菜種梅雨。
毎日書いている。
雨は降ったが、
今日はうれしいことが重なった。
まず、午前中。
横浜商人舎オフィスに来客。
日野佳恵子さんと川勝利一さん。
日野さんは㈱ハー・ストーリィ代表取締役。
川勝さんは商人舎エグゼクティブコーディネーター。
川勝さんのご紹介で、
日野さんに会った。
社名はHerstory Co.,Ltd。
名は体を表す。
これがいい。
History=歴史。
His Story。
「男の物語、つまり歴史」。
Herstoryは、
それを覆す「女の物語、女の人生」。
「Historyとおんなじ数のHerstoryがある」
〈結城義晴〉
その視点から、
マーケティング・コンサルティングを展開する。
月刊『商人舎』は、
どちらかというとHistory系。
ちょいと、反省!
だからHerstoryと、
コラボレーションさせてもらおう。
それが両サイドから、
人類の歴史を検証することとなり、
人類の暮らしを描き出すことになり、
そしてマーケティングを進化させることになる。
よろしく。
その後、すぐに新横浜から、
新幹線のぞみに乗って、
大阪へ。
残念ながら菜種梅雨のため、
富士山は拝めず。
東大阪の㈱万代本部へ。
加藤徹代表取締役社長と懇談。
㈱セブン&アイ・ホールディングスとの、
資本提携を視野に入れた業務提携。
日本商業のHistoryの歯車がひとつ、
カチッと回った。
とりわけスーパーマーケット産業は、
衝撃的な新時代を迎えた。
万代の2015年3月期は、
過去最高営業収益。
そして過去最高営業利益・経常利益。
その万代とセブン&アイのヨークベニマルが、
東西日本のスーパーマーケットとして、
協力しつつ、切磋琢磨する。
加藤さんと固い握手。
日本一買い物に行きたい店、
日本一働きたい会社。
必ず実現して欲しい。
今日はヨークベニマル大高善興会長も、
万代の店舗視察に訪れ、
私も大高さんと握手。
新しい時代は、
強い企業同士のコラボレーションを、
すんなりと生み出す。
さて、日経新聞夕刊、
『ウォール街ラウンドアップ』
ニューヨークから山下晃特派員が報告。
「ようやく春の訪れを感じさせるニューヨーク。
予報によると今週はセ氏20度付近の
過ごしやすい日々が続きそうだ。
振り返ると2014年度の冬は
歴史的な寒さだった」
「特に2月は全米で気温が下がり、
長期の平均気温を下回った州は
全米の6割に当たる30近くと
79年以降で最も多い」
この文章は、
書き手が寒さに悴(かじか)んだためか、
長くて、歯切れが悪い。
私も今年1月、2月に、
その歴史的な寒さを実体験した。
そして「13日の米国株式相場は反落した」
現在、この厳しい天候の上に、
西海岸の港湾労使紛争を受け、
2015年1~3月のGDP伸び率予想は、
1%台に切り下がった。
消費動向は米国GDPの7割を占める。
その消費を決定づけるのが、
米国小売売上高。
それが「楽観と悲観のシナリオ」を分ける、
一つの分岐点になる。
日本の小売業も、
そんな存在になってゆくに違いない。
イオンやセブン&アイ・ホールディングスの動静、
各地のリージョナルチェーンの動向、
地方のローカルチェーンの奮闘。
ヨークベニマルと万代の連携は、
こういった様々な潮流に、
大きな石を投げ込んで、
Historyをつくった。
その顧客たちはしっかりと、
自分のHerstoryを紡ぎ続けている。
〈結城義晴〉