結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年08月24日(月曜日)

学習院GMSと日本アクセス田中茂治「食品卸サービス業論」

Everyone! Good Monday!
[2015vol34]

2015年第35週。
8月も終わりに近づく。

横浜や東京では、
急に暑さも和らいで、
しのぎやすい。
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昨日は二十四節気の「処暑」。
「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」

まさにそんな季節。

ゴルファーは自分の誕生日のころ、
1年で一番いいスコアが出るという。

私も今年の夏にベストスコアが出たが、
来週あたり、さらによいスコアになるだろう。

さて、今週が8月の終りで、
来週から9月。

商人舎magazineの、
Weekly商人舎日替り連載。

月曜朝一・2週間販促企画。
9月1日防災の日、
その9月第1週防災週間、
そして9月は防災月間。

月曜朝一に、いい提案がある。

日替り連載の火曜日は、
常盤勝美の2週間ウェザーMD予報。

そして水曜日は、8月第1週から、
新連載がスタートしている。
HERSTORYのペルソナマーケティング講座

㈱ハー・ストーリィは、
日野佳恵子さんが代表取締役社長。
女性目線のマーケティング・ファーム。

毎週水曜日に、
12タイプのペルソナ別に、
女性ライフスタイルの最新トレンドを紹介。

木曜日は、
林廣美の今週のお惣菜
先週まで124回の連載。
だからWebサイト上に、
124の惣菜レシピが掲載されている。

林先生とは何度もご一緒に、
「惣菜の教科書」をつくったが、
このWeekly商人舎の体系が、
いちばんメニューが多いし、
最新トレンドを掴んでいる。

そして金曜日は、
売れ筋&リピート品目がわかる
ABCL®ランキング
カスタマー・コミュニケーションズ㈱の
ID-POSビッグデータから、
毎週、カテゴリー別のランキングを掲載。

Weekly商人舎、
ご活用ください。

さて今日は、林純子さん、来訪。
学習院マネジメントスクールの事務局長。
略してGMS。
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私はもう2007年12月7日から、
このビジネススクールの講師として、
「流通概論」を担当している。

㈱商業界社長を辞してすぐに、
上田隆穂教授・校長から依頼されて、
肩書なしの「無印」で講義させてもらった。

㈱商人舎を設立して社長になったのは、
翌2008年2月1日。
コーネル大学ジャパン副学長就任は、
やはり2008年6月。
立教大学大学院特任教授就任は、
2009年4月。

だから学習院マネジメントスクールが、
実は一番長い。

来年のカリキュラムの相談と、
新規講座の提案やコーディネート。

こういった仕事は、
私の「得意科目」でもある。

面白いことになりますよ。
ご期待ください、
ご参加ください。

林さんからプレゼントされたのが、
学習院のプライベートレーベル。
純米吟醸酒「櫻朶」(さくらだ)。
ありがとうございます。
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裏方に徹し切れずに神輿舁
(みこしかき)

〈朝日俳壇より 千葉県横芝光町・ 藤田考成〉

今朝の日経MJ。
「戦略を読む」のコーナーに、
田中茂治さん登場。
ご存知、日本アクセス社長。
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「食品卸 サービス業であれ」
これがタイトル。

まったくの同感。

学習院の流通概論でも、
私は毎回、講義の中で強調する。

現在、日本の全産業の中で、
一番伸びているのが「対事業所サービス」。
「対個人サービス」ではない。

だから衰退著しい卸売業は、
小売業の事業サービス機能を担え。

だから日本アクセスは、
「モノの管理から顧客別に
管理会計を変えたんです」

「アイスの担当者はアイスで、
売上げと利益を取っていましたが、
必ずしもそれが
取引先の利益になるとは限らない」

業態別、顧客小売業別に、
管理会計を変更した。
「システムだけで約100億円を投資しました」

商品開発にも積極的だ。
「ナショナルブランドメーカーと
ぶつからないニッチなところで
取り組んでいます」

しかしインタビューの下の欄のコラム。
「業績データから」
2015年3月期連結決算。
売上高1兆7840億円。
前年比4.1%増。
経常利益は159億円、
同15.8%減。

