結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年03月06日(金曜日)

米国「働きたい企業」とファミマ・ユニー統合の足し算引き算

商人舎公式サイトが閲覧できなかった件、
お詫びします。

原因はデータベースへの負荷が、
高くなっていたためと予想されます。

それだけ情報量が多いということですが、
データベースの同時接続を増やし、
今後はサーバーをモニタリングしつつ、
調整を行って行きます。

引き続きのご愛読を、
お願いします。

さて今年は随分遅くなって、
心配していたけれど、
やっと出ました。
「働きがいのある企業ランキング」
「Best Companies to Work For 」
米国FORTUNE誌の調査。

商人舎magazineの、
Daily商人舎で速報。
ウェグマンズがベスト10に返り咲きました。

いつもいつも、すごいことです。

会社を挙げて、
全ピープルが、
このランキングにかけている感じ。

つまりとんがり★こだわり。

それもいいことです。

私は1日、伊豆は伊東。
川奈ホテルゴルフコース。
その富士コース。

2004年までは、
男子プロゴルフの公式トーナメントコースだった。
つまりチャンピオンコース。
フジサンケイクラシック。

2005年からは、
フジサンケイレディスクラシック。

その富士コースの15番。
まさに名物ホール。IMG_5504ー5
あの緑色のフェアウェイまで、
第1打で飛ばしたい。

ちょっと左に引っ掛けると、
海が待っている。
IMG_5505ー5
私の打球は、
緑色のフェアウェイ右30センチのところに落ちた。

おかげさまで、爽快な気分。

しかし、仕事にひと段落つけて、
川奈に泊まって、それからゴルフ。

幸せです。

心から感謝。

さて業界に大激震。
日経新聞が朝刊一面トップでスクープ。
「ファミマ、ユニー統合交渉」 

他の新聞もテレビも、
このスクープに追随。

ファミマ上田準二会長が朝の段階で認めた。
「両社が統合交渉に入るのは事実」。

ファミリーマートはこの記事に関して、
コメントを発表。
「他社との経営統合などを検討しており、
ユニーグループホールディングスとも協議している」

ユニー側も同様のコメント。

日経の記事によると、
「両社の首脳は月内にも交渉を始める」

そして「共同で設立した持ち株会社の傘下に
両社が入る形などが想定される」

手っ取り早く、
ホールディングカンパニーを設立して、
そこに両者の事業会社をぶら下げる。

コンビニはおそらく、
将来的にファミリーマートのバナーに、
統一していく。

そんな構想が見えてくる。

総合商社の伊藤忠商事が、
ファミリーマートの筆頭株主で、
37%を保有する。
上田会長も中山勇社長も、
伊藤忠出身。

その伊藤忠は2009年にユニーに3%を出資。
関西のイズミヤ、四国のフジとの統合を画策した。

しかし、もたもたしていて、
イズミヤはH2Oリテイリングに持って行かれた。

タラレバの話だが、
このユニー、イズミヤ、フジが、
純粋持株会社のもとで統合していれば、
単純計算で1兆6856億円。
そのあとにファミリーマートが参加すれば、
2兆円を超えた。

ただしそんな企業を切り回していくには、
図抜けたリーダーシップが必須だが、
残念ながらそんな存在もなく、
今回のファミマ+ユニーグループとなった。

もちろん、残された四国のフジは、
リージョナルチェーンとして、
確立されたマネジメントを持つから、
それはそれでいいし、
そのほうが経営者・従業員とも、
幸せなのかもしれない。

ユニーグループ2013年度の、
連結売上高は1兆321億円。
日本の小売業ランキング7位。

ファミリーマートはコンビニ第3位。
本部年商3456億円、
加盟店を含む年商1兆7220億円。

新しい持株会社は、
年商1兆3777億円で、
一応、第4位。

コンビニは、
ファミマ+サークルKサンクスで、
全加盟店売上高2兆8100億円。

売上規模だけならば、
セブン‐イレブンの3兆7813億円の次。
ローソンの1兆9454億円を抜く。

店舗数で言えば、
14年11月時点で1万7400店程度。
セブン-イレブンの1万7100店を、
かすかに上回り、日本一。

日経は「3陣営の構図」と表現するが、
私は「三占」と一言。

アメリカのダラーストアも、
ドラッグストアも、
オフィスサプライストアも、
いま、三占。
そして複占へ。

規模の面からは、
三占の一角としての強化を図ったが、
ファミリーマートも、
サークルKサンクスも、
経営の質からすると、
マイナス基調にある。

規模のメリットを追う者は、
徹底してそれを追うがいい。

しかしマイナス+マイナス=プラスには、
絶対にならない。

マイナス×マイナス=プラス。
掛け算に出来るかどうか。

けれど小売業経営において、
規模の掛け算が成り立たないことは、
世界の歴史が示している。

足し算をしておいて、
大胆な引き算をする。

そしていいものを、
選り分けて残す。

それしかないことを、
ここで言っておこう。

そしてこの経営統合が、
そこで働く人々の「働きがい」に、
好影響を与えるか。

この観点から見続ければ、
自ずとこの統合の歴史的価値は定まってくる。

〈結城義晴〉

 

 

 

 

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