今日は立秋。
横浜は昼の暑さが嘘のように、
夕方には風が出て、涼しくなった。
台風の影響か、
空も夏から秋へ。
美しい模様の雲。
しかし6月の景気動向指数は、
2カ月ぶりに悪化。
内閣府の発表。
2010年を100としたときの一致指数が、
109.4で5月比1.8ポイントのマイナス。
理由は、消費増税前の駆け込み需要の反動。
ただし消費者態度指数は2カ月連続で改善。
日経新聞は「先行きは不透明」とお茶を濁す。
「株をいじる人は慎重に」という配慮だろうが、
小売りサービスの実業は、
「前向き、上向き、外向き」で、
夏を乗り切りたい。
外食産業トップは、
ゼンショーホールディングス。
2015年3月期の連結最終損益が、
13億円の赤字との見通しを発表。
これは1997年の上場来初の最終赤字。
理由は、問題となった過酷な労働環境。
深夜1人勤務状態の店舗は、
全国約2000店のすき家のうち約940店。
この1人勤務の解消を、
9月末までに実現させる。
解消できない店舗は、
午前0時から5時までを休業する。
小川賢太郎会長兼社長のコメント。
「休業は半分の460~470店となりそうだが、
最悪の場合は約940店すべてになる」
子供が泣きべそかきながら不平を言っているように聞こえるが、
これが売上高の目減りにつながる。
ゼンショーホールディングスは、
外食産業第1位企業。
マクドナルドがトップの頃に、
例の店長の管理監督者問題が発生した。
トップ企業の責任は重いし、
いつも必ず問題は、
トップ企業から表面化する。
とすると、外食産業は、
まだまだ家業レベルだということだ。
中小企業でまっとうな経営を志向した方が、
いい業種なのかもしれない。
外食のゼンショーに対して、
メーカーのサントリーホールディングスは絶好調。
2014年1~6月期の売上高と営業利益で、
日本国内酒類メーカーのトップに立った。
これは2009年の持ち株会社移行後、初めてのこと。
上半期の売上高は1兆1089億円、
前年同期比18%プラス。
営業利益は644億円で32%増。
いずれも過去最高。
5月に買収した米国蒸留酒製造業ビームが、
売上高575億円、営業利益54億円で加算された。
ビール・スピリッツ部門の営業利益が、
56%増の208億円。
飲料・食品部門の営業利益も、
19%増の434億円。
通期予想は、年商2兆4400億円、営業利益1670億円。
これも日本国内酒類製造業トップの見通し。
アサヒグループホールディングスも、
上半期営業利益が過去最高。
しかし、キリンホールディングスは17%減益。
明暗がくっきり。
さて、サントリーとも飲料で競合する伊藤園。
その春夏の大陳コンテスト審査委員会。
はじめに私から近況解説。
それから早速、最終審査。
コースごとの大賞・優秀賞、
さらに企業賞大賞・優秀賞が決定。
ここでお知らせしたいところだが、
それは残念ながらできない。
楽しみに待っていてください。
その後、雑誌掲載用の記念写真撮影。
それからスタッフ全員そろって、
このブログ用の写真撮影。
力強く、お盆商戦に臨む。
その後、江島祥仁副会長の部屋で、
恒例の情報交換。
消費増税軽減税率の問題、
協会統合の問題、
小売業界の化け物級創業者の話題、
商人舎の秋の米国視察研修会のこと、
話はどんどん盛り上がって、
最後に写真。
前列左から江島副会長、
本庄大介社長、
本庄周介副社長。
後列は松井康彦さん。
商人舎エグゼクティブプロデューサー、
アドパイン代表。
楽しいひと時もすぐに時間が来て、
一度、横浜の商人舎オフィスに戻る。
3時間ほどで、
6500字の頼まれ原稿を仕上げて、
送付。
それから夕方、池袋の立教大学へ。
MBAIntensiveの講義。
火曜日に引き続き2度目。
今日はサンプル持参。
少し早く着いたので、
おにぎりで腹ごしらえ。
のんびりベンチに座っていたら、
蚊に刺された。
秋はまだまだ先だ。
今日も30名ほどの受講者が、
仕事を終えて三々五々集まってきた。
テーマは「コモディティと脱コモディティ」。
そのマーケティグ。
講義は2時間10分。
大陳コンテスト審査から、
原稿書き、そしてこの講義まで、
ちょっと疲れ気味だが、
最後の気合を入れて語った。
コモディティ化現象の中身から、
その歴史的瞬間。
そしてウォルマートやテスコの戦略、
プライベート・ブランド論まで。
一気呵成。
今日はマヨネーズを持参して、
大手メーカーのPB戦略を解説。
優秀な受講生たちばかり。
だから内容は盛りだくさんだが、
理解してくれたと思う。
ご清聴、感謝。
〈結城義晴〉
[追伸]
商人舎magazineのDaily商人舎。
マツキヨとコスモスの闘い。
ご愛読ください。