3月14日、ホワイトデーに、
北陸新幹線開通。
上信越・北陸地方を経由して、
東京都と大阪市とを結ぶのが最終計画。
まず1997年に長野新幹線が、
高崎駅から長野駅まで開通。
しかしこの路線は実は、
整備新幹線としての北陸新幹線の一部。
昨日、長野駅・金沢駅間が開業し、
長野新幹線の呼称は、
「北陸新幹線」に統一された。
このあと、金沢駅・敦賀駅間が、
2023年春開業予定。
しかしそれでも、現時点では、
富山・金沢が主役。
観光客も訪れ、
北陸はしばらく話題の中心となるだろう。
商売のテーマとしても、
北陸をどんどん訴求したい。
一方、ホワイトデーの方は、
2月14日のバレンタインデーの1カ月後。
1カ月前にチョコレートなどを貰った男性が、
女性にお返しをする日。
果たしてどこまで需要を拾ったか。
今年2015年は、
バレンタインデーもホワイトデーも、
土曜日。
一般にはサラリーマンが出社しないから、
義理プレゼントと義理お返しは、
13日の金曜日に早まった。
どんな小さなイベントでも、
きちんと押さえるのが小売業。
Retail is Detail.
小売の神は細部に宿る。
夢中で大きな売上げばかり追いかけていると、
細かな対応に目が行かない。
私は毎年、
「学習院マネジメントスクール」(GMS)の、
開講講座を担当する。
テーマは「流通概論」。
その私の講義は5月に行われるから、
久々の学習院キャンパスだ。
昨日のブログで、
「膨張と成長」のことを書いた。
この考え方は、
故田島義博学習院大学院長の持論。
田島先生は言葉を使うのが、
実に的確で巧みだった。
そんなことを思い出した。
この日は最終講座。
ジャスパー・チャン氏の講演。
「Amazonの挑戦」
アマゾンジャパン社長。
南3号館のひな壇教室は満杯。
GMS受講生、一般学生、
さらにGMSの歴代特別講師も、
多数駆けつけた。
チャン氏は表情豊かに、
流ちょうな日本語で講義。
「地球上で最もお客様を大切にする企業」
Amazon.comが自ら誇るコンセプト。
本拠地は米国ワシントン州シアトル市。
もちろんeコマースに関して、
世界的リーディングカンパニー。
CEOジェフ・ベゾスが1995年に設立、
アマゾンジャパンは翌96年に創業。
その考え方や最新情報を、
丁寧に語った。
ちなみに商人舎magazineは、
頻繁にアマゾン情報を報道している。
1月30日のDaily商人舎。
アマゾン2014年度年商890億ドル
241億円赤字は
プライム会員獲得に使われた!
アマゾンの決算は12月31日。
年商889億9000万ドル。
1ドル120円では10兆円を超える。
前年比2割増。
しかし前期は最終赤字。
2億4100万ドル。
その理由はどこにあるのか。
記事をご覧いただきたい。
最後はゲスト・スピーカーとして、
岩崎高治さんが登壇。
㈱ライフコーポレーション社長。
5つの論点からAmazon経営を整理し、
さらにライフの3つのフード改革を紹介した。
リアルとネットの若き経営者の話は、
修了生にとっても贅沢な時間だった。
最終講義を終えて、修了証の授与。
代表して登壇したのは皆勤賞の3名。
プレゼンターはもちろん、
上田隆穂先生。
学習院マネジメントスクール所長、
学習院大学経済学部教授。
上田さんは、
学んだことを実践に移してほしいと、
激励しつつ修了生たちを送りだした。
その後、会場を移して、
桜実会主催の懇親会。
GMS卒業生たちの会だが、
10周年を迎えた。
その10周年を記念し、
学習院応援団がエールを贈ってくれた。
10周年を迎え、
900人近くの桜実会会員が誕生し、
巨大な組織になりつつある。
開会の挨拶は、
学習院大学の内藤政武院長。
学習院では「学長」とか「総長」と言わず、
「院長」と称するが、
明治10年の初代 立花種恭院長から数えて、
26人目、第26代院長。
すごい歴史だ。
シャンパンもいただく。
私の隣はアマゾンジャパンの小西みさをさん。
広報本部長。
それからサプライズ。
GMS事務局長の磯部泰子さんは、
3月でその職を退任する。
桜実会から花束の贈呈。
実は私もバラを用意した。
ご苦労様でした。
ありがとうございました。
人が多すぎて豆粒の顔だが、
10周年を全員パーで表してもう一度。
ジャスパー・チャンさん、
日本語検定1級を持つ。
多くのことに感心した。
GMS修了生諸君も、
夢を抱いて実務に徹する。
応援団の若さもまぶしかった。
1週間の疲れが吹っ飛んだ。
2005年にGMSがスタートして、
2006年3月、創設者の田島先生がご逝去。
そしていま、10周年。
おめでとう、ありがとう。
〈結城義晴〉