今年は、6年ぶりに、
正月の修士論文読み込みがない。
心からのんびり。
立教大学のMBA教授は、
ゼミをもつ。
そしてゼミ生の修士論文を指導する。
私の場合は、雑誌の編集長のごとく、
論文を読んで、赤を入れる。
その提出が1月上旬。
だから正月はなかった。
まるで箱根駅伝の監督の如し。
その箱根で、
青山学院大学が、
完全優勝の初優勝。
しかも、10時間49分27秒で、
初めて10時間50分を切った。
初物尽くし。
今年は初物が目立つ年度になりそうだ。
47歳の原晋監督。
箱根駅伝を走った経験がない。
ランナーとして就職した中国電力で挫折し、
自称「伝説の営業マン」に転身。
青学大の陸上部監督には、
自薦で就任。
その指導法は、
自己管理の目標管理。
つまりドラッカー方式。
ドラッカーの考え方は、
大学駅伝でも成果を出した。
さて、初売り。
日経新聞が取材した。
一言、「堅調」。
主要百貨店は売上高が、
3~10%アップ。
松屋銀座本店の1万円の福袋70点は、
7分で売り切れ。
西武池袋本店の免税売上高は、
元日に前年の約3倍。
都心、ハレの売り、外国人。
これは堅調。
高島屋の木本茂社長。
「地方の回復は遅れている」
一方、イオンモール幕張新都心。
元旦から営業開始して、
客数17万5000人。
一昨年12月20日オープンだから、
昨年の元旦は力が入ったはず。
その昨年同日比で3割増。
幕張のイオンも、
自ら称するように「新しい都心」。
では本当のその地方はどうか。
私は朝一番で、
イオンモール木更津へ。
モールの開店は9時。
モールは、敷地面積28万㎡、延床面積9万㎡、
総リース面積8万4000㎡、駐車台数4000台。
テナント160店。
このショッピングセンターの特徴は、
「多核1モール型」。
つまり核店舗を多数配置する。
イオンリテールが運営するイオンスタイル。
ノジマ、スポーツオーソリティ。
シネマコンプレックス。
それ以外にも、
「ローヴァーズフットサルスタジアム」、
「ローヴァーズフットボールアカデミー」、
「木更津サーキット」
「デジキューBBQCAFE」、
「コスモ石油セルフ&カー・ケア・ステーション)など。
「レジャー性が高く、非日常空間を体感できる空間」。
つまり地方で非日常を追求した。
イオンスタイルの食品売り場は、
午前8時の開店。
8時きっかりに店内に入る。
するとイオンスタイル店長の石河康明さんが、
入り口でお客様をお迎えしていた。
思わず握手。
「元旦、2日と予算の130%の勢いです」
イオンモール木更津は、
昨年10月18日にオープン。
そのオープン日よりも、
1日、2日の客数は多かった。
石河さんとは、
昨年7月のアメリカ研修をご一緒した。
そこで彼は、
このイオンスタイルの、
最終案を決めた。
この店は2フロアだが、
ほぼ最新形を取り入れている。
食品売り場は、
京都桂川や岡山と同様で、
イオンスタイルの型が出来上がってきた。
ウェグマンズを彷彿させるデリ売り場の展開。
カ・カタ・カタチ論。
「カ」は最も根源的なもの。
理念や使命、ビジョンやコンセプトなど。
「カタ」はその「カ」を実現する手段や方法、
わが社らしい技術や仕組み、システム。
そして「カタチ」はできあがった成果物。
「カタチ」は例えば「店舗」や「フォーマット」。
「カタ」は店舗・フォーマットづくりの、
技術や方法やシステム、
組織などあらゆるもの。
そして「カ」は、
店やフォーマットをそれを生み出す、
根本となる考え方。
イオンモールは最近、
このカ・カタ・カタチが確立されてきた。
とんがり★こだわりは、
カから始まって、
カタに表れ、
カタチに現れる。
石河店長の努力も、
実りつつある。
しかしまだまだこれから。
私は夕方から、
小学校の同窓が集まった新年会。
全員が62歳。
喪中ではあるけれど、
こういった小さな集まりには、
参加させてもらう。
50年ぶりに再会した幼友達もいて、
喪中にもかかわらず、泥酔。
持っていたパソコンのバッグを、
忘れてきた。
初忘れ。
すみません。
しかし、生きる力が湧いてきた。
ありがとう。
〈結城義晴〉