結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年10月24日(金曜日)

CCL取締役会とイオンリテール事前講義「育てるなどおこがましい」

今日は朝から東京・御成門。
カスタマーコミュニケーションズ㈱。
略称CCL。

毎月恒例の取締役会。

メンバーは11人。
代表取締役社長の米倉裕之さん、
取締役の石井賢治さん。
おふたりが常勤。
そして常勤監査役の中川浩之さん。
中川さんは元㈱宇徳代表取締役社長。

非常勤の取締役は、
まず㈱プラネット監査役の川崎清さん、
元㈱資生堂取締役常務。
㈱コーポレイトディレクションの田窪伸郎さん、
さらに㈱産業革新機構から、
中津武さんと内田愼次郎さん。
そして㈱商人舎代表取締役社長の結城義晴。

非常勤監査役は㈱プラネット取締役の牛島操さんと、
東邦金属㈱代表取締役の壱岐浩一さん。
そして最後に相談役が、
㈱プラネット代表取締役会長の玉生弘昌さん。
いいメンバーで、
毎月活発な論議が展開される。

カスタマーコミュニケーションズ㈱、
今、引く手あまたです。

今日は最後に、
CCL企画開発部部長の越尾由紀さんから、
紀文正月フォーラムの報告があった。

その内容は、
月刊『商人舎』10月号の記事に詳解されている。
「サブ・カテゴリー分析による
5消費者像別実践対策」

帰国したら㈱商業界から、
月刊『食品商業』が届いていた。
私の古巣。

年末商戦特集が組まれていた。

例えば越尾さんの記事と比べると、
悪いけれど歴然としている。

そして今日の越尾さんの報告、
CCLの社外の取締役・監査役からも、
大好評だった。

ありがとう。

その後、私は幕張へ。
イオンリテールの、
2014年度アメリカ東海岸視察事前講義。
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初めに細田昌幸さんの挨拶。
イオンリテール人材育成部部長。
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今回は同行してくれる。

私の講義が始まる。
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約2時間。
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一昨日帰国したばかりで、
最新の情報が出てきて脱線も多い。
しかしそれが面白い。
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月刊『商人舎』9月号は、
特集「2014アメリカ小売産業」。

これはいま、
米国視察の最新の教科書。
この講義でもアメリカでも、
ずっと使うことができる。

IDとパスワードを持っている人は、
時間を見つけて、
あるいは必要な時に、
この特集を読んでほしい。

それから年間購読が基本の月刊『商人舎』だが、
この号だけは特別に、単品販売している。

申し込み方法は、
この申込用紙をダウンロードし、
商人舎までFAXで申し込む。
あるいはメール(info@shoninsha.co.jp)。

イオンの講義は、
だんだん熱が入ってくる。
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しかし現地で、
現場を見て、現物に触れると、
目からウロコ。

アメリカ研修で一番危険で、無駄なこと。
それはコーディネーターが勝手に、
自分の都合のいい解釈を、
押し付けてしまうこと。

あるがままに見る、聞く。

ピーター・ドラッカー先生の、
ポスト・モダンの方法の第一条。
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今日も、その近代化と現代化を語って、
この研修の目的を整理した。

あっという間に時間がやってきて、
次に会うのは11月2日日曜日。
成田空港。

今回の団長は若山昇さん。
イオンリテール執行役員、
近畿・北陸カンパニー支社長。
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力強く、目的を訴えて、
事前講義は終了。

幕張はもう真っ暗になっていた。
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さて最後にひとつ。
日経Web刊のスポーツ欄。
サッカージャーナリスト大住良之さんのコラム。
「日本、選手育成に問題あり」が話題。

