今年の銀杏も、
最後です。
ほんとうによく頑張って、
葉を色づかせてくれている。
金色に銀杏降りたる師走かな
〈奔馬阿奉〉
1日、横浜商人舎オフィス。
次々に来客。
朝、JTB西日本の小阪裕介さん。
まず、来年4月中旬、
商人舎ヨーロッパ視察研修会。
今回は、ロンドン&パリ&バルセロナ。
倫敦⇒巴里はユーロスターで、
列車の旅を楽しみます。
しかも大倫敦と花の巴里。
そしてBarcelona。
勉強も目一杯します。
欧州も目一杯堪能します。
12月中に発表します。
ご一緒しましょう。
昼過ぎには、山本真砂美さん。
㈱紀文食品企画グループ室副室長。
9月の「紀文お正月フォーラム」では、
共演しました。
来年も9月上旬、開催します。
いま、年末商戦対策で、
飛び回っている中で、
わざわざ商人舎を訪問してくださった。
月刊『商人舎』10月号では、
素晴らしい記事を書いてくれた。
タイトルは、
「年末・正月商戦」大作戦
ふたりの写真の後ろにあるのが、
故小野貴邦さんの書画。
私たち二人とも、
小野さんから薫陶を受けた。
現㈱ドゥ・ハウス社長の稲垣佳伸さんと、
三人で飲みましょう。
山本さんと約束しました。
楽しみです。
夕方には、CGCグループからお二人。
鈴木友介さんと浦田大輔さん。
エス・ビー・システムズ㈱のDB推進チーム。
来年1月、
カテゴリーマネジメント研究会で、
3時間の講演をします。
CGC加盟各社の皆さん、
おいでください。
ローカルチェーン受難の時代、
儲けの戦術や、
単なる勝ち負けの施策は、
喋りません。
より良く生き残るための、
「カ・カタ・カタチ」を、
180分、たっぷりと語ります。
「カ・カタ・カタチ」論は、
流通業では城功先生が持論とした。
「カ」は最も根源的なもの。
理念や使命、ビジョンやコンセプトなど。
「カタ」はその「カ」を実現する手段や方法、
わが社らしい技術や仕組み、システム。
そして「カタチ」はできあがった成果物。
例えば「カタチ」を商品とすると、
「カタ」は商品づくりの技術や方法やシステム、
組織などあらゆるもの。
そして「カ」はどんな商品を生み出すか、
根本となる考え方。
カ・カタ・カタチ論。
いま、極めて重要なコンセプトです。
さて日経新聞『逆風が足腰を強くする』。
その(下)。
ケーススタディは、
ニトリホールディングスと、
ヤオコー。
ニトリは、「良い品を安く」の販売戦略を修正。
現在は「さらに良い品をお手ごろに」。
売れ筋商品の価格は、
昨年に比べ1.5倍から2倍に上昇。
「デザインと品質重視の商品開発」に転換。
客層も若者中心から、
購買力の高い中高年に広げる。
ニトリの似鳥昭雄社長。
「デフレに鍛えられて強くなった。
逆境はチャンス」。
一方、スーパーマーケットのヤオコー。
川野澄人社長は「食の専門店を目指す」。
強い部門を粘り強く磨いてきた。
アメリカ社会は、
イミテーション文化を特徴としていた。
しかしそれが本物文化に、
大きな変貌を遂げようとしている。
アメリカの非食品小売業界で、
オフ・プライスストアが伸びているのは、
その最大の兆候だ。
日本もそれは同じ。
ニトリの転換や、
ヤオコーの好業績は、
それを物語る。
そして、より良く生き残る戦略は、
これしかない。
本物を求める顧客に、
本物を提供する。
ここには規模は関係ない。
逆境が企業を強くする。
競争は商人を磨く砥石。
「あなたは競争が
好きですか?」
今日も私は、
問い続ける。
〈結城義晴〉