月で私が退任したが、
5年間でゼミ生は30人となった。
そのうちの15人ほどが参加して、
軽井沢合宿と相成った。
うれしいかぎり。
私を気遣って、
ゴルフ組が結成され、
三井の森軽井沢カントリー倶楽部へ。
とは言っても、
経営管理学修士たちに、
ゴルフプレーヤーは少なくて二組。
OB会長の第1期生・名古屋文彦さん。
新ぺリア方式でのコンペで、
第1回優勝は結城義晴。
目出度しめでたし。
その後、軽井沢プリンスコテージに、
チェックイン。
それから軽井沢アウトレットへ。
青い夜空に、
テナント店舗の灯りが映える。
とりわけてうつくしいのが、
グッチのショップ。
そのフードコート。
今回はここで軽い夕食。
それからコテージに戻って交流。
第5期生のゼミ長・足立幸一君。
3月に修了して、
もう共著だけれど、
本を執筆した。
「ホスピタリティマネジメント」(白桃書房刊)。
吉原敬典編著。
足立君はその第6章を担当している。
その後、酒を酌み交わしながら、
人狼ゲーム。
今、結城ゼミで大流行り。
しかし私は、
2ゲームほど楽しんだところで、
居眠りを始めた。
そこで一本締めでお開き。
ゲームは明け方の4時半まで、
続いたという。
ごくろうさま。
おつかれさま。
これまでは夏の合宿の時にも、
現役組と私は研究に没頭していた。
OB・OGはそれにちょっとだけ参加して、
申し訳なさそうに遊んでいた。
ところが、今年から、
研究する者はいない。
全員でゴルフや散策、
その他、思い思いに楽しむ。
それはそれでいい合宿。
それでも、
大学院をはなれても、
自分なりの研究を続けてほしい。
来年はその発表会も織り込んで、
「合宿主義の結城ゼミ」を続けていきたいものだ。
最後に、結城ゼミ30人の全テーマをご披露しよう。
まず、今年3月に修了した、
2013年度第5期生論文タイトルから。
「小売業と卸売業のフォーマット変容の実態研究」
〈足立 幸一〉
「菓子メーカーにおける無返品政策の調査とその考察」
〈細野 直樹〉
「日本の有機農産物市場の成長拡大における一考察」
〈塩田木綿子〉
「プロモーションが消費者の購買行動と
ブランドロイヤルティに与える影響に関する研究」
〈李 ヨンギョン〉
「医療機器の流通構造に関する現状と今後の在り方」
〈倉内 和博〉
「志向性による消費者セグメンテーション」
〈山﨑 亮〉
「消費者向けカタログ通信販売の今後の方向性の一考察」
――衰退業種の生き残り策を研究する
〈河村 信之〉
それから歴代の修了生の論文タイトル。
[2009年度結城ゼミ第一期生]
星山朋子
「駅ナカ立地におけるビジネスの業態変化と立地創造についての考察」
田村直純
「小売業のプライベートブランド(PB)とメーカーの関係性の考察」
柿沼将人
「薬局におけるカスタマーリレーションシップマネジメントの一考察」
名古屋文彦
「サービスのコモディティ化に関する一考察」
高橋修一郎
「高等教育における観光教育に関する一考察」
[2010年度結城ゼミ第二期生]
猪股信吾
「インターネット空間における小売引力モデルの研究
――検索エンジンがもたらしたオンライン商圏」
山本知己
「コモディティ化現象と小売業態との関係性の考察
――商品の同質化と価格競争は小売業の業態対応を変える」
渋木克久
「OLIパラダイムによる日本外食企業の海外戦略の考察」
佐藤大輔
「日本の中小清酒製造者の進むべき方向性の考察
――伝統文化としての日本酒を守るために」
西脇紀男
「コールセンター事業のイノベーションに関する考察」
児玉桜代里
「ホスピタリティ産業における対人サービス適性に関する研究
――ホスピタリティ行動に影響を与えるパーソナリティ特性とその影響」
[2011年度結城ゼミ第三期生]
遠藤幸太郎
「現代社会において、なぜ小型店化は進むのか
――小型スーパーとコンビニエンスストアの店舗比較調査を通して考察する」
外山順一郎
「最高品質のかつおぶし『本枯節』における脱コモディティ化の考察
――経験価値マーケティングの観点から」
佐藤康裕
「JR6社における駅ナカビジネスの立地創造についての考察」
山口毅
「FMCG消費財企業における営業プロセス管理の研究と考察
――SFA導入事例にみる営業生産性と効率化の視点から」
村上光正
「中小外食事業所に有効な経営戦略についての考察
――顧客ロイヤルティを重視する戦略の有効性」
朝川康誠
「パチンコホールビジネスの競争戦略
――価格の差別化が競争優位になりうるか」
岡本あゆ子
「市場の達人(Market Maven)の特徴に関する考察
――オンライン・ソーシャル・ネットワークフェイスブックにおける行動」
[2012年度結城ゼミ第四期生]
武藤麻代
「能動的消費者を経営資源とした発展型ビジネスデザイン研究
――能動的消費者の活動動機と活動環境機能の考察」
大塚英里
「経験価値マーケティングとPOP広告の実証研究」
松井亮一
「使用済みPETボトルリサイクル事業における日本企業の取組みの研究
――ポーター仮説をもとにその有効性を検討する」
香川耕太郎
「マンションデベロッパーの経験価値創造に関する考察
――コンジョイント分析によって購買決定要因を検証する」
内田憲一郎
「不動産仲介業におけるフランチャイズ・ビジネスの実態調査」
どうだろう。
5年間の研究成果が、
この30本の修士論文と調査研究レポートだ。
私自身の誇りでもあり、
結城ゼミ生全員の共有財産でもある。
そんな感慨を強く持った軽井沢合宿だった。
〈結城義晴〉