そして経常利益率は0.89%。

大手食品卸売業の目安は、
経常利益1%。

アメリカのスーパーマーケット産業にも、
「利益は1セント」という言葉がある。
1ドルに対して1セント、つまり1%。

日本アクセスはチルド食品流通の担い手。
したがってドライ商品を物流させるよりも、
各段にコストがかかる。

アクセスの物流関連コストは、
2年間に14.5%増加した。

トラックドライバー不足も、
この物流費高騰に打撃を与える。
そこで田中さん、
「物流子会社のドライバーを、
正社員化しました」

それでも足りない。

スーパーマーケットの六重苦。
しかし食品卸はさらに苦しい。

それを小売業は知らねばならない。
それを知った小売業こそ、
卸売業から本気で支援してもらえる。

卸売業も「対小売りサービス業」となるには、
付加価値のある仕事をしなければならない。
田中さんの言葉。
「音を上げるな、値を上げろ」
これは付加価値の上がる仕事をしろ、
ということでもある。

日本の卸売業は、
世界最高峰の機能を持つ。
私がそれを保証する。

しかしその卸売業そのものが、
今、重大な岐路に立つ。

田中さんは、
ざっくばらんにみえて、
緻密さをもつ。

その田中さんのリーダーシップが、
大いに発揮されるのがこれからだ。

重大な岐路かたつむりにもありや
〈朝日俳壇 鳥取県大山町・ 表いさお〉

今週の結城義晴のスケジュール。
ずっと横浜商人舎オフィスで、
月刊『商人舎』10月号、
「ヤオコー特集」の執筆と編集。

これに打ち込みます。

では、今週も、
Good Monday!

〈結城義晴〉

2015年08月23日(日曜日)

ジジと盆踊り[日曜版2015vol34]

ジジです。
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夏も、おわりに、ちかづいた。
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木々の色がふかくなって、
空もすきとおってきた。
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あつかった。
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夕方、雲がでてきた。
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ちょっと心配です。DSCN2848-5

なぜかといえば。DSCN2875-5

今日は、夜に、
たのしいことがある。DSCN2877-5

ボクはいけないけど。
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だから、うちのなかを、
ウロウロ。DSCN2881-4

みんなが、あつまってきました。DSCN2883-5

セブン-イレブンのところ。DSCN2938-5

駐車場にイスとテーブル。DSCN2907-5

そして公園まで、
チョウチン。
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ミュージックがきこえる。DSCN2860-5

盆踊り。
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ボクもおどり、すきです。
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ユカタをきて、
輪になって、おどります。
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イワシタさんも、
うえで、おどっています。
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夜店もでてる。
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カキ氷。
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おんなの子たちも、
おいしそう。
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さいごに、「ビンゴです!」
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みんな、かけあしで、
あつまった。

盆踊り、ほんとうに、
たのしそうですね。
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でも、こうして、
夏がおわってゆく。

たのしいことは、
すぐにおわってしまう。DSCN2853-5
それが人生なのでしょう。

〈『ジジの気分』(未刊)より〉

2015年08月22日(土曜日)

