㈱商人舎、営業再開。
その間に、メールやファックスが大量に届いて、
月刊『商人舎』8月号のバラ販売。
お蔭さまで、ご好評いただいております。
ありがとうございます。
特集は、
「アメリカ小売業テキスト」
月刊『商人舎』は年間購読が基本ですが、
この8月号だけ、1冊1500円(税別)で販売します。
米国視察のテキストとして使ってください。
もちろん最新のUSチェーンストア情報誌でもあります。
申込み要領はこちら。
さて、昨日の甲子園準々決勝。
いいゲームばかりで、
興奮した。
準決勝に進んだチームは、
早稲田実業学校高等部、
東海大学付属相模高校、
仙台育英学園高校、
関東第一高校。
今日は一日、休養日。
2013年の夏から、
準々決勝を1日で行って、
準決勝の前に休養日が設けられた。
選手、特に投手の負担が軽くなって、
これはまあ、いいことだ。
明日が楽しみ。
今日は朝から来客。
㈱JTB西日本営業2課長の山本憲右さんと、
同営業課の小阪裕介さん。
商人舎のアメリカ研修会はいま、
JTB西日本が担当してくれている。
海外旅行には現在、
多くのリスクが付きまとう。
残念ながら事故が、皆無ということはない。
テロに巻き込まれる場合がないわけでもない。
しかし海外研修の効果は、
他に比べようもないくらい、
絶大なる成果を生み出す。
それらを、互いに一つひとつ解決して、
安全で快適で効果の高い、
超一流の研修ツアーにする。
その打ち合わせ。
9月4日からの、
ハワイBeginner’sコース。
今年もドキドキ・ワクワク・ニコニコ。
楽しみです。
そして10月6日~13日の、
テキサス&ニューヨークSpecialコース。
こちらは募集中。
テキサス州は、
ウォルマートのドミナントエリアの一つ。
そこでウォルマートをしっかり学習。
もちろん第2位クローガーも学ぶ。
ナショナルチェーンのスーパーマーケットで、
好調なのはいまや、
アメリカではクローガーのみ。
経費率15%台の店づくりと、
オペレーションは必見。
クローガーを知らずして、
チェーンストアを語るなかれ。
ウォルマートの対抗馬は、
クローガーしかいない。
そしてホールフーズ。
古典的チェーンストア論から抜け出た存在。
そのヘッドクォーターの旗艦店を訪れる。
さらにオースティンとブルックリンの最新店、
その自由自在の店づくりと秀逸なコンセプトを学ぶ。
オースティンの美しい店内。
さらに集中的に研究するのが、
ローカルチェーンのモデルHEB。
そのHEBプラスのローコストながら高い天井。
多段冷蔵ケースをすべて排し、
リーチインケースだけにした環境店舗。
HEBはそれ以外に、
極めてウェグマンズに近い店づくり実験もする。
レストラン併設の3009型。
さらに1万2000㎡の初の小型店。
HEBのウェグマンズタイプと小型店は、
私も大いに興味を持っている。
ウェグマンズとの距離は遠い。
しかし盟友関係にあるウェグマンズを、
HEBが学習して実現させた店は、
日本のスーパーマーケットからは近い。
HEBのマルチ・フォーマット戦略は、
地方ローカルチェーンのお手本だ。
ニューヨーク周辺では、
そのウェグマンズを学ぶ。
ウェグマンズに対しては私、
いつも手厳しい。
それは同社が、
世界中のローカルチェーンと、
ファミリービジネスの模範であるからだ。
しかしウェグマンズを見ずして、
死ぬなかれ。
そして未来型小売業。
リテールとフードサービスの融合、
イータリー。
来年は、ミラノかローマの、
イータリーにも行きたい。
小阪さんと、そんな話をした。
このSpecialコースだけの企画は、
メリッサ・フレミングさんの特別講義。
フレミングさんは元HEB上級副社長。
現在は、マーケティングコンサルタント。
アメリカ小売業の最新動向、
小売業各社のオムニチャネル戦略、
そしてプライベート開発の最新戦略を、
生の声で解説してくれる。
今回は特に、
プライベートブランドを徹底的に、
研究したい。
プライベートブランドを持ち込んで、
ウォルマート、HEB、ホールフーズなどの、
商品開発と価格政策を分析してもらう。
もちろん質疑応答。
フレミングさんは、
HEBの対ウォルマート作戦本部長だった。
質問項目を用意して参加してほしい。
クローガーのラルーカさん。
ウォルマートのクレイさん。
ハロウィン直前のPromotion。
それらも学ぶ。
もちろんニューヨークでは、
タイムズスクエア。
サンアントニオでは運河下り。
超一流の研修会をつくりたい。
いつもInnovationを起こしたい。
それが私の願い。
商人舎USA研修会Specialコース。
募集中です。
さて日経新聞『私の履歴書』
今月は脚本家の倉本聡さん。
超一流の物書きが、
自分で書いている。
当然ながら。
だから実に面白い。
学生時代から、芝居の脚本を書き、
ラジオのニッポン放送に入社して、
さらに脚本家として独立し、
NHK大河ドラマ「勝海舟」のシナリオを担当。
絶好調の倉本。
しかし、そこで落とし穴。
誰でも、絶好調の時に、
予想もしないことが起こる。
プライドの高い倉本は、
札幌に逃避行。
このあたりは、同感できないが。
しかしその落ち込んだ倉本を救ったのが、
フジテレビ。
マスコミからも業界からも、
排斥された人間にチャンスをもたらす。
そこで倉本が書いたシナリオが「6羽のかもめ」。
倉本は述懐する。
「狂ったように書いた。
背中になにかが憑いて
書かせているような気がした。
テレビ界の悪霊なのか、
シナリオの神様か。
思い起こすと、
執筆の推進力は
怒りのエネルギーだった」
わかるなぁ。
怒りのエネルギー。
「だが、怒りを
ストレートにぶつけるのは
プロじゃない」
それをシナリオにぶつけた。
私も1983年だったか、
『食品商業』の編集後記に書いた。
そのころ身近な先輩に、
コンプレックスの塊のような人間がいた。
同情はしたが、
私は彼の仕事の成果は、
結果でしか見なかった。
そして、書いた。
「怒りのエネルギーは、
コンプレックスのエネルギーより、
数段、健全なのだ」
私のこの毎日更新宣言ブログも、
何割かは怒りのエネルギーに支えられている。
仕事は本来、
ミッションをエネルギーにする。
ただし、ときどき、
異なるエネルギーを必要とする。
それが「怒りのエネルギー」であることは、
驚くほど多い。
倉本聡。
素晴らしい。
「怒りのエネルギー」が、
感動を生む。
「怒りのエネルギーは、
コンプレックスのエネルギーより、
数段、健全なのだ」
もちろん、
損得を超えた本物のミッションこそ、
すべてのエネルギーの源である。
損得をまず、口にする者は、
断じて信頼できない。
〈結城義晴〉