アメリカの中間選挙。
オバマ大統領の、
事実上の信任選挙でもあったが、
オバマ民主党惨敗。
上下両院ともに、
過半数を割った。
あれだけ熱狂的な支持を得て、
2009年1月21日に、
初の黒人大統領となったバラク・オバマ。
しかし、人気で政治はできない。
政治の素人であることが、
国民に判明して、
今回の大敗。
これからのアメリカ合衆国、
どうなるのだろう。
民主党としては、
ヒラリー・クリントンしかないだろう。
そして初の女性大統領の誕生となるのか。
しかし、面白いことばかりでは、
実は上手くはいかない。
仕事も同じだ。
さて、ワシントンDC二日目。
朝から会議室に集合。
細田昌幸さんの挨拶と目的の確認。
イオンリテール㈱人材育成部部長。
そして私の二度目の講義。
120分。
かなり刺激的な内容。
それをよく聞いてくれた。
聞き手がテンションを上げると、
話し手のテンションももちろん上がる。
それがコミュニケーション。
アメリカでなければ、
体験できない情報。
それに基づいて、
イオンリテールが、
いかに行動するか。
私の話は、
どんどん突っ込んでゆく。
2時間はあっという間。
ご清聴を感謝しておこう。
講義が終わると、
すぐにバスで出発。
ウェグマンズへ。
店舗入口で全員に、
プレゼント。
ありがたい。
それから中2階のカフェで、
質疑応答。
答えてくれるのは、
デーモンワールドワイドの、
ウェグマンズ担当コンサルタント。
右のライアンさんは、
去年もレクチャーしてくれた。
左はエレンさん。
参加者からの質問も、
的確で鋭い内容ばかり。
それに真摯に答えてくれる二人。
そうしてウェグマンズの全貌が、
明らかになっていった。
この大繁盛スーパーマーケットは、
これから何処へ向かうのだろう。
私には、そのことが気になった。
中2階から望むフードサービス部門。
そして青果部門。
ウェグマンズの心臓部が、
顧客に丸見え。
それがウェグマンズの思想。
もう1店。
徹底的にウェグマンズを研究する。
一丁目一番地。
選別値入れとサイズ対応で、
SKUを増やす。
それがウェグマンズのMD。
フードサービス部門には、
シェフが大量に採用され、
腕を振るう。
そのハム売場には、
いつも顧客が並ぶ。
ワインは価格帯別に、
アソートメントしている。
ワイン評価のポーター・ポイントを表示。
地ビールも多数品揃えする。
グロサリーは、
ファミリーパックを多数品揃え。
ファミリーコンセプトは、
商品だけではない。
ファミリー向け映画上映会。
さらにトイレ。
一番端にあるのがこれ。
子供用の足場。
ファミリーパックを全面に出すならば、
子供連れ顧客に不便のないよう、
このくらいの徹底ぶりは必要だ。
この写真を見て、
この子共用足場を用意するのもいいだろう。
しかしウェグマンズは、
誰かがこのアイデアを出し、
それをすぐに実行している。
その組織風土をこそ、
学びたい。
ワシントンDC地区のウェグマンズ、
断然、状態はいい。
そしてこの地で競合する、
ハリスティーター。
208店で45億3500万ドルの年商。
昨2013年8月、
全米第1位のクローガーに買収された。
そういったこともあって、
ガラガラ。
ワイン売場はこんなに素晴らしいのに、
顧客の影が見当たらない。
クローガーは、
ニュー・ロワープライスを指導し、
グロサリーのコモディティ商品は、
徹底したディスカウント。
しかしそれがまだ、
身についていないし、
顧客に浸透していない。
一方、ロッテプラザ。
韓国系のスーパーマーケットで、
結果的に汎アジア的な店舗となっている。
魚の種類も多い。
酒売場は華やか。
日本酒の棚も充実。
レジは韓国人の女性。
ロッテプラザも、
韓国人にターゲティングし、
ポジショニングすると、
アジア系の住民がやってくる。
STPマーケティングが機能している。
ハリスティーターよりも、
その意味で明快だ。
隣にCVSファーマシー。
ネイバーフッドショッピングセンターに、
各店舗としてドラッグストアが入っているのは、
古い形だ。
会社名をCVSヘルスに変えて、
先進的な営業活動を繰り広げる。
こちらはウォルグリーン。
CVSファーマシーと抜きつ抜かれつ、
デッドヒート。
互いに砥石となって、
どちらがマーケット・リーダーか、
どちらがマーケット・チャレンジャーか、
判断しかねるほど拮抗している。
このあと、パワーセンターと、
スーパーリージョナルショッピングセンターを、
丁寧に研究。
その報告は明日のブログに譲って、
最後のディナーは中華料理。
馬の像が象徴。
イオンリテールの研修会。
かなり急ぎ足で、
ダラスとワシントンDCを学んだ。
それが会社の改革につながるか。
団員の双肩にかかっている。
人気だけでは仕事はできない。
政治も商売も、
全く同じだ。
(つづきます)
〈結城義晴〉
【お詫び】
今回も時差ブログ、
お許しください。