Everybody! Good Monday!
[2015vol33]
2015年第34週。
日本中の短いお盆休みが終り、
夏は終焉に向かって、
最後のきらめきを見せる。
Weekly商人舎の日替り連載、
「月曜朝一・2週間販促企画」でも、
夏のスポーツ観戦の楽しみに、
売場で対応せよと、提案する。
甲子園は、準々決勝。
第97回全国高校野球選手権大会。
1日に勝ち残った8チームが登場、
ベスト4を争う。
何度も書いているが、
高校野球はこの準々決勝の日が、
一番楽しめる。
今夏は関東勢が4校、
東北と九州がそれぞれ2校ずつ残った。
強豪揃いの関西や中部、
中四国のチームが敗退した。
珍しい展開だ。
第一試合は、
九州国際大学付属高校と、
早稲田実業高校。
福岡対西東京。
どちらも早稲田大学出身の監督。
九州は楠城徹監督で、小倉高校出身、
早稲田4年のときの主将で捕手。
その後、プロではライオンズに進み、
西武の時代にはヘッドコーチ、スカウト。
一方の早実の和泉実監督は、
早実から、やはり早稲田大学の捕手となった。
山倉和博(巨人)、金森栄治(西武など)、
應武篤良(早稲田大学監督)など、
名選手のあとの捕手。
今回の早実には、
清宮幸太郎というスターが登場。
父はラグビーの清宮克幸。
九州国際の4番打者・山本武白志内野手も、
そのホームランのアーチは、
あの田淵幸一(阪神)のそれに似ていて、
多分、将来、プロになる。
父親は山本功児(巨人など)で、
こちらも親子鷹。
第二試合は、
東海大学付属相模高校と、
花咲徳栄高校。
神奈川対埼玉。
関東のつぶし合い。
東海大相模には小笠原慎之介がいる。
間違いなく今年のドラフトの目玉投手で、
生きた、いい球を投げる。
第三試合は、
仙台育英高校と、
秋田商業高校。
こちらも宮城と秋田の東北つぶし合い。
私は秋田商業の小さな大投手・成田翔の、
ピッチングフォームが大好きだ。
168㎝63キロ。
東北勢の甲子園優勝は、
まだ、ない。
第四試合は、
興南高校と関東第一高校。
沖縄対東東京。
関東第一には、
注目のオコエ瑠偉選手がいる。
ナイジェリア人の父を持つハーフで、
その俊足は痛快ですらある。
夏のさかりのあの数日の、
汗まみれ泥まみれの、
不思議なさわやかさ。
……力いっぱい戦うことが、
誰ひとり傷つけない、
誰ひとり不幸にしない。
〈谷川俊太郎〉
それが夏の甲子園。
リアルタイムでゲームを観られなくとも、
十二分に楽しめる。
準決勝は明後日19日(水曜日)、
決勝は20日(木曜日)。
楽しみつつ、商売に活かしたい。
スタンドの広さの数の夏帽子
〈朝日俳壇より 霧島市・久野茂樹〉
ついでに、この俳人のもう一句。
大の字にプールに浮かぶ白寿かな
白寿は99歳。
すばらしい。
さて内閣府が、
4~6月期の国内総生産(GDP)を発表。
実質GDPの季節調整値で、
前期比0.4%減。
3カ月分を年率に換算するとマイナス1.6%。
昨年7~9月期以来、3四半期ぶり。
名目GDPは前期比0.02%増、
年率でプラス0.1%。
よく使われるGDPの説明では、
名目を「金額」、実質を「数量」と考える。
したがって方程式は、こうなる。
名目GDP=実質GDP×物価指数
別の表現では、
名目成長率=実質成長率+物価上昇率
名目成長率がプラス0.02%で、
実質成長率がマイナス0.4%。
つまり物価上昇率が0.42%、貢献した。
GDPの内訳で重要な個人消費は、
実質で前期比0.8%減。
これが小売サービス業の成績を表す。
4四半期ぶりにマイナス。
円安と原材料高で食料品は相次ぐ値上げ、
そのくせ賃金は伸び悩み。
そこで消費は停滞。
6月は長雨・低温が続いた。
国内ユニクロ事業の既存店売上高は、
6月に前年同月比11.7%減。
エアコンなどの家電も売上げが減った。
雨ばかり降るに日焼をしてをリぬ
〈朝日俳壇 姫路市・黒田千賀子〉
輸出は4.4%減、輸入も2.6%減。
訪日外国人観光客によるインバウンド消費は6.1%増、
しかしこの分のGDP寄与度は、
0.03%分の押し上げだった。
設備投資は0.1%減、
住宅投資は1.9%増。
民間在庫は0.1%増。
政府消費は0.4%増、
公共投資は2.6%増。
日本の景気は緩やかな回復を続けてきた。
それが今年第2四半期は小休止状態。
小休止のまま、短いお盆を過ぎ、
8月下旬から9月へ。
われわれは、
目の前の自分の顧客を満足させる。
それを毎日、続ける。
その総和が日本の国内総生産となる。
すなわち日本国が生み出す付加価値の総額となる。
2週間販促企画も、
それに貢献する。
では、今週も、みんなで、
付加価値を生み出そう。
Good Monday!
〈結城義晴〉