安倍晋三の「野次」と女性が活躍する社会と産業

ちょっと気になるのが、
安倍晋三首相の野次。

新聞各紙がとり上げた。

昨日の参議院平和安全法制特別委員会。
民主党の蓮舫代表代行が質問していた。
安倍首相は自席から、
「まあいいじゃないか」と野次を飛ばした。

蓮舫議員は、
中谷元・防衛相の説明の内容混同を指摘。
そこで安倍首相の野次。

鴻池祥肇委員長が注意。
首相は釈明し、結局、
自ら発言を取り消した。

5月の衆議院特別委員会でも、
安倍首相は民主党の辻元清美議員に、
「早く質問しろよ」と野次。

この際も、抗議を受けて陳謝。

一方、日経新聞『政治面』
18日(火)からの連載『シンゾウとの距離』

安倍首相との距離間に関して、
自民党リーダーが連日、
遡上にあげられる。

一回目は石破茂。
タイトルは「牙を抜かれたナンバー2」
面白い。

二回目は麻生太郎。
「重なる境遇『並走』選ぶ」

三回目が谷垣貞一。
従順路線 古希の岐路」
これも面白すぎる。

四回目が岸田文雄。
「次の次のジレンマ」
皮肉が過ぎる。

そして今日が野田聖子。
タイトルは逆風下、あえて首相批判」
これはまとも。

「これからのリーダーは
強いリーダーではない。
自分が嫌だと思っている人たちをも
受容する力が必要だ」

7月26日の「国際女性ビジネス会議」
安倍の講演後に登壇した野田。
痛烈な首相批判。
会場内はどよめいた。

自民党も女性議員は少ない。
閣僚経験が豊富な野田聖子。
初の女性宰相としての呼び声も高い。

しかし野田はどうも、
安倍晋三がお気に召さないようだ。
はっきり言えば嫌っている。

記事を読むと野田聖子は、
小泉純一郎元首相を、
理屈抜きで好きなようだ。
政治家として、人間として。

蓮舫、辻元清美、野田聖子。

敵対する民主党には、
女性蔑視の風を見せる。
味方の自民党女性リーダーからは、
軽く嫌悪される。

会社の社長・会長も、
部長・店長も、
女性蔑視をしてはならないし、
女性から嫌悪されるのは、
さらによろしくない。

女性蔑視の心持ちが、
わずかでもあるから、
女性から嫌悪される。

嫌悪されるからまた、
女性を軽んじてしまう。
それが蔑視につながる。

リーダーの条件の一つ。
女性から好かれる。

一国の内閣総理大臣に対して、
まことに僭越で、恐縮至極だが、
年上だから許してください。
気になるから、書く。

小売りサービス業は、
パートタイマーさんの力に負うところが大きい。

だから、
女性から好かれない経営者や店長は、

絶対に、実績を残せない。

今週、店舗巡りしたヤオコー。
川野幸夫会長をはじめとして、
上から下まで女性陣に支えられ、
女性陣から好かれている。

現場で働くのも女性。
店に買い物に来てくれるのも女性。

月刊『商人舎』6月号特集は、
女性が働きたい店・会社・産業http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2015/06/2015.6-cover-page.pngここの号の[Message]

「男並み女を使え!」
故渥美俊一先生の言葉。
「なるほど・・・・・」
全員、目からウロコだった。

しかし結果としてこれは、
男社会を助長させた。
女性を排除した。
多様性を無視した。

時代はダイバーシティ。
いや、時代ではない。
小売業こそ、ダイバーシティ。
サービス業こそ、ダイバーシティ。

もともとダイバーシティ産業だからこそ、
かつてチェーンストアは標準化を強調した。
ダイバーシティ産業だからこそ、
最初はマニュアルが必須だった。

しかしそれは、
レース型競争下のセオリーだった。
コンテスト型競争下では、
ダイバーシティ産業の強みを活かせばいい。

象徴的な目標は、
女性が働きたい店を作ることだ。
女性が働きやすい会社に変えることだ。
女性が活躍する産業を構築することだ。

女性が働きやすい職場は、
誰もが働きやすい。
女性が活躍しやすい組織は、
誰にもそれぞれの活躍の場が約束されている。

女性がドキドキワクワク働く店は、
顧客がドキドキワクワクする。
女性がニコニコ働く店は、
顧客もニコニコする。

こんな店、こんな会社、
そしてこんな産業は、
人間の尊厳に対して、
真摯に向き合うことになる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は思う。

女性が暮らしやすい国は、
誰もが暮らしやすい。
女性が仕事しやすい社会は、
誰にもそれぞれの仕事の場が約束されている。

女性が活躍する国会は、
誰にも活躍の機会が与えられている。
女性が躍動する政治は、
誰もが躍動する社会をつくる。

そんな社会をつくりたい。
そんな産業をつくりたい。

〈結城義晴〉

2015年08月21日(金曜日)

