こちらの株式相場が、
大幅に下がっている。
同行の浅野秀二先生、
嘆くことしきり。
ダウ工業株30種平均は、
前日比230ドル安、
1万7467ドル。
理由のひとつは、
2014年12月小売売上高。
前月よりも0.9%減少。
市場予想の0.2%減よりも、
悪化したことがダメージとなって、
ウォルマート株など、
個人消費関連銘柄の売りも目立った。
そのアメリカ商務省発表の、
小売売上高統計。
前月比0.9%減。
3カ月ぶりの減少で、
減少率は11カ月ぶり。
部門別には原油価格の低減で、
ガソリン売上高が前月比6.5%減。
電器・家電も1.6%のマイナス。
自動車・関連部品は0.7%のマイナス。
小売業の営業成績が、
株価に大きく影響する。
さて㈱ロピアのニューヨーク研修、
第2班の3日目。
第1班と同じルート、同じスケジュール。
朝一番でユニオンスクエアへ。
トレーダー・ジョー、
ホールフーズを中心に、
A&Pフードエンポリアム、
ガーデン・オブ・エデン。
4者のスーパーマーケット競争。
コンテスト型の競い合いだ。
それ以外にも、
ウォルグリーン、デュアンリード、
さらにノードストローム・ラックや、
ベストバイがある。
みんなの評価は、
もちろんトレーダー・ジョーと、
ホールフーズだが、
エデンの園は意外に人気。
しっかり1時間半、
自分たちで歩き回って満足。
その後、五番街のイータリーへ。
午前中とあって、
顧客の数は多くはない。
だからハイスクールの生徒が、
社会勉強に来ている。
ノートとペンを持って、
質問し、メモする。
それでもみんな実に楽しそう。
それがイータリーの社会的価値でもある。
そしてこの店、
言葉が多い。
まず、アワー・ポリシー。
それから今は、
これ。
こちらにも。
我々は
売っているものを調理する。
調理するものを売る。
外食と内食の融合。
その本質。
それからこれも大好きな言葉だ。
シンプルであることは、
難しい。
これもいい。
より良く食べよ、
より良く生きよ。
最後にこれ。
我々は最高のものから学んできた。
沈黙は金ではない。
雄弁こそ金だ。
そしてそれが、
コンテスト型競争の、
より良い生き残り方の一つだ。
その後、チェルシー・マーケットへ。
ナビスコの工場跡。
それをショッピングモールにした。
上階はオフィス。
とくに2階にはグーグルが入っている。
すぐに魚屋へ。
イータリーのコンセプトを採用する。
つまりポストモダンの魚屋。
早速、食べる。
ここでも1時間半、
各自が学びつつ、食べた、買った。
イータリーのコンセプトのままに。
最後は、バッテリーパークへ。
向こうに自由の女神が見える。
渋滞がなかったので、
特別観光。
しかし、海の風にさらされて、
肌が切れるほど寒い。
9・11のグランドゼロの後に立ったビル、
ワンワールド・トレードセンターを背景に、
2班のサイン。
タワーは417メートル。
その後、各自自由研修。
明日の朝まで。
私は部屋で原稿書き。
夕方、Susi-Gariへ。
日本人が経営し、
日本人が握る創作寿司屋。
この突き出しから始まったコース。
驚く程の絶品だった。
美味いものを食べ過ぎると、
バチが当たる。
部屋に帰ってから、
歯痛が出て、
ひと晩、のたうち回った。
疲れも出たのだろう。
朝、4時に起きて、
レジュメやブログ書き。
とうとう、最後の夜が、
過ぎてゆく。
夜が明けたら、
帰国します。
(つづきます)
〈結城義晴〉