「近年、日本のサッカー選手育成は、
アジアで最も優れ、
世界的に見ても高いレベルにあると
評価されてきた」

「だが、いまその『育成』が危機を迎えている」

「良い選手をつくるには
良い指導者が必要と、過去20年間、
日本サッカー協会は
指導者養成に精力を注いできた」

そして、
「どういう選手を育てるのか、目標を共有し、
トレーニングプログラムだけでなく
指導者が使う用語まで統一されてきた」

これ、まさしく「標準化」の考え方。

「この努力は大きな成果を生んだ」。
そのとおり。

近代化も一定の成果を上げる。

だが、この「システム」こそが、
問題になってきた。
「画一化」に陥った。

現代化の時代に共通する問題点。

セレッソ大阪監督の大熊裕司さんへの質問。
「なぜC大阪の育成部門は継続的に
日本のトップストライカーを輩出できるのか」

スイス・バーゼルの柿谷曜一朗、
現川崎の森島康仁、
杉本健勇、永井龍、そして南野拓実……。

答えは意外。
「関西には、まだ
変なおっちゃんが
多いのですよ」

ジャーナリストは分析する。
「日本サッカー協会は、
指導者養成事業を通じて、
単にレベルアップを図るだけでなく
『方向性の統一』を目指したに違いない。
しかし用語まで統一された結果、
『画一的』な指導」に陥った。

しかし関西の少年サッカー界。
「まだ自分ひとりの信念に基づいた、
個性的な指導をしている人が、
少なからずいる」

大熊さんの言葉。
「ストライカーというのは
もって生まれた素質や感覚の要素が大きい」

そして述懐する。
「『育てる』などというのは
おこがましい。

ただ、その素材に
指導者が甘えてはいけない」

私の人との接し方は、
この大熊監督と同じだ。

育てるではなく、
自分で育つのを助ける。

ここで一番いけないのは、
指導者が育っていくのを邪魔すること。
つまりは自分の考えを押し付けること。
型にはめること。
画一化させること。

西友を興した故上野光平先生の考え方。
そしてそれがポスト・モダンの根本思想だ。

カスタマーコミュニケーションズも、
イオンリテールの2014研修も、
これまで、これからの研修も、
すべてそれが基本。

よろしく。

〈結城義晴〉

2014年10月23日(木曜日)

[時差ボケの中の考察]イノベーションを起こす理由はここにあり! 

帰国後の今日。
午前3時頃、目が覚めて、
そのまま現地時差でブログを書いて、
さらに残った仕事などこなす。

大リーグ・ワールドシリーズ第1戦の録画を、
NHKのBSがやっていて、
ボーッとみていると、
カンザスシティ・ロイヤルズが負けた。

青木宣親も活躍はなし。

日本では我が阪神タイガースが、
ストレートで読売ジャイアンツを破った。

日本シリーズに出るのは、
青木と早稲田大学野球部の同期の鳥谷敬。

アメリカ旅行中、
気休めに携えていたアガサ・クリスティの長編も、
ちょうど読み終わって、安堵。

この、まったりした、
時差ボケのひととき。

嫌いではない。

手提げ鞄から、
19日間滞在したホテルのカード、
頻繁に使ったカードなどが出てきた。
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サンフランシスコ郊外のコンコードで2泊、
ラスベガスのモンテカルロで3泊。

サンフランに戻って、
ホリデーインで2泊。

それから、
ミネアポリス、シカゴ、
シャーロット、ヒューストンで、
それぞれ1泊ずつ。

さらに商人舎チームと合流して、
サンアントニオで2泊、
ダラスで2泊、
ニューヨーク・タイムズスクェアで2泊。

都合17泊19日。

11軒のホテルに泊まった。

もう、よく覚えていない。

ラスベガスのモンテカルロも、
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シェラトン・ダラスも、
定宿の一つだから馴染んでいる。

良かったのは、
ドゥルーリーイン&スイーツ。
サンアントニオの運河沿いのホテル。
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楽しかったなぁ。
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もちろんザ・マンハッタンも、
十二分に良かった。
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帰国の便で読んだのが、
10月21日のFinancial Times。
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一面のダイジェスト欄に、
安倍晋三日本国首相の短信。
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そして二面に、その記事。
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小渕優子、松島みどり。
写真の印象がひどく悪い。

さてニューヨーク周辺の競争。
スチュー・レオナード、
ウェグマンズ、
フェアウェイ・マーケット。

さらにホールフーズ・マーケット、
トレーダー・ジョー、
イータリー。

その店を評価すると、
好悪の基準が見えてきた。

一番ダメなのが、
スチュー・レオナード。

次に「古い」と感じさせられたのが、
なんとウェグマンズ。
立ち止まっている。

古そうだけれど、
イノベーションが感じられるのが、
フェアウェイマーケット。

ホールフーズとトレーダー・ジョーは、
もちろん文句なく、動いている。

そしてイータリーも。

基準は、新店への挑戦度合いだ。

新店を全くつくらないのが、
スチュー・レオナードだ。
2007年のハートフォード店以来、
新店はなくて、現在4店。
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ウェグマンズも、
2013年12月決算段階で、
83店舗。
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70億ドル(7000億円)級の企業で、
1年に2店舗ほどでは少ない。