ヤオコー狭山店の感情ロボットPepper君と「ほぼ日」絆の口コミ

話題の「ペッパー」君。
ソフトバンクの人型ロボット。IMG_6349-5
「感情エンジンを備え、
自らが感情を持つことができる」
孫正義社長は胸を張る。

ヤオコー狭山店に、いち早く登場。IMG_6348-5

店内右翼のカフェのところ。IMG_6351-5

ネスレがスポンサーとなって、
コーヒーショップに併設(?)された。IMG_6352-5
この女の子はいつまでも、
ペッパー君と話していた。

須藤元店長は、満足そう。IMG_6354-5

1998年のリニューアルで、
ヤオコー飛躍の引き金となった狭山店。IMG_6356-5
ペッパー君も夏休みの子供たちに、
夢を与えてくれた。

2代目ペッパーは、
6月分1000台が1分で売り切れた。

7月分も1000台。
8月分の1000台は、
8月29日(土)午前10時に、
販売開始される。

本体価格19万8000円也。

2代目は家庭用で、
ユーザーの指示に関係なく、
自ら考え、勝手に行動する部分を増やした。

まだ「感情を持つ」レベルには至っていないが、
あたかも生きているかのような、
「生物らしさ」を追及した。

スーパーマーケットの店頭では、
今のところ珍しさが売り。
しかしやがて接客に機能するとなると、
感情を持つ必要はないかもしれないが、
どんな開発がなされるのだろう。

鉄腕アトムで育った世代としては、
人間らしくて、そのうえ感情を持った、
正義の味方であってほしい。

店ももちろん、正義の味方でありたい。

さて、『ほぼ日』。
糸井重里が面白いことに気づく。

サイン会で、ひとりの若い人に、
直接に訊いてみた。
「どう質問していいか、
よくわからないんだけど、
どうして、ほぼ日とか
糸井重里とかを知ってるの?」

答えは「ツイッターかな」

「そっかぁ、そういう道から
やってくる人がいるんですね」
と、糸井。

『ほぼ日』スタッフ永田泰大。
その考察によれば、
「じぶんの好きな人が、
イトイさんに興味をもっていた」
というケースが多いらしい。

親が糸井を好きで、
その子がやって来た。
先生が興味を持っていて、
生徒がやって来た。

結城義晴が糸井を引用するから、
ブログ読者がやって来た。

うんうん。

店も商品も、
そうして、人気を広げていく。

クチコミだけれど、
厚い絆のクチコミ。

店も商品も、
そうして、人気が高まっていく。

あのヤオコー狭山店の女の子は、
お母さんやおとうさん、
友だちや先生に、
ペッパー君のことを話すんだろうな。

昨日までのヤオコー店舗巡りで、
今日は心が満たされていた。

ほんわかした気分で、
週末を迎える。

皆さんも、
満たされた気持ちで、
週末の店を、
ほんわかさせてほしい。

では、今週も、
毎日更新宣言ブログに来てくださって、
心から、感謝。

〈結城義晴〉

2015年08月20日(木曜日)

ユニクロの「週4日勤務体制」とヤオコー南古谷・富士見取材

夏が終わった。

甲子園大会が終了すると、
毎年、いつも、そう思う。

第97回全国高校野球選手権大会、
決勝は昨日、このブログで書いた通り、
追いつ追われつの好ゲーム。

わが神奈川の東海大学相模高校が、
45年ぶりに2度目の優勝。

宮城の仙台育英高校は、
残念ながら、東北に、
初の優勝旗をもたらすことができなかった。

得点結果は、10対6だったが、
9回まで6対6の接戦。

東海大相模が2度目の優勝というのは、
ちょっと意外な気がする。

私はかつて横浜の白旗小学校で、
ソフトボールの監督をしていた。
その監督の最後の年のキャプテンが、
シニアリーグから東海大相模に進んで、
門馬敬治監督のもとで、
甲子園を目指していた。

