商人舎magazineには、
主に三つのブロックがある。
第1がmonthly商人舎で、
これは紙の月刊『商人舎』のweb版。
第2がweekly商人舎で、
日替わり連載と週刊特別企画がある。
そして第3がdaily商人舎で、
これは日刊のニュース解説。
今日、第2のweekly商人舎に、
スペシャル・レポートが掲載された。
ウォルマートUS
「6つの原理と8つの改善策」
ウォルマートUSのCEOグレッグ・フォーランの、
厳しい現状分析とそれを乗り切る改善政策。
この中で、日本流の「見切り」と、
ID-POSデータ活用を示唆する言質がある。
ウォルマートも大きく変わろうとしている。
今日のdaily商人舎は、
日本マクドナルド今期380億円の赤字予想と
「ビジネスリカバリープラン」
世界のウォルマートも、
日本のマクドナルドも苦労している。
さて、『ほぼ日刊イトイ新聞』。
糸井重里の巻頭言。
「春って、こんなに雨が続くんだっけ」
そして述懐。
「毎年、毎年、ぼくらは、
『こんな天候はめずらしいね』と言いあう。
そして、そういう話は
とても受けがいいものだから、
テレビのなかからも、
戦後2番目のどうのこうの、
150年に一度のなにやら
というような資料を持ち出して、
今年はなんだか
とんでもなくめずらしい年だと言う」
しかし、ここからが糸井。
「たぶん、そんなことは、
人が生きているところで、
ずっと続けられてきたことだ」
「今年の天候はめずらしい、
と言いたがることは、
『ワタシが観に来ると敗ける』と
言うのと似ている」
そのとおり。
「コトシもワタシも、
そんなに特別なものじゃない」
「じぶんや、じぶんの生きている時代や、
じぶんの周囲の環境が
特別なものであると、
どうしても人は思いたがるように
できているらしい」
いるよなあ。
そういうやつ。
以て自戒とすべし、だけれど。
「なんでだろうなぁ、
そのほうが、その、
『ちょっと励みになるから』
かもしれないな」
「『特別のなにか』って、
つまりは彩りや励みなんだよねー」
「差別化」などという作戦も、
彩りや励みみたいなもんなのである。
しかし人間そのもの、
企業そのものの存在は、
ずっと続けられてきて、
ずっと続いていく。
これを「ゴーイング・コンサーン」という。
それこそが、貴重で、
尊重されるべきものだ。
「コトシもワタシも、
そんなに特別なものじゃない!」
そのとおり。
日経新聞のスポーツ欄。
「ハリルホジッチ監督に聞く」
サッカー・ジャパン監督。
ご存知のピンチヒッター。
しかし、なかなか、いい。
繰り返す言葉は、
「ディテール(細部)の追求」
ウォルマート創業者サム・ウォルトンの言葉。
「Retail is Detail」に酷似している。
「日本がワールドカップで
8強、4強に残る可能性はある。
人生で一度かもしれないが
勇気をもって挑戦しよう」
日本のチームについて。
「技術は悪くない。
スピードもあるがプレーが遅い。
なぜかというと
足元にパスを要求してしまうから。
相手の背後へスプリントする選手が
本当に少ない」
「そういうディテールが100個くらいある」
さらに、重要なこと。
「世界で何が起きているかを見てほしい。
現代サッカーに適応しなくてはいけない」
これもリテールに当てはまる。
日本の課題は、
失点時にうつむく精神面の弱さ。
「難しいができなければ試合に負けるだけだ。
そうしたディテールを高度に要求する」
「負けを受け入れた瞬間に
私は辞める。
勝つほどにまた勝ちたくなる。
それが私の哲学」。
「2週間前にもビッグクラブから
オファーが来たが断った。
今は私の百パーセント以上を
日本にささげている」
イビチャ・オシム以来、久しぶりに、
言葉と理論と意志を持った指導者だ。
大いに期待したい。
さて今日は、午後から、
水道橋の東京ドームへ。
読売巨人軍のフランチャイズ球場。
その隣のショッピングセンターに、
成城石井東京ドームラクーア店がある。
店の取材と店長インタビュー。
実にいい店長で、
いいインタビューだった。
その高橋琢磨店長と、
広報担当の前川康子さん。
いいインタビューだったことは、
この写真が示している。
詳細は月刊『商人舎』5月号と、
monthly商人舎5月号に掲載。
高橋さんは学生時代から、
小売業志望で、
私が編集長や編集統括をやっていた頃の
月刊『食品商業』の読者だった。
うれしい話だ。
高橋店長は、
100%以上を店にささげている。
素晴らしい。
〈結城義晴〉