しかもニューヨーク周辺の店は、
黙っていても儲かる。

イノベーションが起こりにくい。
たとえ小さな改善にしても。

フェアウェイマーケットは、
スーパーマーケット15店の企業だが、
近年はマンハッタンを中心に、
2店舗ずつくらい新しい店に取り組む。
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ホールフーズは、
2012年度新店26店、
2013年度25店。
全米で競争にさらされつつ、
意欲的な新店舗を開発し続ける。
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トレーダー・ジョーも、
一昨年度の新店24店、昨年度16店。
すべてが行列のできる繁盛店。
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イータリーはアメリカでは、
2010年にニューヨークに進出すると、
2013年にシカゴに素晴らしい2号店を出して、
この4年間に2倍増の計算。
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最大手のクローガーは、
2013年1月決算で総店舗数3538店、
2014年1月決算で3746店。
つまり1年間に208店の増加。

対して二番手のセーフウェイ。
サーベラスに買収された。
2012年12月期決算で総店舗数1641店、
2013年は1335店。
マイナス306店。

店数のピークは、
2003年12月期の1817店だから、
10年間で482店の激減。

つまり、新しい店に挑戦している企業は、
その売上規模や店舗数規模にかかわらず、
店の状態が前向きで、よろしいということ。

新店に挑戦する目的は、
売上げを積み上げて、
会社を大きくするだけではない。

自ら、変わって、
イノベーションを起こし、
顧客と社会に貢献するためなのだ。

あのニュージャージーのウェグマンズが、
ちょっと止まっていると感じさせる理由は、
ここにある。

ホールフーズもトレーダー・ジョーも、
全米から人財を集めて、
全米で競争にまみれながら、
その人財の創意工夫を活かすべく、
新しいジョブにチャレンジしている。

それが組織と店舗に、
イノベーションをもたらす。

小さくてもいい。
中くらいでもいい。
もちろん大きい場合も。

そのスケールに応じていつも、
新しい仕事、新しい店、
新しい事業に挑戦する。

新しい創意を刺激する。

それがチェーンストアの最大のメリットだ。

帰国後の時差ボケのなかで、
ボーッとしながら、
こんなことを考えた。

だから私は、
この時差ボケのひととき、
嫌いではない。

〈結城義晴〉

2014年10月22日(水曜日)

19日間アメリカの旅から帰国してBe careful of your thoughts

帰国しました。
We have returned home.
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第18回商人舎海外視察研修会。
経営戦略スペシャルコース。

毎年、5月にベーシック訓練コースを実施し、
10月にスペシャル経営戦略コースを展開する。

今年から9月にビギナーズコースを開催して、
非常に好評だった。

それらを重ねて、18回。

もうこの産業のトップクラスの内容と、
実に多くの方々から評価していただき、
ほんとうにありがたいことです。

今回もさらにいい内容でした。

参加者のみなさん自身が、
多くを学び、刺激し合い、
そしてより多くの成果を上げる。

結城義晴と商人舎は、
その触媒となる。
それが商人舎研修会の特長。

ピーター・ドラッカー先生が、
証券会社エドワード・ジョーンズに対して、
最初に指導した考え方。
「金儲けする人を顧客にしてはならない」

結城義晴と商人舎も、
同じようにアドバイスし、導きます。

金儲けや売上げアップの手段を、
教えるものではない。

それがこの研修会が、
どんどん評価を上げている理由です。

最後の朝、7時。
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ザ・マンハッタン・アット・タイムズスクェアホテル。

バスに乗り込んで、
空港まで最後の講義。
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USAトゥデイには、
ホールフーズの宣伝広告の記事。
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「ホールフーズが初めて、
全国的な広告を試みた」

浅野秀二先生が、
それを報告してくれた。

バスはクィーンズボロウ橋を渡る。
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最後の言葉は、
マザー・テレサ。

Be careful of your thoughts,
for your thoughts become your words;

思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

Be careful of your words,
for your words become your deeds;

言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。

Be careful of your deeds,
for your deeds become your habits;

行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

Be careful of your habits,
for your habits become your character;

習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

Be careful of your character,
for your character becomes your destiny.

