明日の10月10日。
商人舎公式サイトをリニューアル。
まず、新サーバに移行。
画面の読み込みが高速化。
デザインはシンプルに。
不具合はご容赦。
朝の8時から9時。
よろしく。
さて昨日のこのブログのクイズ。
「この写真の間違いを探してください」
フェイスブックでもブログでも、
すぐに回答をお寄せいただき、
心から感謝。
正解、多数?
ウォルマートは、
エブリデーロープライスを前提に
営業体制を敷いています。
同じ商品は1年間、
ほぼ特売のような価格で、
売価を変えずに売り続けること。
この売り方が一番、生産性が高まる。
しかしそれだけでは、
生産性は高いが、
どうしても全体の売上げが下がる。
そこでベンダーの協力を得て、
エブリデーロープライスから、
さらにディスカウントする。
エブリデーロープライスの中の、
ハイ&ロー。
もともと廉価なのに、
さらに価格を下げるから、
「RollBack」と称する。
ニュアンスは、
「強制的な価格引き下げ」といった感じ。
そしてこのRollback販売の際、
トップパネルやPOPでは、
もとの売価を、
右サイドのオレンジ色のスペースに、
やや小さく表示する。
それが「Was $3.89」などと表記される。
WasはIsの過去形。
It was $3.98.
略して Was $398
つまり、この商品は、
「3ドル98セント」だった。
そして真ん中にでかでかと、
下げた売価を自慢げに記す。
$298
それがこのトップパネルは、
Was $398
$398
過去は3ドル98セント、
現在は3ドル98セント。
これが、間違い。
こういったことを、
答えてくれた人が、
一応、正解です。
しかし、しかし。
フェイスブックで、
エバラ食品工業社長の宮崎遵さんが答えてくれた。
「100円の商品を
本日なんと、
大特価の100円で!」
座布団二枚差し上げたが、
それは類稀なるユーモア。
しかしこの宮崎さんのメッセージを見て、
私は再度、考えた。
ウォルマートなら、
そんなユーモア、
やるかも知れない。
宮崎説が真相かも知れない。
今一度、写真を見た。
そうすると、
プライスマッチングの文句が、
オレンジ色のスペースの下に入っている。
Find a lower advertised price?
We’ll match it.
これはウォルマートの、
「プライスマッチング政策」の常套句。
他のチェーンが、
我々より安い価格を広告していたら、
それを探してください。
その価格に合わせます。
これは顧客の申告制。
申告してきた顧客には、
「合わせますよ」ということ。
では、通常のRollbackのPOPは、
どうなっているか。
こうなっている。
プライスマッチングの文句がない。
そうすると、こんな予測ができる。
Rollbackと謳っておいて、
POPでは売価が安くなっていない。
申告してきてください。
Rollbackしますよ!!
いかがだろう。
宮崎遵さん並みのユーモア。
それを販促にした。
店舗奥主通路の一番目立つエンド。
気がついた顧客だけがニンマリして、
Rollbackしてもらう。
私の推理、
いかが?
しかしこの推理が当たっていれば、
「間違いはなかった」ということになる。
さて、デイリー商人舎で、
ファーストリテイリングの決算ニュース。
アメリカのGAPは越えられなかったが、
日本の三越伊勢丹を抜いた。
日本小売業第4位。
私には、感慨深い。
さてさてラスベガス3日目。
実質的な最終日。
終わりはすぐにやって来る。
朝、MGMホテルに移動。
会議室で、セミナー。
まず団長の栄島一雄さんが、
ここまでのまとめ。
それから私の講義。
これまでずっと、
アメリカの小売業を学んできて、
それらを位置づけ、
ポジショニング戦略とフォーマット戦略を、
わかりやすく解説。
かなり高度な理論を、
しっかり理解してもらった。
セミナーが終わったら、
最後の視察。
まず、ダラーゼネラル・マーケット。
1万店のダラーストアが、
スーパーマーケットをコンバインして、
新しいフォーマットにチャレンジ。
ダラー・ゼネラルを、
最も恐れているのがウォルマート。
その王者につきつけた刃。
次はアルバートソン。
ポジショニングのど真ん中のはかなさを、
しっかり確認。
この売場。
きれいだけれど、
何も感じない。
そしていまどき、
まだ柵を設けた店。
しかもフード&ドラッグではないから、
隣接してCVSファーマシー。
セーフウェイとアルバートソンは、
統合させられる。
規模はさらに大きくなるが、
深刻さはさらに深まる。
その対極にあるのが、
ホールフーズ。
最新のショッピングセンター。
ライフスタイルセンターの、
タウンセンター。
その核店舗がホールフーズ。
アルバートソンと比較して、
時代の激変を確認。
その後、アウトレットモール。
ラスベガスの、
プレミアムアウトレット・ノース。
大盛況。
私はNikeとEcco。
ふらっと寄ったら、
衝動買い。
それをさせる何かが、
この店にはある。
最後に、今日も、
やさしいクイズ。
上の写真、何か変です。
当ててください。
やさしすぎて、恥ずかしい。
〈結城義晴〉