結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年02月10日(火曜日)

月刊『商人舎』本日発刊! 「イオンスタイル」を半裸にできた!?

月刊『商人舎』2月号、
本日発刊! 1622248_877441782318987_4173230326420353318_n-44
久しぶりに、
愛車ロヂャース28号にまたがって、
お知らせ。

もちろん商人舎magazine2月号も、
Web公開。

その目次。 
         AEON STYLE STORE
特集イオンスタイルを半裸にする
閉塞状況の日本総合スーパーに風穴は開いたか!?

[Cover Message]
1997年を境にして、日本の総合スーパーは下り坂を転げ落ち続ける。以来18年。いまだに回復の兆しは現れないどころか衰退の一途をたどるかに見える。奇しくも1997年にジャスコ社長に就任した現イオンの岡田元也社長。当時の中核フォーマットGMS「ジャスコ」に、マイカル「サティ」や「ダイエー」を加え、圧倒的にこの業態で日本最大勢力を形成。今、そのイノベーションに挑戦する。バナーは「イオンスタイル」。それぞれに専門店化のコンセプトを仮説し、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングのマーケティングを試みる。フードスタイルストア、FT、キッズリパブリック、グランドゼネレーションストア。総合スーパーはこれら確立されたフォーマット群の「ニュー・コンビネーション」によって蘇る。それは日本の総合スーパー業態の18年間の悲願でもある。2015年初頭のいま、イオンスタイルストアを半裸にする。

[Message of February]
数字で表せ、数字で考えよ。  

新フォーマットAEON STYLE構築の論理
「ニュー・コンビネーション」のための三つの法則を説く
結城義晴
①2012年米国から始まったAEON STYLEの歩み
②総合スーパーとGMS業態の本質を押さえよ
③STPマーケティングによる新フォーマット開発
④ニュー・コンビネーションによるイノベーション

イオンスタイル岡山店 
「都市型ライフスタイル提案」でGMS改革を集大成

イオン多摩平の森店
フードスタイルストアのフォーマット確立を志向する

FT吉川美南店
1000坪型アパレル&ホームファッション専門大型店

KIDS REPUBLIC倉敷
1575坪型ベビー・子供ライフスタイル専門店

[PhotoReport]イオンリカー多摩平の森店〈商人舎magazine〉
[PhotoReport]米国ワイン専門店「Total Wine」〈商人舎magazune〉

[結城義晴の今月のブログ・エッセイ]
「より良く食べよ、より良く生きよ」Eatalyの雄弁は金 DSCN2119-5

今月号のテーマ、イオンだけの問題ではない。
スーパーマーケットにとっても、
他のチェーンストアにとっても、
新しいビジネスモデルをいかに確立するか。
その問題だ。

じっくり読んでいただきたい。

さて今日は、午後から、
商人舎magazineのWeb会議。

Webコンサルタントとして、
八面六臂の活躍。
猪股信吾さん。
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毎回、鋭い切り口で、
新しいメディアづくりに貢献してくれる。

fasebookコンサルタントの内田憲一郎さんも、
毎月、丁寧なアドバイスと提案をくれる。
三人でロヂャース28号の前。-5DSCN2121

今回の提案は2月20日に、
商人舎magazineと商人舎公式ホームページに、
お目見えします。

ご期待下さい。

さて今日の『ほぼ日』。
巻頭言は糸井重里の「今日のダーリン」。

「雑談」について考察する。

「おもしろければいいってものじゃない。
ある種の軽さがあって、
胃にもたれないで食える。
だからといって、無責任な感じはいやがられる。
お客様だからと義務でされる雑談というのも困る。
自称『雑談の名人』なんて人がいたら、
いやだなぁ」

そして話は仕事に絡んでくる。
「雑談の多い職場は、活気がある」

大型のベストセラーが出た某出版社。
そのときの社内の雰囲気。

「にぎやかになった気がします。
会社の調子がよくないときには、
なにか言って否定されたらいけないということで、
どうしても、なにかを軽く言いだせなくなるんです。
でも、好調なときには、みんながよくしゃべる」

いわゆる、ワイガヤか。
「もの言えば唇寒し」の逆。

糸井は述懐する。
「『雑』という文字のあるところには、
妙なエネルギーがあるものだ。
雑誌、雑種、雑費、雑貨、雑収入、
雑穀、雑木林、雑草」

「雑ということばでまとめられていたものが、
いずれ、ひとつのジャンルになったりする」

だから「雑」のつくものは、
「密かに自身に期待してもいいかも」。

その意味では「雑貨部門」は、
大いに期待していい。

「雑煮」や「雑炊」も拡大解釈すれば、
すごいメニューになる。

「雑巾」は万能のハウスキーピンググッズだ。
これらは結城義晴の追加的思いつき。

糸井はそして、発想を転換する。
「雑談というのは、なんとなく
歌声に似ていると思う。
知ってる歌、うまい歌じゃなくても、
聞いてて気持ちのいい、
その人らしい歌声ってある。
歌ってる本人もたのしくて、
まわりもたのしいのがいい」
このあたり糸井重里らしい。

最後に結論。
「そうだねぇ、雑談ってのは
『みんなのもの』なんだね」

月刊『商人舎』も紙の雑誌。
商人舎magazineは網の雑誌。

両方合わせて、
新しい、ひとつのジャンルにしたい。

そう思う。
よろしく。

今日の最後に、
日経新聞のスクープ。

「セブン&アイ、バーニーズ完全子会社化」
明日のリリースで明らかになるだろう。

2007年にはファーストリテイリングが、
買収に乗り出して、
それを断念したあのバーニーズ。

だと思ったら、
その日本法人バーニーズジャパンを、
セブン&アイ・ホールディングスが、
完全子会社にする方針を固めた。

日本法人の株主構成は、
住友商事が50.01%、
セブン&アイが49.99%。

昨年、セブンはこの株式を取得。
それを住商から全株買い取って、
完全子会社にする。

使い道はいくつもある。
まず第1は、そごう西武の百貨店事業、
場合によっては第2に、
イトーヨーカ堂衣料部門の強化。
そして第3に、何よりオムニチャネルの充実。
つまりインターネット販売。

バーニーズ・ニューヨークは準百貨店。
1923年にニューヨークで創業。

日本では都合11店で、
2013年2月期売上高195億円。

バーニーズジャパンは1989年、
バブル崩壊の寸前に、
伊勢丹が提携して設立。

2006年、住商や東京海上グループなどが、
全株式を受けて経営していたが、
まず東京海上が昨年、
セブン&アイに株式売却、
つづいて住商が全株を売却。

かくてバーニーズジャパンは、
セブン&アイ・グループとなる。

ただしファーストリテイリングが取得を試みたのは、
本家のニューヨーク・バーニーズ。
セブン&アイの場合は日本法人。

本家買収ならば、バーニーズの商品を、
日本でやや値入れを下げて販売することも可能。
もちろん米国内での経営には、
相当、苦労しただろうが。

ただし日本法人買収では、
基本的に本家からピンハネされる。

ファーストリテイリングと、
セブン&アイの買収は、
意味が違う。

後者の場合は、ブランドの活用が、
主な狙い。

つまり商品を獲得し、
同時に箔をつけるという考え方。

それはそれでセブン&アイのことだから、
うまくやるのだろうけれど、
伊勢丹、東京海上、住商と失敗続き。
いかに仕上げるか、
セブン&アイのお手並み拝見といったところだ。

イトイ流に言えば、
ワイガヤで決まった案件ならば、
いいのだろうけれど。

〈結城義晴〉

 

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