ダラス・フォートワース空港は、
豪雨。
私たちの乗り込んだ機も、
強い雨に打たれる。
随分遅れて、飛び立つと、
厚い雲、雲。
しかし1時間ほど飛ぶと、
雲はちぎれてくる。
そして紅葉のバージニア。
そしてワシントンDC。
リンカーン記念堂とワシントン記念塔。
ダラスからワシントンDCへ。
時差は1時間。
ホワイトハウス。
厳戒態勢なのか、
ポリスマンが出てきて、
観光客を立ち退かせる。
今日はアメリカ合衆国中間選挙。
大統領選挙は4年間隔。
その中間の年の11月4日に、
連邦議会の選挙が行われる。
だから「中間選挙」。
上院100議席のほぼ3分の1の36議席と、
下院の435議席すべてが改選。
焦点はオバマ大統領の支持率低迷で、
与党・民主党が多数派を維持できるか否か。
それもあってか、
大統領官邸のホワイトハウス、
ピリピリした緊張感が漂っていた。
私たちはまず、
ホールフーズへ。
息を呑む青果部門。
中2階にイートインコーナー。
これはウェグマンズの模倣。
しかし最近はそのウェグマンズを凌ぐ。
カットフルーツ、カット野菜コーナー。
実はカット野菜こそ大切だ。
それがわかっていない輩がいる。
グロサリーも美しい。
精肉は5ステップ肥育法。
べーカリーも重点部門。
売場に香りが漂っていなければいけない。
クッキーやべーグルなども、
インストアベーカリーで焼くべきだ。
対面の惣菜デリ。
そしてセルフの惣菜デリ。
1ポンド8.99ドル。
454グラム。
そしてレジは銀行方式。
ホールフーズ・バリュー。
この理念が美しい売場と商品を支えている。
ホールフーズはますます、
美しくなっている。
そのホールフーズを追い求める、
セーフウェイ。
今年3月にサーベラスに買収されたが、
この店は元気だ。
青果部門も照明が利いて、
美しい。
カットフルーツもカット野菜も。
よく見るとホールフーズとの違いはわかる。
オーガニックのプライベートブランド。
必ずファーマシーがある。
そしてこちらもデリ強化。
しかしホールフーズの活気がない。
それが一番の問題だ。
その後、市内のノードストローム・ラック。
高級百貨店ノードストロームの、
オフプライスストア。
靴屋出身だけに、
ラックでも充実。
人気でした、
ケイト・スペード。
チェックスタンドは、
少し待たせた。
最後の訪問地は、
ジョージタウン。
もう暗くなっていたが、
TJマックス。
こちらはオフプライスストアが本業。
地階の売場へ。
こっちが広い。
ディスカウンターだが、
美しい。
それが条件となってきた。
安くて良質。
安くて綺麗。
安くて親切。
ノードストロームラックも、
TJマックスも、
その条件を満たしている。
最後にディーン&デルーカ。
レンガを生かした店づくり。
奥はワイン売場。
天井も高く、
この空間が快適。
入口レジのところも、
赤レンガがいい。
しかし商品のイノベーションは必須だ。
それがなければ、
ディスカウンターが
美しくなるこの競争の中で、
生き残ってはいけない。
オバマ大統領も民主党も、
イノベーションを国民から評価される。
ジョージタウンの運河。
気持ちが安らいだ。
そしてホテルの部屋。
ワシントンDCは、いい街だ。
中間選挙の緊張感と、
この安らぎ。
両方あるところが、
とてもいい。
アップスケールストアと、
オフプライスストア。
両方あるところが、
とてもいい。
(つづきます)
〈結城義晴〉