暑いですね。
横浜も東京も。
ハワイより絶対に、暑苦しい。
蝉の声は、
それを打ち消すくらい、
うるさいけれど、
夕方になるとその声が、
郷愁を帯びてくる。
不思議。
秋が近づいている。
昨日このブログで書いた甲子園大会。
第96回全国高校野球選手権大会。
3回戦2日目の第1試合は隣県対決で、
日本文理(新潟)6-5富山商(富山)。
私の予想の富山が負けてしまった。
第2試合も、
大阪桐蔭(大阪)10-0八頭(鳥取)。
鳥取も負け。
「高校野球の百貨店占い」は、
見事にハズレ。
早速、浅香健一先生から、
フェイスブックで「負けましたね」の連絡。
第3試合は、
聖光学院(福島)2-1近江(滋賀)。
第4試合は、
山形中央(山形)3-8健大高崎(群馬)。
東北勢、強し。
2校残った。
中部勢も3校。
明日の準々決勝は、
第1試合、三重(三重)-沖縄尚学(沖縄)、
第2試合、敦賀気比(福井)-八戸学院光星(青森)
第3試合、健大高崎(群馬)-大阪桐蔭(大阪)
第4試合、聖光学院(福島)-日本文理(新潟)。
この地域別に、
トップシェアのチェーンストアをあげると、
三重はイオンの前身岡田屋の出身地で圧倒。
沖縄はサンエーが、
クリティカル・マスを突破する勢い。
福井には協同組合ハニーがある。
かつてユースという会社があったが、
バローに買収されてしまった。
青森八戸は、ユニバース。
群馬はベイシア。
大阪は巨大マーケットで、
多くの会社がしのぎを削るが、
万代とライフコーポレーションが両雄か。
福島はヨークベニマル。
そして新潟はアクシアルリテイリング。
こうしてみると、県単位では、
ほとんどの地域のマーケットリーダーが、
鮮明になってきた。
「範囲の経済」という。
「欧米か!?」というのは、
タカ&トシの古いギャグだが、
確かに「欧米化」して、
「寡占から三占、そして複占へ」
という現象が起こっている。
明日の準々決勝。
楽しみたい。
といっても、ライブでは、
観戦することができないけれど。
さて今日は、
午前中、東京・大門。
東京タワーと増上寺。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱。
通称「CCL」、
ID-POSマーケティング・ファーム。
ここで、
紀文お正月フォーラムの打ち合わせ。
9月の9日・10日に開催されるが、
今年はパネルディスカッション。
パネラーは女性二人。
初日の9日は、
CCLの越尾由紀さんと、
紀文食品の山本真砂美さん。
私がコーディネーター。
その入念な打ち合わせ。
資料を出し合って、分析を試み、
そしてパネルのストーリーを完成させる。
すごく、いいフォーラムになる。
おいでください。
トップ、幹部の皆さんを、
ご招待しています。
最後に山本さんと写真。
その足で、横浜みなとみらいへ。
パシフィコ横浜。
オール日本スーパーマーケット協会。
通称AJS。
その2014秋期商品・用度合同展示会。
主催はAJSの実質部隊のコプロ㈱。
今回、AJSのプライベートブランドが、
リニューアルされた。
「生活良好は変わります」
新生「くらし良好」に。
ブランドマークとパッケージを一新。
商品政策を変更し、
ブランド活性化を推進する。
こういったブランドの共同開発は、
易しくはない。
一番の問題は、
参加企業が自分のブランドと、
考えにくいところだ。
仕入れ商品の一つで、
粗利益が高いもの。
こんな考え方では、
プライベートブランドは育たない。
それはイオンでも、
セブン&アイ・ホールディングスでも同じ。
共同開発となると、
さらにその意識は薄れる。
そこをどうするか。
AJS幹部やコプロ㈱の、
まさにリーダーシップが問われる。
そのことに今、
AJSは踏み出した。
この点は大いに評価しよう。
そして期待しよう。
会場でトップの皆さんにあった。
(株)セイミヤ社長の加藤勝正さん。
商業経営問題研究会のメンバーとして、
共に勉強する同志。
それから㈱セブンスター社長の玉置泰さん。
(株)一六本舗社長でもあるし、
映画プロデューサーでもある。
故伊丹十三監督作品は、
玉置さんのプロデュース。
そのこととは全く関係ないけれど、
伊丹米のブース。
さらに先ほどの山本真砂美さんの
紀文のブース。
「マルヤナギ」のブランドで、
有名な(株)小倉屋柳本。
柳本一郎社長が自ら説明してくれた。
そのほかにも多くのブースに寄って、
プレゼンを受けたり、試食したり。
協会のコーナーでは、
販売コンクール上位企業の発表展示。
今回のチャンピオンは、
京都の(株)マツヤスーパー。
社長の中山保彦さん、
おめでとう。
それからマツヤスーパー久津川店のみなさん、
祝福します。
さて最後に外食産業の事件連発に一言。
マクドナルドが顧客から代金を取りすぎた事件。
商品は豆腐しんじょナゲットとマックウィング。
全国2583店で計1万391件、
総額73万4149円を過剰徴収した。
豆腐ナゲットとマックウィングは、
夏季限定商品で、
それらを120円に値引き告知。
しかし、150円で販売した。
対応はレシートを提示すれば、
差額を返金。
これは、いかにも事務的に過ぎる。
私はダブル・ギャランティを提唱している。
マクドナルドは、7月25日にも、
チキンマックナゲットやチキンクリスプなど8品目で、
期限切れの肉を使用していた。
製造元は中国・上海の食品会社だったが、
そんな言い訳は通らない。
このところ、問題ばかり起こしている。
一方、吉野家は、
グループの3社が、
消費税転嫁対策特別措置法の違反行為。
昨日の20日に、
経済産業省中小企業庁が、
公正取引委員会に措置請求した。
恥ずかしい話だ。
4月の消費増税の際、
店舗の所有者の一部に対して、
賃借料の引き上げ分を払わないと通告。
木曽路は、銘柄を偽った牛肉を販売していた。
期間は2012年4月1日から2014年7月13日まで。
なんと6880食も売られていた。
ワールドカップやオリンピックの年は、
世界的に外食産業が振るわない。
家庭内食事が増えるからだ。
しかしそんなときにも、
顧客や世間を欺いてはいけない。
『商売十訓』の第一訓。
「損得より先に善悪を考えよう」
玉置さんや加藤さんとも、
そんなことを話した。
お二人とも商業界精神の実践者。
急成長はしなくとも、
そんな企業こそが繁栄する。
暑かろうが、
寒かろうが、
儲かっていようが、
利益が出なかろうが、
損得より先に善悪。
経営と仕事に、
嘘があってはならない。
〈結城義晴〉