こちらにやってきて5日が過ぎた。
今、ニューヨーク・マンハッタン。
日経新聞を読んでいると、
小売業の記事。
「増税乗り越え6割が増益」
このところ連日、Daily商人舎で、
第1四半期決算を報道している。
今週月曜日がユニーグループ。
火曜日がセブン&アイ・ホールディングス、
水曜日がイオン。
今朝、セブン&アイの記事を、
フェイスブックでシェアしてコメントした。
「新しいビジネスが貢献し、
古いビジネスが足を引っ張っている」
日経の記事。
「小売り各社の収益回復が
鮮明になってきた」
主要66社は約6割が増益。
昨年4月の消費増税が影響して、
「真水の実力」が見えない。
そこで15年第1四半期と13年のそれを、
経常利益で比較した。
約7割の企業が経常増益を確保。
高島屋、ニトリホールディングスなど。
最高益を達成した企業も全体の約3割。
セブン&アイや良品計画、
J・フロントリテイリングなど。
その理由を日経は分析する。
「大企業を中心とする賃上げが
消費を刺激する形で小売りの回復を支えている」
百貨店はインバウンド消費。
商品計画が面白い。
「品質・価格が高めの品ぞろえを増やす戦略」
しかし最後の分析。
「消費回復は、なおまだら模様」
その代表がユニーグループ。
「総合スーパー事業などの採算低下が響いて
経常利益は12%減少」
北九州地盤の百貨店の井筒屋。
「地方では実質所得が増えている実感は乏しい」
中央は良し、地方は悪し。
高所得よし、低所得悪し、か。
小売りの第1四半期決算で、
そんな「まだら模様」。
しかし、これは当たり前のこと。
全部が良い、全部が悪い。
そんな時代ではない。
さてイオンリテールの米国研修。
朝一番でバッテリーパーク。
自由の女神を望む。
それぞれに観光気分。
そして記念写真。
ここに来ると、気持ちが改められる。
例外はない。
ミールソリューションの最高峰。
しかし、この店だけだろうが、
ちょっとたるんでいる。
まず一番大事な青果部門に、
市場の賑わいが薄い。
欠品も多い。
朝9時過ぎの訪問という条件を差し引いても、
フードサービス部門も欠品が多い。
1年に2店ほどしかない新店。
年商74億ドル(1ドル120円換算で8800億円)。
85店舗だから1店当たり平均100億円。
これでは緊張感が薄れる。
一方、ホールフーズは、
1年間に34店の新店。
次々にイノベーションが求められる。
ウェグマンズにスピードを要求するのは、
差し出がましいかもしれないが、
これではこの店の顧客が可愛そうだ。
HEBの自慢は、
「イーチストアの強さ」だが、
こちらも年間に11店舗を新規開発して、
しかもウォルマートと正面対決している。
ウェグマンズが、
パブリックスト対決する日が、
待ち遠しい。
さてウェグマンズからマンハッタンに戻って、
マディソン・スクエア・ガーデン。
こちらへどうぞ。
しかし両者の共通項がある。
マクドナルドにできないことを、
徹底的に実現させている。
行列を並んで、カウンターでオーダーする。
最後に名前を聞かれる。
私はハウスビールと、
「シュルーム・バーガー」
Shroom burger。
shroomはマッシュルームのこと。
つまり、きのこバーガー。
下田綾さんと写真。
下田さんはイオン諏訪店食品販売課長。
このあと夕方まで、マンハッタンを、
足が棒になるまで駆け巡った。
しかしそれは明日、報告。
いま、ジョンFケネディ空港ラウンジ。
もう帰国します。
(つづきます)
〈結城義晴〉