今年のエース小笠原慎之介の発言。
「辛いことばかりだった」

暗に門馬の指導法も、
小笠原は語っている、
と、私は感じた。

優勝は偉大な実績だ。
選手も監督も褒めてやろう。

しかし彼らの将来こそ、
大いに楽しみだ。

仙台育英の選手たちにも、
輝かしい将来がある。

そちらのほうが大事だ。

夏の終わりに、いつも、そう思う。

さて、日経新聞一面トップに、
ファストリ、週休3日に」

10月から導入する制度は、
「変形労働時間制」を採用して、
週に4日働いて3日休むことができる。

まず国内の約840店ニのユニクロで導入。
ユニクロには「地域正社員」が1万人いる。
パートタイマーから昇格した転勤のない正社員。
その1万人が本人の希望で、
週休3日を選ぶことができる。

具体的には、
1日8時間で5日の勤務体制を、

10時間で4日にする。

1週間に40時間の勤務は変わらない。

米国ウォルマートの店長と副店長は、
4人いるのが標準だ。
365日24時間、7000坪450人体制の店舗を、
その4人でマネジメントする。

だから1日12時間勤務の基本だ。
4人が2人ずつ1組になって12時間。
3日間12時間勤務をして、
1日休む。

もちろんストアマネジャーとコマネジャーだが、
彼ら彼女らはそれが基本。

ユニクロは、
店が忙しい土曜日と日曜日には出勤し、
平日に3日間休んでもらう。

もちろん現場社員の希望に沿う形。

この新しい勤務体系によって、
地域正社員を1.6倍に増やす計画。

働く側からすると、
1日2時間だけ余分に仕事して、
1日分休みが増える。

それを魅力と感じる人は、
ユニクロに就職する。

働く体制に選択肢が増える。
積極果敢な変更。

私は効果を発揮すると見る。

さて、ヤオコーの店舗巡り2日目。
川越東武ホテルに宿泊して、
朝9時過ぎに、川越南古谷店を訪れる。DSCN6485-5
2003年にオープンして、
狭山モデルを進化させ、
一時代を画した旗艦店。

浜田文雄店長にインタビュー。DSCN6486-5
コンサルタントの鈴木國朗さん、
店舗設計家の西川隆さんも同道。

浜田さんは51歳のベテラン店長。
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重要な店舗をしっかりと守り、
改革を進める。

そして最後にららぽーと富士見へ。DSCN2615-5

ヤオコーららぽーと富士見店。
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今年4月にオープンして、
日本中の話題をさらっている新店。

柳均さんが出迎えてくれた。
販売部所沢地区担当部長。DSCN6728-5

鈴木さんと店内で議論。
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一周りしてから、
インタビューと意見交換。
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感じたことを率直に言う。
それを真摯に受け止めて、
その上で自分たちで考え、
改善・改革につなげてくれる。

その姿勢がヤオコーのDNAとなっている。

だからまた、率直に意見を言う。

話している間に、
高知のサニーマートから、
見学グループがやってきて、
声をかけてくれた。

ひっきりなしに、
視察者、見学者が訪れる。

それだけの価値のある店舗。

しかし、改善の余地も、
山ほどある。

副店長の鳥居義範さん、
上村剛史さんを交えて、
記念写真。
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ありがとうございました。

もう、ここまで行動日誌で書いてくると、
9月10日発売の月刊『商人舎』9月号は、
内容がわかるだろう。

そう、「ヤオコー特集」。

大いにご期待ください。
商人舎にしかできない編集内容となります。

期待は裏切りません。

いや、予想を裏切り、
期待を超えてみせる。

その後、横浜まで戻る。
車の中で、熱闘甲子園中継を聴きながら。

そして中山のアイダスグループオフィス。
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鈴木さん、西川さんと、
座談会。

激論。

意見は対立。

しかし見解の一致点も、
多いにある。

これが大事だと思う。

誰かが一人で、
「こうだ」と決めつけてしまうことには、
危険が多すぎる。

そんな全知全能の人間など、
いるはずもない。

そうした意思決定の中で、
物事を進めている企業があったら、
それは危ない。

そうした形で、
何かが決められるようなセミナーがあったら、
眉ツバだと考えたほうがいい。

ピーター・ドラッカーは、
『マネジメント』に書いている。
「意見の対立を見ない時には
決定を行わないこと」

全て終わって、
ほっと一息。
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ヤオコーのみなさんにも、
鈴木さん、西川さんにもお世話になった。