性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。

商人舎研修会は、
売上げや利益を上げることを、
目的とはしない。

考察法を教え、
ともに思考する。
言葉を大切に扱う。
そして行動を促す。

それらが習慣となり、
性格をかたちづくり、
やがて運命を変えるからだ。

ラガーディア空港に着くと、
解団式。

㈱ロピア社長の高木勇輔さん。
史上最年少団長の挨拶。

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そして人差し指で、
「一本締め」。
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みなと別れて、
私だけユナイテッド航空のゲートへ。
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必死の原稿書きと、
ブログ書き。

飛び立つとやはり、
マンハッタンの光景に、
目を奪われる。
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真下にマンハッタン島。
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そしてアメリカ大陸に、
厚い雲がかかる。
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2時間半で雲の切れ間から、
シカゴ上空。
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今回の旅で、
この街に学んだのが、
ウォルマート・エクスプレス。
それからホールフーズとマリアーノス。
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いずれも素晴らしかった。

月刊『商人舎』11月号で特集しよう。

シカゴはいま、
紅葉が美しい。
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そのシカゴ・オヘア国際空港で、
約1時間のウェイティング。

しかし私にとっては、
原稿とブログ執筆時間。

離陸寸前に書き上げて、
流通問題研究協会機関誌の原稿は送信し、
毎日更新宣言ブログは現地時間で公開した。

気分良く飛び上がると、
また厚い雲。
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太平洋上もずっと、
厚い雲。

この19日間の旅の疲れが出たか、
私はずっと眠り続けた。

そして12時間後、
雨の成田空港。
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帰国しました。

私の乗ったUA881便は第1ターミナル到着。

アメリカン航空便で帰国したチームと、
第2ターミナルで合流。

固い握手。

Be careful of your thoughts,
for your thoughts become your words;

Be careful of your words,
for your words become your deeds;

Be careful of your deeds,
for your deeds become your habits;

Be careful of your habits,
for your habits become your character;

Be careful of your character,
for your character becomes your destiny.

Good Luck! Everybody!

〈by Yoshiharu Yuuki〉

2014年10月21日(火曜日)

ニューヨークのウェグマンズ・ホールフーズとイーターリーの異変

帰国します。

しかし、どうにも時間がない。
ブログも簡潔に近況を報告。

昨夜はタイムズスクウェアに繰り出した。
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わたしのとなりは浅野秀二さん。
後ろは日穀製粉㈱の面々。
右から前島正長さん、等々力仁さん、
渡辺昌彦さん、土田幸一さん。

オーストラリアのご婦人たちと、
一緒に写真。
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そしてこうなった。
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馬が笑っていた。
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今日は、朝からウェグマンズ。
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相変わらず、すばらしい青果売り場。
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フードサービス部門も充実。
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レジ部門のホスピタリティには、
定評がある。
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青果売り場に子供たち。
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月曜日の午前中、
勉強に来ている。
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店員さんが、
丁寧に対応。
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ベーカリーにやってきた。
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フードサービス部門では、
朝のミーティング。
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いい店では、
働く人、学ぶ子どもたち、
みんな躍動している。

ホールフーズ最新店。
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環境対策店舗。
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サム店長が解説してくれた。
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素晴らしい。

weekly商人舎で、
詳解しよう。
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そしてイータリー。
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相変わらず、超のつく繁盛。
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売る。
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食べる。
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究極の試食。

未来の小売業。
リテールとフードサービスの融合。
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最後はこうなった。
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右から、三井食品㈱の今川徳之さん、
㈱ユニバースの小島幸男さんと大友明彦さん、
㈱伊藤園の松岡周司さん、
エバラ食品工業㈱の近藤康弘さん、
そして浅野秀二さん。

しかしウェグマンズとホールフーズ、
そしてイータリー、
三者の間に、
若干の異変が生じ始めている。
私はそれを感じ取った。

詳細は帰国してから報告の予定。

お許しを。

19日ぶりに、
帰ります。

〈結城義晴〉

2014年10月20日(月曜日)

早朝のダラス出立、ニューヨークへ降り立ち、驚きの繁盛店巡り

Everybody! Good Monday!
[2014vol40]

