商人舎公式サイトが閲覧できなかった件、
お詫びします。
原因はデータベースへの負荷が、
高くなっていたためと予想されます。
それだけ情報量が多いということですが、
データベースの同時接続を増やし、
今後はサーバーをモニタリングしつつ、
調整を行って行きます。
引き続きのご愛読を、
お願いします。
さて今年は随分遅くなって、
心配していたけれど、
やっと出ました。
「働きがいのある企業ランキング」
「Best Companies to Work For 」
米国FORTUNE誌の調査。
商人舎magazineの、
Daily商人舎で速報。
ウェグマンズがベスト10に返り咲きました。
いつもいつも、すごいことです。
会社を挙げて、
全ピープルが、
このランキングにかけている感じ。
つまりとんがり★こだわり。
それもいいことです。
私は1日、伊豆は伊東。
川奈ホテルゴルフコース。
その富士コース。
2004年までは、
男子プロゴルフの公式トーナメントコースだった。
つまりチャンピオンコース。
フジサンケイクラシック。
2005年からは、
フジサンケイレディスクラシック。
その富士コースの15番。
まさに名物ホール。
あの緑色のフェアウェイまで、
第1打で飛ばしたい。
ちょっと左に引っ掛けると、
海が待っている。
私の打球は、
緑色のフェアウェイ右30センチのところに落ちた。
おかげさまで、爽快な気分。
しかし、仕事にひと段落つけて、
川奈に泊まって、それからゴルフ。
幸せです。
心から感謝。
さて業界に大激震。
日経新聞が朝刊一面トップでスクープ。
「ファミマ、ユニー統合交渉」
他の新聞もテレビも、
このスクープに追随。
ファミマ上田準二会長が朝の段階で認めた。
「両社が統合交渉に入るのは事実」。
ファミリーマートはこの記事に関して、
コメントを発表。
「他社との経営統合などを検討しており、
ユニーグループホールディングスとも協議している」
ユニー側も同様のコメント。
日経の記事によると、
「両社の首脳は月内にも交渉を始める」
そして「共同で設立した持ち株会社の傘下に
両社が入る形などが想定される」
手っ取り早く、
ホールディングカンパニーを設立して、
そこに両者の事業会社をぶら下げる。
コンビニはおそらく、
将来的にファミリーマートのバナーに、
統一していく。
そんな構想が見えてくる。
総合商社の伊藤忠商事が、
ファミリーマートの筆頭株主で、
37%を保有する。
上田会長も中山勇社長も、
伊藤忠出身。
その伊藤忠は2009年にユニーに3%を出資。
関西のイズミヤ、四国のフジとの統合を画策した。
しかし、もたもたしていて、
イズミヤはH2Oリテイリングに持って行かれた。
タラレバの話だが、
このユニー、イズミヤ、フジが、
純粋持株会社のもとで統合していれば、
単純計算で1兆6856億円。
そのあとにファミリーマートが参加すれば、
2兆円を超えた。
ただしそんな企業を切り回していくには、
図抜けたリーダーシップが必須だが、
残念ながらそんな存在もなく、
今回のファミマ+ユニーグループとなった。
もちろん、残された四国のフジは、
リージョナルチェーンとして、
確立されたマネジメントを持つから、
それはそれでいいし、
そのほうが経営者・従業員とも、
幸せなのかもしれない。
ユニーグループ2013年度の、
連結売上高は1兆321億円。
日本の小売業ランキング7位。
ファミリーマートはコンビニ第3位。
本部年商3456億円、
加盟店を含む年商1兆7220億円。
新しい持株会社は、
年商1兆3777億円で、
一応、第4位。
コンビニは、
ファミマ+サークルKサンクスで、
全加盟店売上高2兆8100億円。
売上規模だけならば、
セブン‐イレブンの3兆7813億円の次。
ローソンの1兆9454億円を抜く。
店舗数で言えば、
14年11月時点で1万7400店程度。
セブン-イレブンの1万7100店を、
かすかに上回り、日本一。
日経は「3陣営の構図」と表現するが、
私は「三占」と一言。
アメリカのダラーストアも、
ドラッグストアも、
オフィスサプライストアも、
いま、三占。
そして複占へ。
規模の面からは、
三占の一角としての強化を図ったが、
ファミリーマートも、
サークルKサンクスも、
経営の質からすると、
マイナス基調にある。
規模のメリットを追う者は、
徹底してそれを追うがいい。
しかしマイナス+マイナス=プラスには、
絶対にならない。
マイナス×マイナス=プラス。
掛け算に出来るかどうか。
けれど小売業経営において、
規模の掛け算が成り立たないことは、
世界の歴史が示している。
足し算をしておいて、
大胆な引き算をする。
そしていいものを、
選り分けて残す。
それしかないことを、
ここで言っておこう。
そしてこの経営統合が、
そこで働く人々の「働きがい」に、
好影響を与えるか。
この観点から見続ければ、
自ずとこの統合の歴史的価値は定まってくる。
〈結城義晴〉