しかし、2015年の甲子園準決勝&決勝と、
同時中継のヤオコー旗艦店巡り。

楽しかった。
充実していた。

すべての人に、ありがとう。

〈結城義晴〉

2015年08月19日(水曜日)

『2014百貨店調査』の「成熟から衰退へ」とヤオコー注目4店巡り

第97回全国高校野球選手権大会。
準決勝の2試合。

今年の夏の甲子園、
実によくできている。
野球の神様の演出には、
恐れ入る。

準々決勝は面白いけれど、
意外に準決勝はあっさりとケリがつく。

そんな大味のベスト4の戦いだった。

早稲田実業の清宮幸太郎も、
関東第一のオコエ瑠偉も、
この夏、最後の試合は、
冴えなかった。

それが大試合というものだ。

決勝に残ったのは、
仙台育英高校と東海大相模高校。

かたや東北に初の優勝をもたらすか。
こなた45年ぶりの優勝か。

仙台育英が決勝に進出したのは1989年。
早稲田からダイエーホークスに進んだエース大越基投手。
しかし巨人にドラフトされた吉岡雄二投手の帝京に負けた。
9回まで0対0の投手戦。

東海大相模の1970年の優勝監督は原貢。
現在の巨人軍の原辰徳監督の父親。
エースはサイドスローの上原広一投手だった。
私は18歳の高校生で、
自分のことのように応援した。

今夏は実力のある両校。

決勝戦は充実したゲームになるだろう。

さて日経新聞調査、
2014年度百貨店調査』
213店の合計売上高は6兆3171億円。

比較可能店舗の売上げはマイナス1.4%。

外国人観光客の購買がなければ、
もっともっと落ち込んだ。

増収店舗が32店で全体の15%。
85%の店が減収。

つまり日本の百貨店業態は、
成熟から衰退に向かっている。

私の持論。

衰退業態は、
すべての店が悪くなるわけではない。
立地が限られる。

百貨店売上高第1位は、
新宿伊勢丹。
断トツの2584億円。
2000億円超はこの店だけになってしまった。

第2位は阪急梅田本店で、1978億円。

第3位が西武池袋本店で1873億円、
第4位、日本橋三越本店の1655億円。
第5位が横浜高島屋の1348億円。

かつて日本橋三越も西武池袋も、
2000億円を超えていた。

しかしこれらの店を初め、
ベストテンの6位・髙島屋日本橋店、
7位・JR名古屋タカシマヤ、
8位・松坂屋名古屋店、
9位・髙島屋大阪店、
10位・そごう横浜店は、
それぞれに希少価値を活かしつつ、
でこぼこはあれど、大いに栄えるだろう。

日本の総合スーパーが、
百貨店の後を追って、
成熟業態から衰退業態に入っていく。

それこそ、競争の中で、
立地が限られてくる。

私は、一日、
ヤオコーの店舗巡り。

まず、東大和店。
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2013年オープンのヤオコー二番店。

隣接してイトーヨーカドー東大和店。
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競争の中から、
立地が限られてくる総合スーパー。

この店もヤオコーのショッピングセンターに、
大きく影響される。

次にヤオコー狭山店。
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懐かしい。

1998年にリニューアルして、
「狭山モデル」と呼ばれ、
ヤオコー躍進の礎となった記念碑店舗。

須藤元店長と握手。
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さらに三番目は川越的場店。
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2012年にエポックをつくった店舗。
価格コンシャスがテーマだった。

店長の樋口博昭さんは、
実に生真面目なヤオコーマン。DSCN0083-1

そして最後にワカバウォーク店。
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この店を訪れた時には、
もう暗くなっていた。

2004年にオープンして、
現在、ヤオコーのナンバー1店舗。

昨2004年にオープンして、
東大和店の工夫が随所に採りいれられている。

本間孝裕店頭と小池繁行副店長。
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それから店舗のスタッフの皆さん。
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同行してくれたのは西川隆さん。
プログレスデザイン代表。
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昨日、12日間の米国旅行から、
帰国したばかりで参加してくれた。

