アメリカ合衆国とキューバ共和国。
隣同士でありながら、
国交が断絶していた。
それが正常化に向かう。
日経新聞の巻頭コラム『春秋』と、
読売新聞の『編集手帳』。
アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』を、
ともに引用して、かぶった。
キューバの沖合が小説の舞台。
ヘミングウェイ自身、
22年キューバに暮らした。
しかしコラムニストの気持ち、
よくわかる。
これしかないというくらいに、
ぴったりだ。
毎日新聞の『余録』は、
キューバ独立の父ホセ・マルティを、
朝日新聞の『天声人語』は、
映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を、
引き合いに出した。
どちらも米国&キューバのニュースだが、
毎日も朝日も精彩を欠いた。
やはりかぶっても、
ヘミングウェイ。
さて私は、
リーガロイヤルホテル大阪のベッドで、
ひどい宿酔いで目覚めた。
喉がカラカラ。
スラックスを履き、
シャツを着たまま寝ていた。
昨夜は関西コーネル3期生との忘年会。
大阪の新地で三次会まで。
大いに盛り上がったが、
今年一番飲んだ。
ホテル地階のなだ万で、
朝粥定食をいただいて、完食。
氷水を二杯、ほうじ茶を二杯、
味噌汁も二杯。
蘇った。
その後、ギリギリまで、
原稿書きをして、
タクシーで神崎川へ。
阪急オアシス神崎川店。
12月14日にオープンしたばかり。
阪急電車神崎川駅前の立地。
ワンフロア1400㎡のスーパーマーケット。
やや閉鎖商圏型の立地で、
スタートダッシュはかなわないようだが、
それでも阪食にしかできない売場づくり満載。
店づくりでは、天井をスケルトンにした。
もう8店目になるというが、
それが開放感を作り出し、
1400㎡とは感じられない快適さ。
そしてそれが、
阪食のポジショニング要件となってきた。
その意味でも日本で最も進んだ店舗だ。
まったく偶然にも、
千野和利会長が来客への対応中で、
私が入口を入っていくと、
すぐに声をかけてくださった。
千野さんとは、
月刊『商人舎』1月号に関連する会話を交わし、
実に有益だった。
店の案内と説明は、
㈱阪食大阪ブロック長の高木一郎さん。
カテゴリーごとに、
丁寧に説明を受けて、
大いに納得。
入口脇の地場野菜コーナーは、
もうおなじみ。
さらにカットフルーツ・コーナーが、
島陳列で設けられていて、
これも最新流行型。
Kitchen Stageも、
活発な提案ぶりで、
千野さんが提唱するライブ感に溢れている。
ミート&デリからデリ&ベーカリーへ。
店舗右サイドのこのコーナーも、
阪食らしい上出来の売場。
ベーカリーに関して、
高木さんに一つアドバイスをしておいた。
今後、どうこなしてくれるか、
大いに楽しみだ。
Can★Doがテナントで入って、
これも美しいショップを構成している。
もっともっと写真を撮ったし、
説明を聞いたが、
カテゴリー別の売場づくりとマーチャンダイジングは、
ウィークリー商人舎で紹介する予定。
もう、ずいぶんネタが溜まって、
いつ、どう公開しようか迷っているけれど、
阪急オアシス神崎川店は、
二重丸の重要店舗として、
高い評価を付けることができる。
店で働く人たちが、
実に生き生きとしていて、
それが強い印象として、
心に残った。
阪食のポジショニング。
もうすでにかつてのクイーンズ伊勢丹を、
凌駕して、我が道を突き進んでいる。
このあと、新大阪から京都へ向かい、
イオンモール京都桂川へ。
ゆっくりとモールを歩いて、
その後、横浜まで帰ってきたが、
この模様は明日のブログに書こう。
今週は寒い寒い大阪で、
疲れきった。
『老人と海』の主人公は、
老漁師サンチャゴで、
まず巨大なカジキマグロと格闘し、
次にそれを狙ってきた鮫と死闘する。
その後の老漁師の疲れと眠りこそ、
この小説が描こうとしたものの一つだが、
今週の私の疲れは、
あのサンチャゴほどのものではないと、
自分に言い聞かせた。
〈結城義晴〉