朝のうち、横浜は雪。
こどものころから、
雪が降るとワクワクする。
いろいろと迷惑するだろう人がいることは、
もちろん承知のうえで、
雪が降るとワクワクする。
今日もいつもより30分ほど前に、
家を出て、東京・御成門。
東京タワーは霙に、
ちょっと霞んでいた。
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の、
月例の取締役会。
盛んに議論して、
決議して、
報告を聞いて、
久しぶりに役員会で写真。
私の隣から取締役の川崎清さん、
代表取締役社長の米倉裕之さん、
取締役の石井賢治さんと田窪伸郎さん、
そして常勤監査役の中川浩之さん。
川崎さんと田窪さん、
そして私が社外取締役。
この他に社外取締役が、
㈱産業革新機構からお二人。
中津武さんと内田愼次郎さん。
ビッグデータ時代の真っ只中、
ID-POSデータを最大限に活用して、
マーケティング・イノベーションを提供します。
さて朝川康誠さんからメールをもらった。
立教大学大学院・結城ゼミ3期生。
㈱USEI代表取締役社長。
商人舎magazineにも、
monthly連載を執筆中。
タイトルは「経済心理学の世界へようこそ」。
面白いです。
そのメール。
「シェイク・シャックが上場申請しましたが
とんでもない価格予想になっていますね。
63店舗で時価総額が6.7億ドル!」
先週木曜日の22日のブログで
「SHAKE SHACK」のことを書いたが、
そのハンバーガー店上場のニュースを、
朝川さんは送ってくれたのだ。
「当初は1億ドルの予定だったようですが、
現在、IPOで売出し価格が、
19ドル前後になるのでは?
と見られています」
「勢いだけ見ると、
約3万店あるマクドナルドが、
霞んで見えますね。
やはりとんがっている会社は
強いですね」
朝川さんとUSEI幹部は、
商人舎の研修会に、
何度も参加して、
アウトスタンディングなポジショニングを、
完全に理解している。
「とんがり★こだわり」も。
「うちの業界もダイナムに続けと、
香港上場予備軍が、
5~10社ほど出てきておりますが、
うちは地域に根ざす一店舗一店舗を
地道にを出していきます。
とんがり続けていきたいと思います」
3万店のマクドナルドよりも、
63店のシェイク・シャックのほうが、
とんがり★こだわり。
4桁チェーンのセーフウェイよりも、
ホールフーズやトレーダー・ジョー、
そしてウェグマンズのほうが、
アウトスタンディングなポジショニング。
さて、ローソンに新しい動き。
新聞各紙が報じたが、
日経がやはり一番詳しい。
まず第1に「ローソンストア100」を、
約260店閉鎖。
現在、全国に約1100店あるから、23.6%。
2007年、ローソンは九九プラスに資本参加。
その九九プラスが展開していたのが、
99円販売の「ショップ99」。
2008年に子会社化し、
バナーをローソンストア100に転換。
そのまま2010年に、1000店を達成。
閉店する約260店の大半は、
立地の悪い直営店。
第2は、「ローソンマート」からの撤退。
こちらのスーパーレットは現在、39店を展開。
どちらのフォーマットも、
約200店は2015年度末までに閉鎖、
約100店はフォーマット転換。
一方、新聞各紙は報道しないが、
第3に健康志向のローソンは拡充する。
こちらが大事。
閉鎖するモノ、撤退するものがあっても、
拡充するもの、伸長させるものがあればいい。
2000年、「ホスピタルローソン」を開発。
現在、なんと207店。
これは病院内への店舗展開。
2001年、「ナチュラルローソン」開発。
こちらは現在101店舗。
コンセプトは、
「美しく健康で快適なライフスタイルを
身近でサポート」
2003年、「ファーマシーローソン」スタート。
調剤薬局併設型で現在40店。
さらに2013年、
「へルスケアローソン」を始めて、
現在14店。
新フォーマットの「ヘルスケアローソン」は、
売場面積50~70坪で、
約5600SKUのアソートメント。
コンビニ商品3000SKUと、
ドラッグストア商品2600SKU。
日販の目安は70万円。
そのために、2010年、
クオールと提携。
2009年には、
マツモトキヨシホールディングスと業務提携。
そのうえ、この1月23日には、
ツルハホールディングスと業務提携。
2月5日には早くも、
「ローソンツルハドラッグ仙台五橋店」のオープン。
さらに今年4月、
最新フォーマット「介護ローソン」開設予定。
そのフランチャイジーは、
介護ビジネスの㈱ウイズネット。
ローソンは意図的に、
マルチ・フォーマットを志向している。
ローソンストア100やローソンマートの、
フォーマット転換の100店舗は、
これらのビジネスモデルに変わっていく。
ローソンとしての「とんがり★こだわり」。
それができるフォーマットは増やし、
それができない店舗は閉鎖する。
それこそドキドキ・ワクワクの、
マルチ・フォーマット戦略だ。
〈結城義晴〉