夕食を取って、ウトウトしていると、
窓の外には、
まぶしいほどの太平洋の海と雲。
7時間足らずでハワイ諸島。
オアフ島。
ホノルル空港が近づいた。
到着すると蒸し暑い。
しかしすぐにバスに乗り込んで、
ウォルマートへ。
アメリカではどこに行っても、
できるだけウォルマートから始める。
元気に並んでコンコースをあるく。
なぜならアメリカ小売業は、
ウォルマートを軸に回る
メリーゴーランドだから。
ハワイ大学のTシャツコーナー。
しかしこのスーパーセンターは、
生鮮食品・デリを、
ほとんどおいていない。
これくらい。
バナナは大事な商品で、
ばら売りもしている。
1本37セント。
レジ前エンドのバナナは売り切れそう。
牛乳売場はリーチインケース。
4種類のプライベートブランド。
1ガロン(3.8リットル)5ドル45セント。
高い。
メインランドでは2ドル38セントくらいか。
ハワイは物価が高い。
なぜ、生鮮食品をほとんどおかないか。
団員には謎解きをした。
皆さんには、宿題。
ドラッグストアも併設して、
ここには固定客がしっかりついている。
次に、パールリッジ・ショッピングセンター。
リージョナルショッピングセンターで、
一方の核店は、2層に、
2店のオフプライスストア。
まず1階はTJマックス。
Back to School商戦の残り。
2階はロス・ストアーズ。
こちはちゃんとハロウィン。
同じオフプライスストアの両雄だが、
ロスの方がいい状態のオペレーションだ。
反対側の核店舗はメイシーズ。
全米最大の百貨店チェーン。
840店もあって、
アメリカ人の生活基盤ともいえる。
この子供服のマネキンが、可愛い。
このショッピングセンターのフードコートで、
軽いランチ。
モールのなかに体重計。
25セント硬貨を入れて、
台に乗るとポンド表示で針が動く。
それから車を販売していた。
次はコストコ。
ホノルル地区の小売業シェア第1位は、
実はコストコだ。
将来のアメリカ小売業を、
ハワイは象徴しているかもしれない。
平台には9ドル99セントでアロハ。
一番奥の生鮮売り場。
チョイスグレードが中心。
このマネキンおじさん。
500ドルのミキサーを販売。
流暢な日本語で、
団員を虜にしてしまった。
みんなでいただく。
しかし残念ながら、持ち帰れない。
お買い上げなし。
しかしホスピタリティとは何かを、
若い団員たちは学んだ。
結局、お買い上げはこれです。
次にハワイ第2のシェアのセーフウェイ。
メインランドでは苦戦中のセーフウェイ。
1963年から進出したハワイでは、
大健闘。
この青果売り場。
そしてこのプレゼンテーション。
オーガニックは青果部門全体の2割。
窓から外の景色が見える。
その地産地消のローカルは、
青果部門の35%ほど。
青果が強い店は強い。
全体のプレゼンテーションも素晴らしい。
ミート&シーフードの対面コーナー。
にこやかに応えてくれる。
シーフードの調理品。
ポケ(POKE)という地元の料理。
このケーキ売場も充実。
今回は副店長プレストンさんが、
店内ツアーをやってくれた。
そして質疑応答。
通訳はニッキーさん。
16歳でセーフウェイに入り、15年。
バックボーイから始めて副店長。
プレストンさん、素晴らしい。
最後の訪問は、
タイムズ・スーパーマーケット。
日系沖縄移民のテルヤ兄弟が始めた企業。
数多く創業した日系人チェーンは、
いまやタイムズだけ。
あの関西スーパーの故北野祐次さんが、
このタイムズの店長から、
大事なコンセプトを教わった。
「スーパーマーケットは、
食べものを売る店だ」
そのコンセプトをタイムズも守りきり、
生き残る。
サバイバルした理由は、
この青果部門の強さ。
シーフード売場も、
日系人らしいきめ細かさ。
POKEももちろんある。
しかしグロサリーは弱い。
それでもいい勉強をした。
途中、激しいスコールに見舞われたりしたが、
無事、ホテルに着いて、
ワイキキビーチを見下ろす。
長いながい一日。
おつかれさま。
ドキドキ・ワクワク・ニコニコ。
商人舎ビギナーズコース。
好調に進んでいます。
(つづきます)
〈結城義晴〉