1月4日、
午前11時49分。
ボクは、死にました。
横浜のおうちで。
生まれたのは、
2005年3月7日ですから、
生きたのは、
10歳10カ月でした。
昨年のクリスマスには、
ちょっと希望をもちました。
そのあと、大晦日もすぎて、
なんとか、お正月を、
むかえることができました。
でも、ボクは先天性の腎臓病。
最後の1週間は、
食べることができず、
点滴をしてもらいました。
それでも、
運命だとおもっています。
ボクは、死ぬのは、
こわくありませんでした。
「あなたが死をおそれるときは
死はまだきていない。
死がほんとうにきたとき
あなたはそこにいない。
だから死は、おそれるにあたらない」
〈エピクロス〉
ずっと、夢を見ていました。
早朝、発作がでて、
あわてて病院にいきました。
そこで点滴をしてもらってから、
おうちに帰ってきて、
リビングのボクの寝床で、
みんなにかこまれて、
息をひきとりました。
おとうさんが最後まで、
みとってくれました。
1月4日の晩は、
通夜でした。
家族が集まって、
ボクのなきがらをかこんで、
献杯をしました。
それから一晩中、
ボクの話をしていました。
翌朝は、すっかり晴れていました。
9時から横浜・羽沢のちいさな葬祭場で、
火葬されました。
1時間で骨になって、
ボクは壺のなかにはいりました。
10年と10カ月のボクの一生。
悪くはなかったとおもいます。
ボクが生きたこと、
ボクが見たこと。
ボクが感じたこと、
ボクが考えたこと。
それはこのブログ『ジジの気分』に、
記されています。
毎週日曜日に、428回も、
書きつづけられました。
読んでくださる方がいたから、
ボクが生きている価値がありました。
ご愛読を、こころから感謝します。
さいごに、
保土谷のとおさん、
かあさん。
命をあたえてくれて、
ありがとう。
いもうとたち、
ありがとう。
ユウキヨシハルのおとうさん、
ほんとうに、ありがとう。
人間のおかあさん、
ありがとう。
おにいさん、おねえさん、
ありがとう。
亡くなったおじいさん、
ありがとう。
おばあさん、
げんきでいてください。
おばさんも、
ありがとう。
商人舎オフィスのみなさん、
ありがとう。
それから読者のみなさん、
ほんとうにほんとうに、
ありがとう。
ボクはしあわせでした。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