2014年第41週。
10月の第4週。

アメリカでは、
消費・住宅関連の経済指標が改善。

景気への不安がやや後退。

円相場も1ドル107円台まで下がって、
東京証券市場でも、
日経平均株価大幅上げの1万5051円63銭。

前週末比3.57%、高まって、
一安心。

しかしやっぱり小渕優子経済産業大臣辞任。
ついでに松島みどり法務大臣も辞任。

あ~あ。

私の方は、
アメリカに渡ってきてから、
17日目に入った。

このところは、
テキサス州を4日間、旅してきた。
サンアントニオ、オースティン、
そしてフォートワース、ダラス。

私のアメリカの旅も、
商人舎アメリカ視察研修会も、
いよいよ、最終盤。

アメリカ時間19日朝5時半、
ホテルを出立し、
専用バスに乗り込み、
ダラス・フォートワース空港へ。

ダラスからニューヨークへ向かう。
チェックインを済ませた頃、
朝日が昇り始めた。
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ダラスの日の出時間は7時35分。
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見る見るうちに太陽が顔を出す。
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ダラスの夜明け。
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朝日に染まる空港内。
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メンバーも朝日を眺めている。
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みんな元気にやっています。
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ユニバースの面々も元気です。
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現地コーディネーターの浅野秀二さんも、
いい笑顔。
スーツケースが紛失し、
それが戻ってきたUSEIの上岡次郎さんも、
いい笑顔。
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朝焼けに染まる空港。
ダラスは今日も、いい天気だ。
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乗り込んだのは、
ダラスに本社を置くアメリカン航空。
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ニューヨークまでは3時間半のフライト。
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広大なテキサスのフリーウェイが
くっきりと見える。

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薄雲から地上が見える。
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蛇行するミシシッピ。
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雲の芸術。
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そうして、見えてきました。
ニューヨーク。
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住宅がびっしり。
テキサスとは大違いだ。
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天気は上々。
リバーにかかる橋がくっきり。
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自由の女神も。
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摩天楼が見えてきた。
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ぐんぐん近づく。
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10月の秋の空は澄み渡って
マンハッタンが美しい。
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1時間の時差で、
ラガーディア空港に到着したのは
午後1時。
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ニューヨークの地を踏んだら、
すぐに一服?
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この一服が、
美味しいんだろうな。

早速バスに乗り込み
向かったのは郊外のヨンカース。
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もちろんスチュー・レオナード。
オープン15周年を祝うのぼり。
そして巨大なおばけかぼちゃ。
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屋外売場はハロウィン一色。
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日曜の午後ということもあり、
大盛況。
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久々の賑わいを見て、
嬉しくなる。
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ファミリー客がわんさかいる。
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スタッフは補充陳列に没頭。
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今回は試食を全部、いただいてみた。

しかし、この顔、この態度。
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疲れきっているのか、
全く笑顔がないし、無言。
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たった一人、
チーズの試食の女性だけ、
スマイル。
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バナナ娘に子供たちが喜ぶ。
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ケーキに見入る子供たち。
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カートを押すお客は一列縦隊で進む。
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日曜のスチュー・レオナード。
カスタマーが押し寄せている。
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ただし、売り場は楽しさいっぱいだが
店員にそれが感じられない。

ホールフーズやトレーダー・ジョーとは、
大違い。

何か、マネジメントに問題はないか。
そんなことを感じさせられた。

次に向かったのは、
マンハッタンのイースト・リバー・プラザ。

コストコ、ターゲット、アルディ、
マーシャルズ、オールドネイビーなどが揃う。
都心型パワーセンター。
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お客が次々にコストコに入っては、
次々に出ていく。
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いつみても、どこの店舗も、
コストコは大繁盛。
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とりわけマンハッタンにあるこの店は、
ニューヨーカーから大歓迎されている。
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ターゲットもお客が入っている。
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マンハッタンという最大人口の都市部での商売。
これほど楽なことはないと思わせるが、
これほど家賃の高い商売もない。

しかし、そのコストを十二分に回収できるほど、
お客が入っている。

ブロードウェイ沿いのフェアウェイ・マーケット。
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日曜の夕方ということもあり、
お客が次々にやってくる。
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狭い通路が特徴のこの店は、
人とすれ違うのもやっと。
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圧倒する陳列量。
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商品に囲まれた売り場。
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チーズも。
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コーヒーも。
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専門店の集合体。
それがフェアウェイマーケット。