それから写真には写っていないが、
鈴木國朗さん。

みんなでヤオコーの勉強。

一気に4店舗を巡っても、
全然、飽きることはない。

ヤオコーという会社の良さが、
身に染みてくる。

もちろん、ここはこうしたほうがいい、
あそこはこうなんじゃないか、
そんなことも見えてくる。

百貨店の栄枯盛衰に対して、
スーパーマーケットはまだ、
成熟してはいない。

それがこの業態のポテンシャリティである。

移動中に甲子園のラジオ中継を聞いたりして、
それはそれは楽しくて贅沢な一日だった。

まだまだ、つづく。

〈結城義晴〉

2015年08月18日(火曜日)

商人舎USASpecial研修会と倉本聡の「怒りのエネルギー」

㈱商人舎、営業再開。

その間に、メールやファックスが大量に届いて、
月刊『商人舎』8月号のバラ販売。
お蔭さまで、ご好評いただいております。

ありがとうございます。

特集は、
「アメリカ小売業テキスト」

月刊『商人舎』は年間購読が基本ですが、
この8月号だけ、1冊1500円(税別)で販売します。
米国視察のテキストとして使ってください。
もちろん最新のUSチェーンストア情報誌でもあります。

申込み要領はこちら

さて、昨日の甲子園準々決勝。
いいゲームばかりで、
興奮した。

準決勝に進んだチームは、
早稲田実業学校高等部、
東海大学付属相模高校、
仙台育英学園高校、
関東第一高校。

今日は一日、休養日。
2013年の夏から、
準々決勝を1日で行って、
準決勝の前に休養日が設けられた。

選手、特に投手の負担が軽くなって、
これはまあ、いいことだ。

明日が楽しみ。

今日は朝から来客。
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㈱JTB西日本営業2課長の山本憲右さんと、
同営業課の小阪裕介さん。

商人舎のアメリカ研修会はいま、
JTB西日本が担当してくれている。

海外旅行には現在、
多くのリスクが付きまとう。

残念ながら事故が、皆無ということはない。
テロに巻き込まれる場合がないわけでもない。

しかし海外研修の効果は、
他に比べようもないくらい、
絶大なる成果を生み出す。

それらを、互いに一つひとつ解決して、
安全で快適で効果の高い、
超一流の研修ツアーにする。

その打ち合わせ。

9月4日からの、
ハワイBeginner’sコース。
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今年もドキドキ・ワクワク・ニコニコ。
楽しみです。

そして10月6日~13日の、
テキサス&ニューヨークSpecialコース。

こちらは募集中。

テキサス州は、
ウォルマートのドミナントエリアの一つ。
そこでウォルマートをしっかり学習。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2015/08/201508_walmart2.jpg

もちろん第2位クローガーも学ぶ。
ナショナルチェーンのスーパーマーケットで、
好調なのはいまや、
アメリカではクローガーのみ。

経費率15%台の店づくりと、
オペレーションは必見。
クローガーを知らずして、
チェーンストアを語るなかれ。

ウォルマートの対抗馬は、
クローガーしかいない。
http://magazine.shoninsha.co.jp/wp-content/uploads/2015/08/201508_kroger1.jpg

そしてホールフーズ。
古典的チェーンストア論から抜け出た存在。

そのヘッドクォーターの旗艦店を訪れる。
さらにオースティンとブルックリンの最新店、
その自由自在の店づくりと秀逸なコンセプトを学ぶ。
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オースティンの美しい店内。
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さらに集中的に研究するのが、
ローカルチェーンのモデルHEB。
そのHEBプラスのローコストながら高い天井。
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多段冷蔵ケースをすべて排し、
リーチインケースだけにした環境店舗。
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HEBはそれ以外に、
極めてウェグマンズに近い店づくり実験もする。
レストラン併設の3009型。

