台風11号が日本列島に接近。
高知県南 の海上を北上。
紀伊半島の一部は暴風域に巻き込まれた。
四国を中心とする 太平洋側に、
上陸する見込み。
サニーマート、サンシャインチェーン、
キョーエイ、フジ、セブンスター、
そしてマルナカもマルヨシセンターも、
みんな頑張って欲しい。
社会のインフラ産業であることを、
十二分に意識して対処して欲しい。
もちろん四国だけでなく、
九州や関西、広く見れば中部、関東まで、
台風対策は怠りなく。
さて、商人舎ミドルマネジメント研修会最終日。
14日火曜から今日16日までの2泊3日。
あっという間の3日目だ。
昨夜遅くまで多くの受講生が
自ら復習していた。
24時に自習室が閉鎖されると、
エレベーターホールの明かりの下で
テキストを広げていた人もいた。
それを自分自身が、テストを受けることで、
改めて認識できる。
おそらく、学校を卒業してから
こんなに勉強をする機会はなかっただろう。
ミドルマネジメントたちが、
背中を丸めて真剣に問題に取り組む。
学ぶ姿は美しい。
充実感か。
皆の健闘をほめたたえよう。
3日目の講義は、高野保男さん。
タクト企画代表。
テーマは「作業システムとLSP」
高野さんはレイバースケジューリングプロブラムの
超売れっ子コンサルタント。
全国のスーパーマーケットから声がかかり、
作業改善の実務指導を行っている。
サミットでLSPを構築し、
世界にも誇れる作業システムを完成させた。
人時生産性を高めるために、
いかに、作業のムリ、ムダ、ムラをなくすか。
それを豊富なスライドで次々に解説してくれた。
ミドルマネジメントにとって、
高野さんの作業システム改善の考え方は
必須だ。
高野さんとは、近々、ある企業に、
押しかけセミナーをすることを約束した。
その企業の皆さん、よろしく。
次に、上田惇生先生がビデオで、
サプライズ登場。
商人舎ミドルマネジメント研修会では毎回、
ドラッカーの神髄を語っていただいた。
しかし、上田先生は春先に病に伏した。
今回は、静養に徹していただき、休講。
そこでビデオメッセージを寄せてくれた。
上田先生は、お元気そうだ。
なにより、5cmはあろうかと思える
ドラッカーの原書の翻訳にとりかかっている。
受講生たちには、うれしいメッセージだったろう。
その上田先生が、
ご自身の代わりに推薦してくれたのが、
井坂康志さん。
ドラッカーの生前に最後に会った日本人。
その様子を交えながら、
ドラッカーのマネジメントを語ってくれた。
そして井坂さんにも、
上田先生同様に、
受講生から質問が飛んだ。
井坂さんは、丁寧に、
一つひとつ言葉を選びながら、
答えてくれた。
皆、グッドクエッションだったし、
井坂さんもグッドアンサーだった。
ミドルマネジメント研修会は
脱グライダー人間の育成を掲げる。
実務家の学習とは、
テキストを記憶することでなく、
本質を知り、自ら考えて行動すること。
そんな中堅幹部をめざしてほしい。
イノベーションを起こしてほしい。
最後のメッセージを贈った。
[祈り]
変わるものを、変えられる勇気を、
変わらぬものを、受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を
お与えください。
(ラインホールド・ニーバー)
私もすぐに東京に向かった。
それから北陸新幹線に乗り換えて、
今日は、軽井沢まで。
大型の強い台風11号。
日本列島に被害をもたらし、
今週中に日本海に抜ける予報。
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」
いつもいつも、
この心境でありたい。
〈結城義晴〉