シーフード売場では、
注文のために列ができる。
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エクスプレス・レジレーンにも長蛇の列。
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どの店も大繁盛。

この日最後の視察店は、
ブロードウェイ沿いのトレーダー・ジョー。
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地下1・2階の店舗。
その地下へのエスカレーターが、
動いていない。
つまり入場制限。
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売場に降りると、
その理由がわかった。
どこよりも、多くのお客。
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2メートル14センチの長身スタッフが、
ポールを持って、
レジ待ちの最後尾を知らせる。
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そして笑顔。
これほど彼に向いた仕事はない。
思わず慰労の記念撮影。
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それにしても、
老若男女のお客が買い物を楽しみ、
そしてレジ待ちに並んでいる。
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どのお客も、
カートいっぱいに商品を詰めている。

地下2階の売場への移動も、
カート専用のエスカレーターで、
全く不便はない。
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売場はご覧のとおり
売れすぎてスカスカ。
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棚から商品がなくなっている。
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グロサリーも。
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冷凍食品も。
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そしてわれわれが帰る頃には、
なんと、店舗入口で入場制限。
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毎週末、こんな盛況が繰り返される。

夕方になると、ニューヨークは
結構冷え込む。

それでもお客たちは文句を言わず、
並んで、入店できるのを待つ。

まさに、ロイヤルカスタマー。
トレーダー・ジョーの信奉顧客。

店と店員は、そんな顧客たちを、
心から喜んで迎える。

元気を出そうよ、
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ、
それがあなたの役目です。

お客が一日中、
次から次に、
やってきてくれる。

それを喜びにできない者は、
商人失格だ。

それにしても、
スチュー・レオナードと、
トレーダー・ジョーの、
この違い。

どこから来るのだろう。

商人の真価は、
その弁舌ではない。
言葉ではない。

店と顧客が、
証明してくれる。

では、みなさん、今週も、
Good Monday!

(つづきます)

〈結城義晴〉

2014年10月19日(日曜日)

ジジとテキサスのおとうさん[日曜版2014vol43]

ジジです。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
いません。
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もう、ずっと。

アメリカのテキサス。

サンアントニオ。
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リバーウォーク。
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ボクはねてます。

運河を船で、
サイトシーイング。
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やすみなしに、
レクチャーしてくれる。
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おとうさん、
たのしんだ。
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ボクは、
たのしめないけれど。

オースティンでは、
みんなでフォト。
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はい、ポーズ。
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これも、たのしそう。
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シゴトなのに、
うれしそう。

すばらしいお店。
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インタビュー。
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ラルーカさん。
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すばらしいスピーチに、
感謝。
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もっともっと、
インタビュー。
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ウォルマートのクレイさん。
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それから、
トレーダー・ジョーの、
キャプテン・ウッド。
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みんな、
イキイキしてる。
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ハロウィン・シーズン。
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おもしろい。
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こわい?
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でも・・・。
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もっと、こわい。
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講義もしました。
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なんども。
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それでも、まだ、
たりない。
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そんなふうにして、
15回、
日が没みました。
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元気でかえってきてください。
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それだけを、
いのっています。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2014年10月18日(土曜日)

サンアントニオからオースティン・フォートワース・ダラスまでバスの旅

日本では、
小渕優子経済産業相、
政治団体や資金管理団体の不透明な収支。
進退問題になった。

またか。

そんな感じ。

いかにも日本人的だ。

一方、日経新聞に
ノーベル物理学賞・中村修二氏登場。

「米国には優れた発明者がベンチャーを起業し、
成功するチャンスがある。
米国ならベンチャーで成功すれば、
創業者は株式上場などで
100億円単位の収入が得られる」

「すでに米国籍も取得したが、
発明やビジネスの環境以外は日本が好きだ。
仕事は米国で、
休暇は日本で過ごすのが一番いい」

この人は米国向きだ。

私はこの反対の考えだ。

日本人であることを、
つくづくと考える。

さて商人舎アメリカ研修会は3日目。
みんな、そろそろ時差に慣れてきたころ。

今日はサンアントニオに別れを告げ、
一路、北上。

最初の都市はオースティン。
ご存知、ホールフーズ本社がある。
もちろん、最初の視察は
本社下の旗艦店。
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美しい青果売場。
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見事な花卉売場。
ボリューム感満点。
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バルク売場へのアプローチのサイン。
わたしたちのベーシックと書かれている。
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天井にはほうきに乗った魔女。
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昼時とあって、
お客がよく入っている。
入口のカフェに並ぶ人。
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店舗中央のカフェ。
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こちらはヌードルカフェ。
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フードサービス部門が強化され
さまざまな試みが売場の随所で展開される。

