クリスマス・イブ。
とはいっても、
月刊『商人舎』2016年1月号の編集期間。
来週の頭が最終責了の期日だが、
それでも考えてみると、20代前半からずっと、
「年末進行」という言葉に、
プレッシャーを受け続けてきた。
のんびりと、あるいはスリリングに、
クリスマス・パーティなど、
やった記憶がない。
学生時代。
「クリスマスの夜」という短い歌を作った。
歌詞と楽曲。
いつだったか、
不満足だったその歌の詞を変えた。
‟さようなら”
さようなら
さようなら
みんな 元気で
さようなら
さようなら
さようなら
みんな ありがとう
さようなら
そうしたらこの歌、蘇った。
ありがとう。
今夜もこの歌、
口ずさんでみた。
ここで、クリスマスイブのお知らせ。
上田惇生先生がまた、
新刊本を出版された。
『イノベーションと企業家精神』の
[エッセンシャル版]
これは、いい本です。
ぜひ読んでください。
さてWeekly商人舎の週刊特別企画。
[Xmas present企画➀]
イオンスタイル板橋前野町店
イズミヤ撤退の4層店舗を全力改装
イオンリテール期待のリニューアル店舗。
これが成功すると、都市型多層タイプを、
順次、改装していくことができる。
石井教裕店長が逃げずに、
難問に立ち向かった。
まずは拍手。
しかしこの年末年始商戦を通した、
修正力こそが問われている。
さてさて、日経オンラインの経営者ブログ。
ユニ・チャーム社長の高原豪久さん。
「楽観主義で行こう」と書く。
クリスマスイブにふさわしい言葉のプレゼント。
まず自分の信条を述べる。
「物事を深刻に考えすぎず、
あらゆる困難に前向きに立ち向かう
というスタンスを楽観主義と呼ぶ」
私も間違いなく楽観主義者。
同感するところは多い。
その楽観主義者の特長の第1。
「いま目の前で起こっている現実への対応」と、
「未来に向かって行動する
『目的志向』に根ざした対応」とが、
しっかりワンセットになっている人。
つまり楽観主義者には、
「未来(目的や目標)」があって、
「いま(手段や過程)」がある。
逆に悲観主義者は、
「未来」と「過去」があるが、
「いま」が無い。
楽観主義者は第2に、
目的を達成するために、
「まっしぐらに必要な準備をします」
「できる、できない、好き、嫌い
という感情はあったとしても、
それに支配されずに判断します」
そして、楽観主義者の第3の特長は、
周りを信頼していること。
周囲の人々と常に、
対等で良好な関係を築こうという意識がある。
反対に、悲観的な人には、
この対等意識が欠けている。
「人より上位に立つか、下位にあるのか。
部下でも、上司でも、相手構わず、
無意識の内に、比較し、
すぐ競争したがります」
いろいろと書いていって、
最後に楽観主義で成長していくために、
大切な5つの力。
第1に傾聴力
―相手が心を開いて話せること
第2にロジカルシンキング力
―成功を準備するに足るだけのものであること
第3に対話力
―相手の立場を尊重しつつ、
相手を説得できること
第4に文章力
―相手に響く、言いたいことが正しく伝わること
第5にタイムマネジメント力
―週単位で優先順位を見極めた、
計画立案と実行ができること
高原さん、
自分の信条と主義を述べるにあたって、
誰よりも自分自身に言い聞かせている感じ。
だからついつい欲張り気味。
しかしその真摯さ、
率直さが、いい。
とくに(4)の「文章力」は、
それを書いている文章そのものが、
俎上に載っているわけで、
勇気のいる発言です。
クリスマスイブ。
楽観主義で行こう。
〈結城義晴〉