軽井沢で目覚めたら、雨。
朝、6時。
涼しい。
すぐに中軽井沢カントリークラブへ。
木立に囲まれたシックなゴルフコース。
ここでトリマス会。
毎年、夏に、軽井沢で開催される。
㈱とりせん会長の前原章宏さんの主催。
ゆっくりとラウンドして、
私は記念すべき、
ベストスコアを出した。
ファサードで、写真。
とりせん社長の前原宏之さん(左)と、
フジッコ㈱社長の福井正一さん。
心から満足。
夕方、東京に戻って、
ホームに降り立つと、
体をむっとした空気が包んだ。
そのまま、パレスホテル東京へ。
イオン記者懇談会。
ちょうど商人舎magazineのDaily商人舎は、
「イオン6月はSMとドラッグストアが牽引し
営業収益6548億円、119.6%」
冒頭、社長の岡田元也さんが、
あいさつのスピーチ。
ドラッグストアとスーパーマーケットを、
中核とした小売業グループとなること。
そのためにイオンは、
「ヘルス・ウェルネス」を標榜する。
Healthは文字通り、「健康」。
Wellnessは1980年代後半に生まれた新語だが、
「人々が病気をしないで過ごせるように、
積極的なライフスタイルを追求すること」
岡田さんは、語った。
「ヘルス・ウェルネスを追求して、
顧客をハッピネスにしたい」
Health & Wellnessはいま、
世界中の先進消費産業の合い言葉。
ザ・コンシューマー・グッズ・フォーラムは、
2011年6月にパリで、
「ヘルス&ウェルネス決義」を発表した。
略して「CGF」。
この決議は、
消費者、従業員とその家族、
そしてコミュニティの、
ヘルス&ウェルネスの向上に、
小売業やメーカーが重要な役割を担うことを、
宣言している。
2009年に発足したCGFには、
世界の消費産業約400社が加盟、
その総売上高は合計約345兆円。
ウォルマート、テスコ、カルフール、
もちろんイオンも加盟している。
岡田さんは、
ダイエーのことにも触れた。
「ダイエーが、
食品スーパーマーケットとして、
企業を再建させ、イオンの中枢を担う」
私は懇親の会場で、
カスミ会長の小濵裕正さんと話した。
小濵さんはダイエー出身で、
いま、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス会長。
今年の3月2日、
マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東が経営統合、
それぞれを事業会社とする共同持株会社として、
東京証券取引所市場第一部に上場。
略称はU.S.M.H.。
結城「名前が長いし、略称は分かりにくい」
小濵「僕は『ユースマホ』と言っている」(笑)
考えてください。
岡田さんが触れたダイエーの件。
小濵さんもずっと証言している。
「中内功さんは、
スーパーマーケットを
やりたかったはずだ」
「あの人はダイエーの店を回っても、
1時間半は食品売場にいて、
30分くらいあとの部門を
ぐるっと見て帰った」
その意味でダイエーは、
原点回帰して再建を目指す。
これもよし。
上田真さんとは、
ローカルチェーンと惣菜の話をした。
マルエツ社長でU.S.M.H.社長。
それからイオン取締役会議長の横尾博さん、
イオン執行役SM改革担当の村井正平さん、
イオンリテール社長の岡崎双一さん。
もちろんイオンリテール副社長の久木邦彦さん。
みんな、顔色が明るい。
㈱ジーフット社長に就任した堀江泰文さんも、
「靴屋は面白いし、若い企業です」と元気そう。
最後に、いつもお土産は、
イオンのプライベートブランド。
この姿勢は実にいい。
マスコミの人間は意外に、
商品音痴が多い。
彼らに勉強してもらう。
この姿勢は全小売業が、
貫いてほしいものだ。
そのポジショニング確立のために。
パーティが終って、
松井康彦さんと銀座7丁目へ。
商人舎エグゼクティブプロデューサー。
アド・パイン代表。
すると、まったく偶然にも、
㈱伊藤園社長の本庄大介さんと遭遇。
第50回定時株主総会を終えて、
たった一人、銀座のバーで、
1日の最後のバーボン。
伊藤園の株主総会は、
原案どおり承認可決された。
期末配当金は普通株式1株につき20円、
第1種優先株式1株につき25円と決定。
ご苦労様。
上場企業の代表取締役にとって、
「一年で一番長い日」かもしれない。
このバーは、
バーテンダーだけの粋な店。
私は沼田一成店長に、一言。
「絶対に女性をおいてはいけない。
それがこの店のポジショニングです」
軽井沢から銀座までの、
長い長い一日。
おつかれさま。
〈結城義晴〉