本社下の旗艦店。
どこのホールフーズよりも美しく
イノベーションに満ち溢れている。

あぁ、ずっと見ていたい。

名残惜しい店舗に別れを告げ、
次に向かったのは、
HEBの環境対策店。
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前面がガラス張りで、
屋根にはソーラーシステム。
使用する水も大幅にカットされている。

入口ではハロウィンの飾りつけ。
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まだ途中で、
この後、両サイドに風船を付ける作業が残っている。
それでも十分、目を引く。
エントランスの広さが、
こうしたプロモーションを可能にしている。

日本のスーパーマーケットも
エントランススペースを、広く取れれば
さまざまな仕掛けができるはずだが。

青果売場はHEBレギュラー店と同じ。
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驚くのは多段冷蔵ケースをすべて排し、
リーチインケースを使用していること。
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多段ケースの代わりにリーチインを入れて、
省エネ効果をあげる。
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巨大店舗の三方がリーチインケース。
この徹底ぶりには驚かされる。

HEBの経営の本質を見た思いがする。

ホールフーズの最新店。
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この店も前面がガラス張り。
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その2階は、カフェテリア。
店で購入した商品を、
ここで食べる。
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美しい店内を見下ろす。
店舗右翼が青果売場。
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左翼はフードサービス部門。
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商品が並ぶ美しい店内、
それを見ながら食事する。
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メンバーもそれぞれ昼食を買う。
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そしてカフェテリアで食べる。
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わたしも仕事をしながら昼食。
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1階の屋外カフェテリア。
青空の下で解放感がある。

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ホールフーズは進化し続けている。
旗艦店にも新店にも、
チャレンジが見てとれる。
そして、お客を誘引している。

傾斜地に立つ新店には、
階段がある。
右半分は普通の階段。
左半分は、木が使われている。
ベンチがわり。
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そこで記念写真。
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オースティンに別れを告げ、
さらに3時間半ほど北上。
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地平線まで見晴らすことができる。

そしてやってきました。
フォートワースのHEBセントラルマーケット。
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HEBの都市型アップスケール店舗。

ワンウェイコントロールの店。
青果部門のアイスウォール。
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山盛りのぶどう。
もちろん秤売り。
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インストアベーカーリー売場の
グルテンフリーのコーナー。
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解説しながら売場を歩く。
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金曜夕刻のセントラルマーケット。
お客がよく入っている。
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この店にもホールフーズのように、
2階にカフェテリアがある。
そこから見た売場。
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この店も本当に美しい。
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店内をワンウェイで視察し、
出口へ。
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ホールフーズもセントラルマーケットも、
商品が並ぶ売場をお客に俯瞰させる。
売場づくりに自信がなければできない。
日本にも、
こんなスーパーマーケットが出現してほしいものだ。

最後はスプラウツ・ファーマーズ・マーケット。
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店舗奥中央に青果部門。
これです、スプラウツは。
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昨日見たスプラウツとは、
まったく別物。
やっとメンバーも、
スプラウツの本質を理解。
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面白い。

一般のスーパーマーケットと、
同じレイアウトのスプラウツは全く魅力がなく、
異例のレイアウトのスプラウツに魅力がある。

これが、ポジショニング戦略。

調査にも余念がない。
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スプラウツも174店を数え、
今期は11店の出店予定。
昨年の上場以来、
順調に業績を伸ばしている。
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サンアントニオを出て、
オースティンを経由し、
フォートワースに立ち寄り、
ダラスの定宿に着いたのは、7時。
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長い一日だった。
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みんなでダラスギャラリアまで歩いて、
それぞれに視察を兼ねて夕食。

ダラス中心街の、
スーパーリージョナルショッピングセンター。
ギャラリア入口で、恒例の記念写真。
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心地よい疲労と、
いい店を見た充実感。
皆の顔も、輝いている。

アメリカを行く日本人。
これがいい。
(つづきます)

〈結城義晴〉

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