さらに1万2000㎡の初の小型店。

HEBのウェグマンズタイプと小型店は、
私も大いに興味を持っている。

ウェグマンズとの距離は遠い。
しかし盟友関係にあるウェグマンズを、
HEBが学習して実現させた店は、
日本のスーパーマーケットからは近い。

HEBのマルチ・フォーマット戦略は、
地方ローカルチェーンのお手本だ。

ニューヨーク周辺では、
そのウェグマンズを学ぶ。
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ウェグマンズに対しては私、
いつも手厳しい。

それは同社が、
世界中のローカルチェーンと、
ファミリービジネスの模範であるからだ。

しかしウェグマンズを見ずして、
死ぬなかれ。

そして未来型小売業。
リテールとフードサービスの融合、
イータリー。
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来年は、ミラノかローマの、
イータリーにも行きたい。
小阪さんと、そんな話をした。

このSpecialコースだけの企画は、
メリッサ・フレミングさんの特別講義。
フレミングさんは元HEB上級副社長。
現在は、マーケティングコンサルタント。
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アメリカ小売業の最新動向、
小売業各社のオムニチャネル戦略、
そしてプライベート開発の最新戦略を、
生の声で解説してくれる。

今回は特に、
プライベートブランドを徹底的に、
研究したい。

プライベートブランドを持ち込んで、
ウォルマート、HEB、ホールフーズなどの、
商品開発と価格政策を分析してもらう。
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もちろん質疑応答。
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フレミングさんは、
HEBの対ウォルマート作戦本部長だった。

質問項目を用意して参加してほしい。
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クローガーのラルーカさん。20141019221058.jpg

ウォルマートのクレイさん。
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ハロウィン直前のPromotion。
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それらも学ぶ。

もちろんニューヨークでは、
タイムズスクエア。
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サンアントニオでは運河下り。
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超一流の研修会をつくりたい。
いつもInnovationを起こしたい。

それが私の願い。

商人舎USA研修会Specialコース。
募集中です。

さて日経新聞『私の履歴書』
今月は脚本家の倉本聡さん。

超一流の物書きが、
自分で書いている。
当然ながら。

だから実に面白い。

学生時代から、芝居の脚本を書き、
ラジオのニッポン放送に入社して、
さらに脚本家として独立し、
NHK大河ドラマ「勝海舟」のシナリオを担当。
絶好調の倉本。

しかし、そこで落とし穴。

誰でも、絶好調の時に、
予想もしないことが起こる。

プライドの高い倉本は、
札幌に逃避行。

このあたりは、同感できないが。

しかしその落ち込んだ倉本を救ったのが、
フジテレビ。

マスコミからも業界からも、
排斥された人間にチャンスをもたらす。

そこで倉本が書いたシナリオが「6羽のかもめ」。

倉本は述懐する。
「狂ったように書いた。
背中になにかが憑いて
書かせているような気がした。
テレビ界の悪霊なのか、
シナリオの神様か。
思い起こすと、
執筆の推進力は
怒りのエネルギーだった」

わかるなぁ。

怒りのエネルギー。

「だが、怒りを
ストレートにぶつけるのは
プロじゃない」

それをシナリオにぶつけた。

私も1983年だったか、
『食品商業』の編集後記に書いた。

そのころ身近な先輩に、
コンプレックスの塊のような人間がいた。

同情はしたが、
私は彼の仕事の成果は、
結果でしか見なかった。

そして、書いた。
「怒りのエネルギーは、
コンプレックスのエネルギーより、
数段、健全なのだ」

私のこの毎日更新宣言ブログも、
何割かは怒りのエネルギーに支えられている。

仕事は本来、
ミッションをエネルギーにする。

ただし、ときどき、
異なるエネルギーを必要とする。

それが「怒りのエネルギー」であることは、
驚くほど多い。

倉本聡。

素晴らしい。

「怒りのエネルギー」が、
感動を生む。

「怒りのエネルギーは、
コンプレックスのエネルギーより、
数段、健全なのだ」

もちろん、
損得を超えた本物のミッションこそ、
すべてのエネルギーの源である。

損得をまず、口にする者は、
断じて信頼できない。

〈結城義晴〉

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