第47回衆議院選挙も最終盤。
予想通り、自民党圧勝の模様。
それでも、
選挙に行こう! 投票しよう!!
一日、横浜商人舎オフィスで、
『AJSネットワーク』の原稿書き。
テーマは「2015より良く生き残る道筋」。
厳しい競争の中で、
企業は生き残らねばならない。
それは企業に限らない。
米国ミシガン州のデトロイト市が、
連邦破産法9条の手続きを完了して、
債務を整理する。
かつての自動車の街デトロイトは、
総額188億ドル(1兆8800億円)の負債を抱えて、
昨2013年7月に9条の適用を裁判所に提出、
財政破綻した。
1年半でその手続きが完了。
再生に向かう。
負債の約6割は、
市職員や退職者の年金や医療費。
いわゆる「レガシーコスト」。
昨年12月に裁判所が破産法適用を承認。
デトロイト市は70億ドルの債務を削減し、
より良く再生する道を探る。
企業も自治体も、
ただ生き残るだけではいけない。
より良く、生き残る。
悪く生き残るのでは、
全く意味がない。
デトロイト市の財政破綻原因は、
治安の悪化による人口流出。
その結果、税収が激減した。
1950年代に人口は180万人だった。
現在、約70万人。
7万8000軒の廃屋が市内に残る。
あいかわず治安は悪い。
市はまず17億ドルを投資して、
警察や消防の機能を強化する。
より良く生き残るために。
原稿を書き終わって、
夕方、東京・築地へ。
築地本願寺。
フグの天竹へ。
恒例のUSP研究所「望年会」。
商業経営問題研究会の山口紀生先生と、
ひれ酒で乾杯。
當仲寛哲さんと大久保恒夫さん。
當仲さんはもちろん、
USP研究所代表取締役所長、
大久保さんは、
セブン&アイ・フードシステムズ社長。
このところ、ご一緒することが多い。
宴も盛り上がって、
當仲さんの挨拶。
会社は11年目に入った。
おめでたい。
私は㈱商業界社長時代からずっと、
陰ながら支援してきたが、
USP研究所はアメリカにも進出して、
成果を上げつつある。
USPはUniversal Shell Programmingの略。
研究所はUNIX/Linuxを基本思想とする。
「小さな道具」(コマンド)を組み合わせて、
「問題を解決する」。
これをシェルスクリプト手法というが、
その研究・普及を行っている。
実務は、ユニケージ開発手法を活用して、
小売サービス業を支援すること。
これは従来型情報システム開発手法と一線を画し、
「早い・安い・柔らかい」仕組みづくりができる。
「上場は、目指さないの?」
私はひれ酒の勢いで、
少し、當仲さんを煽った。
しかし、それよりも、
より良く生き残ることのほうが重要だと、
心の中で思いながら。
気分良く食べて、飲んで、
行く年を愛で、来る年を望んだ。
誰でも、どんな店、どんな会社でも、
そして自治体や国家も、
より良く生き残らねばならない。
悪く生き残るのでは、
意味がない。
〈結城義晴〉