秋です。
空が。
銀杏の木も、
秋を主張している。
午前中に、歯医者。
明日からアメリカ。
そしてサンフランシスコ、
ラスベガス。
シカゴ、ミネアポリス、
ヒューストン、ダラス、
オースティン、サンアントニオ。
そしてニューヨーク。
19日間。
奥歯の治療の途中だけれど、
行かねばなりません。
だから痛み止めを、
多めにもらってきた。
横浜商人舎オフィスに帰って、
ちょっと遅れた月刊『商人舎』10月号の、
最終入校と責了。
昨日までのミドルマネジメント研修会の、
その疲れが残っていて、
能率が悪い。
それでもなんとか、
こぎつけた。
夕方、千葉哲幸さん、来社。
「日本で一二を争う」
フード・サービス ジャーナリスト。
私が「日本一二」という形容詞をつけて、
実印を押して保証する。
元『月刊食堂』編集長、
前『飲食店経営編集長』。
前者は㈱柴田書店発刊、
後者は㈱商業界発行。
フードサービス記者歴30年。
何から何まで知っていて、
熱い記者魂を備えている。
今年の夏に、
目出度く商業界を退社して、
現在は銀座に、
千葉哲幸事務所を構えている。
柴田書店を退社した時に、
私が商業界に誘って、
その後も私が社長の時に、
編集長を兼務しつつ、
シニア・マネジャーなどの職にもついてもらった。
今後の活躍が、
大いに期待される57歳。
応援します。
保証します。
結城義晴が。
商人舎の裏の「魚盛」で、
マスターの精魂込めた料理を堪能しつつ、
一献を傾けた。
さて、今月号の特集。
2014年末商戦「営業(マーケティング)企画」
もう、これまでの販促企画書は捨てよう!
1冊まるごと、
年末年始商戦特集。
けれど、切った張ったの技能特集ではない。
マーケティングを通じた、
組織体質改善の提案。
そのMessage of October。
10月の商人舎標語でもある。
古い「販促企画書」を捨てよ。
創意を尊びつつ良いことは真似ろ。
今は亡き商業界主幹・倉本長治先生の言葉。
つまりは創造と模倣。
それがイノベーションの極意。
しかし今も昔も、
「真似」は大流行り。
そして模倣が創造を圧倒し続けている。
なぜか?
楽だから。
わかりやすいから。
やりやすいから。
すぐ効果が出るから。
もちろん模倣は学びの手筋。
学ぶは真似ぶが転じた言葉。
だからベンチマークするし、
ストアコンパリゾンをする。
しかしいつまでも、
猿真似ばかりはいただけない。
これが蔓延すると、同質化現象が生じるからだ。
良いことを真似つつ創意を尊べ、ではない。
そして同じような商品やサービスならば、
企業規模が大きい者が勝つ。
チェーンストアならば店数が多い者が有利になる。
規模の経済原理で低コストが実現できるからだ。
ただし、同質化も立派な戦略の一つだ。
マーケット・リーダーの定石。
チャレンジャーが差異化戦略で挑んでくるとき、
同質の財を提供し、相手の差別化を無効にする。
しかしそうは言ってもマーケット・リーダーも、
この模倣戦略を企業体質として定着させたくはない。
イノベーションに立ち向かう気風が、
組織から喪失してしまうからだ。
ピーター・ドラッカーのポスト・モダンの作法。
自分の目で見よ、
自分の耳で聞け。
自分で考え、そして実行せよ。
2014年末商戦の作戦計画に向けて、
いま、同質化作戦を徹底的に排除したい。
だから古い「販促企画書」を捨てよう。
新しい「マーケティング営業企画」をつくれ。
〈結城義晴〉
千葉さんと交流していても、
互いにフィールドワークを重ねつつ、
マーケティングしてきたことを実感する。
フィリップ・コトラーは言う。
「日本はまぎれもない経済先進国だが、
『マーケティング後進国』」。
ああ、その日本の産業界でも、
小売サービス業界は、
「流通先進国にして、
マーケティング後進国」。
何とかしましょう。
みんなの力で。
顧客の期待に応えること。
それがマーケティングの本質なのだから。
〈結城義晴〉